Dos Monos、最新アルバム『Dos Siki』より「Aquarius」を語る

Dos Monosが最新アルバム『Dos Siki』から「Aquarius」についてトーク。
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2020.09.02 06:00

Dos Monosの3人がblock.fm『TOKYO BUG STORY』の中で最新アルバム『Dos Siki』を全曲解説。2曲目の「Aquarius」について話していました。


1曲目解説はこちら

Dos Monos、最新アルバム『Dos Siki』より「The Rite of Spring Monkey」を語る




TaiTan:じゃあ、次は夏。Dos Monosの「Aquarius」を聞いてもらいましょう。Dos Monos feat. Injury Reserveで「Aquarius」です。



TaiTan:はい。聞いてもらいました。「Aquarius」。これは僕が大好きな曲ですね。


荘子it:フフフ、TaiTan、マジで好き嫌いが激しいからさ。人が作った曲に文句をつけるようなところがあるよね(笑)。


TaiTan:フフフ、いやいや、俺が今回言ったのは、「4曲目の『Mammoth vs. Dos Monos』はとても難しかった」っていう言及に留めているから。別に好き嫌いじゃないよ。


荘子it:本当にだから強い意志を持たないとね、このTaiTanと没の意見に従ってね、「Mammoth vs. Dos Monos」がお蔵入りしてたら……と思うと、本当に恐ろしい話ですよ。


TaiTan:でも、恐ろしい話でさ、マンモスって人気だよな。恐ろしいよな。つまり、いかにその制作者が世の中の耳を読めてないかっていうね。


荘子it:制作者っていうか、トラックを作るのは俺だからね。まあ、ラップを乗せづらかったという気持ちはわかる。


没:しかも、これそんな言っていいのかわかんないけど、前半の感じのやつとかは結構前からライブでね、インストでやっていたりしていて。


TaiTan:慣れていたっていうのもあるよね。


没:だからたぶん俺らは、そんなに耳新しくなかったっていうか。そういうのがあるよね。


荘子it:まあ、温めていた曲だからね。


TaiTan:だってこの間、フランスの映像を見返していたらさ、フランスの時もやっているんだよね。インストでね。


没:3人でさ、なんかエフェクトみたいに出てきてさ(笑)。


荘子it:その流れで「Dos City」みたいなね(笑)。


没:そうそう。前回の最後の曲もめっちゃ苦戦した曲で。ずっと……俺、めっちゃ最後の曲を苦戦しがちなんだよね。


荘子it:前回のアルバム『Dos City』の最後の「Dos City」っていう曲は元々は「Europe」っていう曲で。俺がだから2人に「ヨーロッパの超克をテーマに……」って(笑)。


没:まず「超克」ってなんだよ!


荘子it:近代西洋の超克をテーマにリリックを書かせようとしたら……。


没:たぶんみんな今、スタチューを思っているよ?


TaiTan:スカルプチャー(彫刻)の方ね。


荘子it:「超克」ね。


没:そんなの、たぶんわかんないよ。「超克」って聞いただけじゃ。


荘子it:まあまあ、そんな感じで書いたりして。で、ビートも結構勢いがすごいからさ。で、何回も何回もボツになって。で、本当はどうしようか迷ったんだけど、まあなんとかしようとしたみたいな。でも、その後もライブではやってないみたいな、そういう曲でさ(笑)。


没:マジで数えるほどしかやっていないよ。


TaiTan:だからマンモスもたぶんライブではやらない……だからライブでやらない曲は「Dos City」「EPH (wo wo)」「Mammoth vs. Dos Monos」っていうね。


荘子it:マンモスはライブでも……ABEMAのライブ映像もYouTubeで公開されて。なんかマンモスだけ……俺、お前に言ったよね? なんかさ、TaiTanが「2曲、選べ」みたいな。それで「『Aquarius』と冒頭のあれとかでいいんじゃない?」って言ったら、なぜか3曲アップされて。マンモスだけが……。


