ホワイトウォーカーとワイトの違いって何? GoTビーストを一挙総括:七王国まで何マイル? 〜ゲーム・オブ・スローンズの歴史学〜 第5回


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やあ、髪型だけジョン・スノウで髭はカール・ドロゴ、性的傾向はオベリン・マーテルで腹の中はリトルフィンガーな丸屋九兵衛だ。本連載は、そんなわたしがドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』(通称GoT)に関して深読みしたり勇み足をしたりしながら、あれこれ語るものである。
連載第1回:https://block.fm/news/gameofthrones7_1
連載第2回:https://block.fm/news/gameofthrones7_2
連載第3回:https://block.fm/news/gameofthrones7_3
連載第4回:https://block.fm/news/gameofthrones7_4

「壁の北には、巨人やグールやホワイトウォーカーが潜んでる? そうは思わないな」
ティリオン・ラニスター(Tyrion Lannister)は、そう言った。
GoTの世界は現実主義。しかし、ファンタジー的な種族やビーストも存在する
GoTの世界は感情移入しやすい。それは、登場人物のほとんどが魔法を信じておらず、現実的な思考をするからだ。我々同様に。
程度の差こそあれど、彼らはそれぞれに現実主義。ファンタジーものにありがちな「運命の角笛を吹き鳴らす時が来た〜」みたいなセリフが当然のこととして受け入れられるシーンは、全く存在しない。
※映画『ホビット』で描かれるガンダルフも、魔法使いというよりも「伝説の花火職人」と見られていた節はあるが。
とはいえ、原作『氷と炎の歌』はファンタジー小説シリーズであり、この『ゲーム・オブ・スローンズ』も一応はファンタジー・ドラマではある。
だから、前回少し触れた「チルドレン・オブ・ザ・フォレスト(Children of the Forest)」等、ファンタジー的な種族やマジカルなビーストも登場する(あるいは言及される)のだ。
今回は、それらの存在をまとめてみようと思う。
●チルドレン・オブ・ザ・フォレスト

『指輪物語』『ホビット』で言えばエルフ(elf)に当たる半妖精的な種族だが、エルフよりだいぶ非人間感が強い。「ウェスタロス(Westeros)大陸の先住民」という設定もあり、アイルランドの伝説でいうシー(Sidhe)に近いかも。シーは本来、アイルランドの先住者であり、なおかつ神でもあった。だが、現在のアイルランド人の先祖との戦いに負けて地下に住むようになり、やがて背丈が縮んで小人/妖精になったらしいから。
ちなみに、原作者ジョージ・R・R・マーティン(George R.R. Martin)は、チルドレン・オブ・ザ・フォレストがエルフ扱いされることを嫌がる。なので、もしジョージ・R・R・マーティンに出くわしたら「ウェスタロス大陸のエルフが好きなんです !」と話しかけてみよう。
●巨人(Giant)

壁の北に住む人類、フリーフォーク(Free Folk)/ワイルドリング(Wildling)にとっては当たり前の存在。というより、一緒に暮らしている。だが、壁の南側に住む人々は実在を信じていない。北国っ子のジョン・スノウ(Jon Snow)も、初めて見たときは茫然自失。
●グール(Ghoul)
アラビアの伝説に登場する屍食鬼で、預言者ムハマンドもハディースの中で言及している。が、「本当は墓泥棒のことちゃうか?」という説も。GoT世界内の詳細は不明。
●グラムキン&スナーク(Grumkin and Snark)
ティリオンがジョン・スノウとナイツウォッチ(Nigh’s Watch)の実務について論じた時、「君みたいな知的な青年は、グラムキンとかスナークの実在は信じてへんやろ?」と言及した存在。
グラムキンは「願いを叶えてくれるが、実はとても危険な生物」らしい。よくわからん。
スナークはルイス・キャロルの超絶ナンセンス詩『スナーク狩り』に登場する謎の生物で、「カタツムリ(snail)とサメ(shark)のハーフ」とも言われている。GoT世界での詳細は不明。
●ホワイトウォーカー(White Walker)

8000年間も出現していなかったため、「おとぎ話のキャラクター」と化す。が、壁の北に住むフリーフォーク/ワイルドリングは、GoTの物語が始まるより前の時点で、実在を認識していた。その意味では、チルドレン・オブ・ザ・フォレストより身近な存在だった、とも言える。
●ワイト(Wight)

ホワイトウォーカーによって再生されたアンデッドたち。誤解されがちだが、操られている死体たちはワイトであって、ホワイトウォーカーじゃないんだよ!
このワイトを「ゾンビ」呼ばわりする人もいるが、ヴードゥー教研究家の丸屋九兵衛としては、「本物のゾンビはあんなんちゃう」と強く抗議したい。
●ドラゴン(Dragon)

これはみんな実在を信じている。というか、実在したことは歴史的事実として受け入れている。だって、ドラゴンを駆るターガリエン(Targaryen)一族によって征服されたことで、ウェスタロス大陸は「七王国」となったのだから。
ただし、ターガリエン家が飼っていた最後の個体が死んで100年以上。もう種族として絶滅したと思われていたのだが……。
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▷『ゲーム・オブ・スローンズ』視聴はこちら
https://warnerbros.co.jp/tv/gameofthrones
https://www.happyon.jp/game-of-thrones
https://www.star-ch.jp/drama/gameofthrones
https://www.amazon.co.jp/dp/B017S14BBW/ref=cm_sw_r_cp_ep_dp_WGxuBb34GA673
【七王国まで何マイル?連載シリーズ】
第1回:七王国まで何マイル? 〜ゲーム・オブ・スローンズの歴史学 chapter-1
第2回:七王国まで何マイル? 〜ゲーム・オブ・スローンズの歴史学 chapter-2
第3回:七王国まで何マイル? 〜ゲーム・オブ・スローンズの歴史学 chapter-3
第4回:七王国まで何マイル? 〜ゲーム・オブ・スローンズの歴史学 chapter-4
第5回:ホワイトウォーカーとワイトの違いって何? GoTビーストを一挙総括
第6回:ジョフリーの剣に込められたGoTファンタジーの意外な流儀とは?
第7回:衝撃の「別惑星」説! なぜGoTはファン心理をくすぐるのか
第9回:ミリオタが「ゲーム・オブ・スローンズ」の”長槍愛”を語る
第11回:あなたの大剣度は?ゲームオブスローンズの武器のチートシート
第12回:ゲームオブスローンズのドラゴンが一瞬で好きになる、見分け方とは?
第13回:GOTの大いなる伏線! スタークとダイアウルフで分かる重要設定とは?
第14回:スターク家の後継者はサンサかジョン・スノウか?GoTの王位継承制度とは
written by 丸屋九兵衛( @QB_MARUYA )
photo:YouTube, Amazon
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