Dos Monos、最新アルバム『Dos Siki』より「The Rite of Spring Monkey」を語る

Dos Monosが最新アルバム『Dos Siki』から春がテーマの「The Rite of Spring Monkey」についてトーク。
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2020.09.01 07:00

Dos Monosの3人がblock.fm『TOKYO BUG STORY』の中で最新アルバム『Dos Siki』を全曲解説。1曲目の「The Rite of Spring Monkey」について話していました。


番組情報

▶「TOKYO BUG STORY」

放送日:毎月第4木曜日 21:00 - 22:00 O.A.

番組URL : https://block.fm/radios/728





荘子it:前回の放送の時って要は『Dos Siki』のリリース直前のタイミングだったから。本当にあと数時間後に『Dos Siki』が聞けますっていうタイミングだったから。事前リミックスしてもらった人々の曲だけを公開して。「俺らの曲は後で聞いてね」っていう感じにしていたので。今回はちゃんと自分たちのこの枠があるから、1曲1曲を流して、それぞれについて語ろうかなという、そういう回にしようと思います。


前回のトーク

Dos Monos、ニューアルバム『Dos Siki』を語る


TaiTan:じゃあ、1曲目から聞いてもらいますか。『Dos Siki』から「The Rite of Spring Monkey」。



TaiTan:この曲はどういう曲なんですか? 曲の解説とかをしたらいいんじゃないの? まあ、結構いろんな取材とかで言ってはいたけども。


荘子it:そうそう。もちろん、曲名の通り。『The Rite of Spring』だからストラヴィンスキーの『春の祭典』の文字りで。『春のサルの祭典』っていうことなんだけども。まあ、1曲目は「春」ということでね。春のテーマを何にしようか?っていう時に、とりあえず没が「春ってなんか気が狂った人が増える」みたいな話をしていて(笑)。


没:マジでこれだけ切り取られると……(笑)。ここだけみやーんさんに切り取られると俺、ヤバいやつって思われるけども(笑)。


荘子it:まあ、春はちょっと様子がおかしい人が増える時期みたいな。それはたしかに……って思って。だから、そういう歌詞で書きましたっていうことで。雛見沢症候群にしろ、サミュエル・フラーの『Shock Corridor』にしろ……。


没:魔女裁判とか、俺も言ったりしていて。TaiTanもそれに沿っていたよね。あと、なんか一応、これも「生命の息吹」みたいな感じもありつつだよね。


TaiTan:そう。だから俺、これは取材で結構荘子itがさ、「これは春の頭のおかしい人がたくさんいる中で……みたいなのがイメージなんですよ」って言っていたけど、俺は実はそれ、共有されてなくて(笑)。


荘子it:TaiTanとは別に共有していないね(笑)。


没:俺が荘子itといる時にボソッと言っただけだもんね。


TaiTan:だから、毎回取材でちょっとびっくりしてるの。「ああ、設定ってそうだったんだ」って(笑)。


荘子it:だからさ、3人ともさ、「頭がおかしい」ってやるとさ、なんか振り切れちゃうっていうか。Dos Monosは元々、ほどほどに頭がおかしいからさ。3人ともがそれをテーマにしたら、それはある意味一辺倒になっちゃうから。まあ1人ぐらいハブることによって奥行きを……遠近法でね。意外と画面の手前にいて、あとの2人が後ろの方にいるみたいな(笑)。


没:そのコントロール、ヤベえな(笑)。


TaiTan:意外と俺はディレクションを受けてなくて。というよりは、別のディレクションを受けていて。なんか、「春=生命」どうのこうのみたいなところの、ふんわりしたお題があって。でも俺はそれを真に受けて。俺は生命、芽吹きっていうのを圧倒的に称えるっていうのを意識していて。


没:ああ、じゃあもう結構称えているだけなんだ?


TaiTan:俺は称えているだけ。


没:ああ、そのエネルギーが変な方向に向かうっていうのはないんだ?


TaiTan:じゃない。むしろ、俺がひれ伏す。生命の誕生に。


没:じゃあ、TaiTanが狂う側みたいな?