TaiTan:ああ、そう言っていた? じゃあ、2曲だったのか。俺が「2、3曲」って言われたから。「どうせだったら3曲入れよう」って。それで「Estrus」を入れちゃって。だから結果的に「3曲を選択した」っていうよりは「1曲、省いた」みたいな形になっちゃったっていうね。



没:フフフ、全然「Aquarius」の話をしねえじゃん。もうマンモスの話をしたくてしょうがないっていう(笑)。


TaiTan:まあ、その「ライブでやらない」っていう話は意外と俺ら、しないじゃん? でも、圧倒的にファーストの「EPH」とかね、やらないじゃん? それってなんか、言及したことないからちょっと今、話してみようよ? なぜライブでやらないのか。


荘子it:ライブでやらないけど好きな曲とかあったらぜひ。ハッシュタグツイートをしてほしいですね。でも本当に候補、「Dos City」と「EPH」と……まあ、マンモスはまだあれだけど。


TaiTan:でも俺が一番好きな曲は「bmbmbm」ね。


荘子it:ああ、あれもあんまりやる機会、ないか。


TaiTan:あれね、ライブであんまり俺らが乗り込ませないから。


没:そんなことないけどね。


TaiTan:まあ、ちょっと俺は苦手意識があったりしてね。


没:とか、ライブだと響きが変わっちゃうからね。最初のキックの音がマジでデカく聞こえるから。


荘子it:それはあるよね。マジで。クラブで初めて聞いた時のPUNPEEの有名なラインで「Clubで最初に聞いた自分のBeatのショボさ 悔しさは今も忘れない」っていうのがあるけどさ。あま、ショボいかどうかは置いておいて、家で聞いている音とは全く違うじゃん? だから若干、乗り方自体が変わってくるよね。


TaiTan:荘子itはないの? 「これ、本当はやりたいんだけど、ちょっとまだ自分の満足の行く感じにできない」みたいなのは?


没:Dos Monosに関しては別にないんじゃない?


荘子it:うーん、なんだろうね? でも本当はね、だからさ、演奏とかしたいけどね。生演奏とかね。トラックだけでやるんだったら、別に今のやっているようなセトリとかがいいなって思ってやっているけどね。ただ、逆にやっていない曲とかも、なんだろうな? 別のやり方でポテンシャルを引き出したいなっていうのはあるけど。まあ、今の活動の仕方だったら基本的にトラックを流して3MCっていうやり方しかないからあれだけどね。まあ、ゆくゆくはね、リサイクリングしていきたいね。『Dos City』の頃の曲とかも。


没:やってほしいね(笑)。


TaiTan:没はなんかないんですか?


没:俺はだから「EPH」は好きだから。


TaiTan:ああ、そこは面白いね。没は実は「EPH」をやりたいんだよね?


没:まあね。でもあれって「♪♪♪」っていうパターンじゃん? あそこ、俺は結構全然、後先を考えずにめっちゃ本気でやっちゃうと声が枯れちゃうんだよね。


荘子it:昔の没、声枯れてたなー。まあ最近はライブ自体やってないんだけどさ。没がとにかくさ、1曲目に激しい曲をやると、もう2曲目から声が枯れていてさ(笑)。もう小物感が半端ないっていうか(笑)。音源の一番圧のあるやつが一番最初でバテるみたいな(笑)。


没:でもまだいまだに調整できないねー。


荘子it:でもソロライブとか、結構ずっと歌っても大丈夫そうじゃん?


没:ソロはまた別なんですよね。やっぱりDos Monosってトラックが、すごい楽器がね、上モノの楽器がめっちゃぶつかってくるから。というか、基本的にそんなラップに向いてるトラックじゃないと思うんだよ。いや、別に悪い意味じゃなくて。なんか、あんまり向いているトラックじゃなくて。しかも、パフォーマンスにめっちゃ力を入れてやる感じになっちゃうから。どうしてもあの勢いで。だからもう何もコントロールしないでやると、Dos Monosは枯れます。


荘子it:Dos Monosのライブ、難しいよね。


没:めっちゃ難しいよ。これ、よく頑張ってると思うよ。


荘子it:難しさをはねのけるかのように、すごい暴れてたよね。やっぱり。


TaiTan:ねえ。あの頃の私たちに戻れるのかしら?


