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追悼:坂本龍一「芸術は長く、人生は短し」

2023/04/03 13:00
Jun Fukunaga
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PHOTO: 坂本龍一Facebook photo by nss (zakkubalan)
YMOや映画『ラストエンペラー』で世界的に知られた。またエレクトリックミュージックシーンのアーティストとも多数のコラボを行った。

4月2日、坂本龍一が3月28日に亡くなったことが発表された。71歳だった。

YMOや映画「ラストエンペラー」で世界的に評価された坂本龍一

坂本龍一は、1978年に細野晴臣、高橋幸宏とともに通称YMOことYellow Magic Orchestraを結成し、『YELLOW MAGIC ORCHESTRA』「SOLID STATE SURVIVOR』『増殖』などのアルバムを発表。当時の最新電子楽器を使ったその音楽性は世界中の多くのミュージシャンに影響を与えた。

1983年にYMOが"散開"後は、大島渚監督作品で同年公開の映画『戦場のメリークリスマス』にDavid Bowieや北野武らとともに俳優として出演。自身が手がけた映画のテーマ曲「Merry Christmas Mr. Lawrence」は、坂本龍一の代表曲のひとつとなった。

また手がけた映画音楽では1988年の映画『ラストエンペラー』の音楽でアカデミー賞作曲賞を受賞したほか、グラミー賞など数々の賞を受賞して国際的な評価を高めた。

坂本龍一は生前、社会活動にも注力しており、東日本大震災の被災者支援の音楽活動のほか、脱原発と非核を訴える活動も行なってきた。

2014年に中咽頭がんと診断された後は、一旦は治療に専念。2015年に映画『母と暮せば』の映画音楽で活動を再開し、その後、2021年に別のがんが見つかったあと闘病を続けていたが、2022年6月にがんの「ステージ4」であることを明かしていた。また2022年12月にはピアノソロコンサート「Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 2022」を配信し、この公演が坂本龍一にとって最後の公の場になった。

遺作となったのは今年1月にリリースした最新アルバム『12』。同作は坂本龍一にとっては21枚目のソロアルバムだった。

坂本龍一の訃報を受け、YMOのメンバーだった細野晴臣は高橋幸宏が亡くなった時に坂本龍一が行った追悼と同じように、SNSで無地の灰色の画像を投稿して追悼したほか、世界中のファンや坂本龍一の音楽に影響を受けたアーティストたちが坂本龍一を悼む追悼コメントを投稿している。

エレクトロニックミュージックシーンのアーティストも多数のコラボ

坂本龍一の功績は先述のYMO以外にもエレクトロニックミュージックの分野において大きい。Alva NotoやFenneszといったアーティストとコラボレーションのほか、2017年に発表した20枚目のアルバム『async』のリミックスアルバム『ASYNC – REMODELS』では、Oneohtrix Point NeverやArca、Andy Stott、Yves Tumorなど現行のエレクトロニックミュージックシーンにおける先鋭的なアーティストたちが多数リミキサーに迎えられていた。

エレクトロニックミュージックシーンのアーティストでは、先述のAlva NotoやOneohtrix Point Neverのほか、Massive Attack、Kode9、Flying Lotus、TOKiMONSTA、Erol Alkan、2manydjs、Daedelus、Telefon Tel Aviv、Arovaneなど多くの海外アーティストや、☆Taku Takahashi、大沢伸一、田中知之(FPM)、REMO-CONなどblock. fmに縁のあるアーティストが追悼コメントをSNSに投稿している。




"芸術は長く、人生は短し"

坂本龍一の所属事務所とレコードレーベルは連盟で坂本龍一の訃報を報告。その最後は生前坂本龍一が好んだという「Ars longa,vita brevis 芸術は長く、人生は短し」という一節で締め括られている。

筆者はYMOも「Merry Christmas Mr. Lawrence」も『ラストエンペラー』のテーマも後追いで知った世代だが、テレビCMで使われた「energy flow」やROTTENGRAFFTYによる「Merry Christmas Mr.Lawrence」アレンジ曲はリアルタイムで通過してきた世代であるため、坂本龍一の音楽は常に身近にあった。だからこそ、今は日本が世界に誇る不世出の音楽家を失ったことがとても悲しい…。

最後に自分が1番好きな坂本龍一作品「undercooled」をご紹介して、坂本龍一を追悼したい。

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