TaiTan:狂ってもいないね。尊い風景が……。


荘子it:風景画っていえばね、『Dos Siki』もジャケが額縁に飾られてるイメージなんだよね。だから要はさ、今って四季を感じようと思ってもさ、そんなに外に出て四季折々を感じるわけじゃないから。みんなこれ、デスクトップ上で……。


没:なんで笑ってるの?(笑)。


TaiTan:俺ね、最近反省していることがあって。取材の前にさ、荘子itがアルバムコンセプトをしゃべるじゃん? しょうがないんだけどさ。俺も昔は10回までは同じ話を聞けたんだけど……3回でちょっとなんか、おかしくなってきちゃうんだよね(笑)。


荘子it:毎回ね、枕の部分が同じだからね。


没:「こいつ、ちゃんと組み立ててきたやつを言ってるな」みたいな。


TaiTan:逆に荘子itとかはそれ、ないの? 自分で言っていてさ、「もうちょっと、言いたくないな」みたいな。どうやってコントロールしているの?


荘子it:コントロールっていうか、口が勝手にしゃべっているだけだから、そんなに考えてしゃべっていない部分だからね。


没:なるほどね。


TaiTan:まあまあ、そうだよね。


没:それはもう、プロの意見っていう感じだな。俺もまだ全然できないからさ。


TaiTan:だからなんか、俺とかがたぶんやろうとしたら、ちょっとずつズレていっちゃうと思うんだよ。言い方を変えたりさ、思ってもないことを言っちゃったりすると思うんだけども。荘子itは結構さ、しっかりイメージがあって。雛形が毎回、完璧な形でお出ししてるのがすごいなって。


荘子it:というか、そういうのもさ、もう初めてそれを言った時からあんまり何も考えてなくて。四季のテーマなんて正直言ったら究極、ないわけよ。究極、ないんだけど……。


没:そうだよね(笑)。「マンモスってなにが冬なんだよ?」みたいなね(笑)。


荘子it:たぶん一番最初とかに、テレビか何かの取材で事前インタビュー。アルバムが出る前に受けた時。あの時に初めてちゃんと「四季ってどういうつもりで?」みたいに言われて。その時に、この一連の流れ、全部その場で言ったやつ。それがもう口に録音されちゃって。それを延々と言っているんだけども。


没:すごいでも納得できるけどね。


荘子it:まあ、なんかその空間とか時間だとか、いろいろ理由を付けているんだけど。一番面白いのはね、なんか『DYNAMIC CHORD』っていうクソアニメがあって。知らないと思うんだけども。なんかイケメンのバンドマンたちがひたすら出てくるんだけど、とにかく作画がクソで。Twitterとかでちょっとバカにされているアニメなんだけども。


没:イケメンバンドマンなのに作画がクソなの?(笑)。


荘子it:イケメンバンドマンたちがずっとこっち向いて演奏していたりとか。顔がまったくピクリとも動かないで体だけが影絵みたいに……。


没:ああ、『BECK』のアニメみたいな?


荘子it:そうそう。みたいなやつで。作画がヤバすぎだろ、みたいなことを言われていて。「稀代のゴミアニメ」って言われているやつがあるんだけども。すいませんね、制作の方。その『DYNAMIC CHORD』の監督のインタビューを「これ、何を考えて作ったんだろうな?」って思ってみたら、ちゃんと真面目に答えてていて。「キャラクターの良さを生かしつつ、日本の四季などをきれいに表したいと思っています」とか言っていて。その虚無感たるや……っていう感じで。


「四季ってなんか虚無だな」と思って。「何にでも言えるわ」と思っちゃって。「こんなクソアニメでも……」って。でも、よく考えたら風景のカットとか、やたら長いの(笑)。それも余計にゴミさ、クズさを強調してるんだけど。「なんでこんなに桜のカットとか長いんだよ?」みたいな。それが監督のインタビューで文字として。「これは四季を表わしていて」とか言ってる時の虚無感がすごくて。「これは面白い!」と思ったというのが結構『Dos Siki』の一番の要因だったりするんだよね(笑)。


TaiTan:めちゃくちゃいい話だね。やっぱり「四季をコンセプトにしました」って言う時の若干の虚無感みたいなの、あるじゃない?