没:あんだけ動きながらやっているの、ヤバいでしょう?


TaiTan:いや、思うよ。マジで思う。昔のライブ映像とか、たまに見るとさ……。


荘子it:フフフ、「昔」っつったってさ、去年の3月にデビューしたばっかりじゃん(笑)。


TaiTan:でもここ6ヶ月くらいさ、ステージ上のライブをしてないわけじゃん。


荘子it:最後のライブがだって1月ぐらい?


TaiTan:『SHIBUYAMELTDOWN』なわけだからね。あのライブ映像とかYouTubeに落ちてるから見たりすると、「ああ、なんか荘子it、真っ裸でやっていたな」とか。


荘子it:いや、違うよ(笑)。あれはメルトダウンの中の人が「どうしても上裸でやってください」って言うから(笑)。


TaiTan:ああ、そういう裏があったのね(笑)。


荘子it:上裸っていうほどでもないんだけども。上裸にジャケットを羽織ってね。


TaiTan:「俺ら、こんなにヤンチャだったんだ」みたいなさ(笑)。


荘子it:まあ、あれは要望があったんだよね。「どうしても上裸で」っていうか(笑)。まあ、全然、減るもんじゃないし、みたいなね。


TaiTan:でもなんか、そういうのを見るとさ、「俺ら、こんな感じでやっていたんだな」っていうさ。


没:そんな昔の話として……(笑)。


TaiTan:だから懐かしさとともに……でもなんか、長かったよね?


荘子it:コロナ禍でさ、本当に結構俺もこもっているんだけどさ。相当こもっているけど、それにしても長いよね。いろんなことが変わったからかな? だって、『Rojo』と『Fable Now』と『Dos Siki』を出したわけだしね。オードリー・タンともやったりして。なんもしてないようでなんかしているみたいな、そういう不思議な感じだよね。


没:もう9月ですよ。


荘子it:だから平行世界感、本当にシュタゲ感があるよ。


没:っていうか、もしコロナがなかったらだってさ、アメリカに行ってさ。逆にその体を酷使する世界線をずっとつきつめていたわけでしょう? だって毎日、あのライブをするっていう予定だったわけでしょう?


荘子it:そうそうそう。だからあれのためにずっと体力をつけようとしていたよね。


没:それで走ったりしてたもんね。


荘子it:そうそう。本当はね、アメリカツアーで。


没:もうバキバキになって、最強になって帰ってくる予定だったのに。


荘子it:最強になってね(笑)。


TaiTan:そうだよなー(笑)。っていうかさ、ありえたはずのアメリカツアーっていう話をしてみたくない?


没:そのアニメ作ろうよ(笑)。


TaiTan:それもいいかもね(笑)。いや、俺さ、当然さ、そういうライブをバキバキにやって、パワーアップする俺らっていう姿も想像できるけどさ、たぶんめちゃくちゃ喧嘩するじゃん? 1ヶ月の中で。


没:まあ、しただろうね。


TaiTan:絶対に。


荘子it:ありえたはずの仲違い?(笑)。TaiTanだけハイウェイの横に置いていくみたいな(笑)。


TaiTan:残酷すぎるけど(笑)。いや、だってこんなさ、ただでさえ……メシを食っている途中で「てめえ!」とかやっているやつがさ、1ヶ月異国の地で一緒に過ごすなんて……。


荘子it:まあ、持つわけないよな。


没:でも、わかんないよ? 逆に「敵しかいねえ!」みたいになるかもよ?


TaiTan:逆に結束が固まるっていう?