荘子it:そうそうそう。だからお前が感じたのはある意味、正しい(笑)。


TaiTan:だから、今の発言を記録しておくのはすごい、今後のインタビューとかもそういうバックグラウンドがあって荘子itが話してるんだっていうのをね。


荘子it:「わかっておいてくれ」みたいなね(笑)。


TaiTan:「四季をテーマにしました」ってなんかね、すごい不思議な感覚なんだよ。しかも、それの発案者がDos Monosっていうのも面白いよね。


荘子it:そうそう。だから本当は結構そういうつもりも込み。だから、なんだろうな? 本当にこれ、難しいところで。だから俺があんまり「お笑いのお笑い」が好きじゃないのは、あれはお笑いが目的化してるじゃない? だから、本当に空間と時間を俺、事実として考えている。事実として考えているんだけど、それを客観的に見た時に『DYNAMIC CHORD』の監督のインタビュー的な面白さが発生するっていうことも理解した上で、それを本気でやるっていう面白さが好きなんだよね。だから、そう。大元にはたしかにそういう虚無感みたいなのがあるんだけども。そう言ってることもそれはそれで真面目なんだよね。


TaiTan:だからこれ、結構面白いんだけどさ。結構さ、まともに受け取られちゃうじゃん。割とその取材のインタビュアーの方とかもさ。


荘子it:でも、それでいいんだけどね。受け取らずにさ、お前みたいにインタビュアーが笑いだしたら、マジでぶん殴るよ(笑)。


TaiTan:ぶん殴るんだけどさ、なんとなくその心の中はどう思ってるのかな?って、俺ずっと観察していたっていうか。「四季をテーマにしていて……」って。(声のトーンを徐々に上げて)「うーん、うーん、うーん……」って。「そんなわけあるかよ!」ってわかっていながら(笑)。


荘子it:それは絶対に有泉さんの前でだろう?(笑)。


TaiTan:ふざけんなよ、お前っ!(笑)。


荘子it:最悪だったよ(笑)。だって今、声のトーンを上げていただろう? トーンが上がるって、最近会った人の中だと有泉さんしか該当しない声色じゃねえかよ、今のは(笑)。


TaiTan:ふざけんなよ。いろいろといたじゃんかよ。女性インタビュアーの方(笑)。


没:じゃあ、夏に行くか。


荘子it:いやいや、いなかったって。有泉さんだけだよ。


TaiTan:有泉さんは……。


荘子it:有泉さんはね、別のところでも話す予定ができそうだったんだけどね。ちょっとね、予定が合わなくて。ちょっと俺の配信ライブで。


TaiTan:でも、それもいつか話を聞きたいよね。


荘子it:タナソーさんと一緒に話すやつの誘いがあったんだけど、ちょっと受けられなくて。でもまた、話したいね。やっぱり……というような感じですけども。


TaiTan:すごいよかったよ。


没:じゃあ、有泉さんからアリ・アスターに……。


TaiTan:いやいや、有泉さんはマジで……。


没:なんでそんな有泉さんの話を引っ張るの?(笑)。


TaiTan:いやいや、お前らがなんかちょっかいを出してきたからだろう?(笑)。


荘子it:いやいや、有泉さんの名誉のためにも言うけども、いろんなインタビューを受けている中でも本当に最高のインタビュアーの1人だよね。


TaiTan:有泉さんからオファーが来ると俺らはテンションが上っています。


荘子it:これは本当に嘘じゃなくて。俺ら、マジで嘘ばっかり言っているけども。これに関してはマジだよね(笑)。


没:いや、マジで『MUSICA』はちゃんと面白くなっているからね。読んでほしいっすね。


TaiTan:そう。『MUSICA』のインタビュー、すごいよかったっす。だって没が「買った」って言うんだから。


没:そうだよ。送られてくるって知らなくて買っちゃったよ(笑)。


TaiTan:珍しいですよ。没が音楽雑誌を買うなんて。ということで、「The Rite of Spring Monkey」でした。


荘子it:『DYNAMIC CHORD』の話、すべきじゃなかったかもね(笑)。「DYNAMIC CHORD 監督インタビュー」で調べると、たぶん俺が読んだやつが……たぶん検索で1件ぐらいしか出てこないから(笑)。それを見ると、四季がどうたらって言っているのが読めますので。


https://www.pashplus.jp/anime/65630/


TaiTan:わかりました。そんな感じで春の歌でした。



【トークの続きはこちら】

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荘子it(MC/トラックメーカー)、TAITAN MAN(MC)、没 a.k.a NGS(MC/DJ)からなる3人組HIP HOPユニット”Dos Monos”による番組『TOKYO BUG STORY』。圧倒的な音楽性の高さと、独自に作り上げた世界観を是非ラジオで体感してほしい。





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