荘子it:TaiTanとか、逆にふてくされるからさ。


TaiTan:俺とか、たぶんずっと黙っていると思うね。「はい、はい……」みたいな。


没:俺は遊んでいると思うよ。


荘子it:そうそう。だから没がそうやって1人行動を取ると、まずTaiTanが怒るんだよね。


TaiTan:それは本当、ごめん(笑)。


荘子it:ありえた過去で「ごめん」ってすごい、めっちゃいい想像力だと思うけどね(笑)。


TaiTan:だって俺、今ちょっと怒っているもん(笑)。


荘子it:その没を想像するだけで?(笑)。


TaiTan:ありえたはずの過去に対して(笑)。


没:「みんなでメシ、行こうよ」みたいに言っていたのに「ごめん、俺はちょっと……」みたいな。


荘子it:「あいつが俺のポケットWi-Fi持っているんだけど!」みたいな(笑)。


TaiTan:そうそう。それでたぶん朝メシとか、俺と没は今までのフランスと韓国でもそうだったけど、一緒に食べに行くんだよね。で、荘子itは誘うんだけど「いいよ……」って言って。それで俺らは置いていくんだけど、その道中で「あの感じなー」って言うんだよ(笑)。


没:「やっぱ、なんかなー」みたいな。


TaiTan:「旅を楽しみたい気持ち、あいつ、ないのかな?」って(笑)。


没:毎回言っているよね(笑)。


荘子it:それはお前ら、人の過ごし方にケチをつけちゃダメだよ(笑)。


TaiTan:また、これないんだからね?(笑)。


荘子it:それ、フランスとかで事実としてあったんでしょう? 事実としてあったことをお前ら、再現しようとしてるんでしょう?(笑)。


没:でも間違いなく起こるよ。それが1ヶ月だよ。ヤバいよ。


荘子it:フランスとか韓国とか、数日間でそんなにギクシャクしたんだから、もう……今頃、『Dos Siki』を出さずして解散してた可能性はあるよ。


没:でも夜、いいライブができたら忘れるけどね。


TaiTan:毎回そうだよね。


没:フランスもそうだったよ。なんかフランスの時なんて超いいライブしたんだけど、その直前まで荘子itが全然来なくて。2人で準備しようとか、楽屋でちょっと待ち合わせみたいに言っていたら、なんかどこか行っていて。来なくて。なんか「はあ?」みたいな。「今日もダメじゃん」って。


荘子it:その1日目がね、すごいさ……本当、天国と地獄で。1日目のライブがさ、とにかくヘッドライナーが裏でさ。客が全然こっちに来なくてさ。「マジでやってらんねえよ」みたいになって。まあ、そんなこともないんだけど。でも、TaiTanとか明らかに目に見えてテンションが下がっていて(笑)。なんか、本当にテンションが落ちているのが目に見えてきて。「お前、よくないよ。せっかくフランスまで来てさ、こんな体たらくじゃダメだ」みたいな感じで。それで入れ替えてみて……みたいなのを翌日にやったら、すごく上手くいったんだよね。そのタイムテーブル一番最後の方だったらさ、客も結構こっちに流れてきてさ。で、俺らもすげえいい感じだったから。もうすげえ、本当に今までのライブで一番ぐらいに盛り上がったよね、あれは。本当、天国と地獄だったね。


TaiTan:俺、終演後に花をもらったもん。


没:違うよ。あれは俺が花を買っていったんだよ。


TaiTan:ああ、そういうこと?


荘子it:っていうか、お前らがステージに飾ったんだよ。


TaiTan:ああ、それを返されたのか? なんだよ、マジで。その事実は知りたくなかったわ(笑)。


荘子it:まあ、Seihoみたいに生花をね……。


TaiTan:俺ら、そういう時期もあったね。


没:あれをやったらいいライブができるんじゃないかと思って、日本でもちょっとだけやっていたけどね(笑)。


荘子it:そのジンクスが崩れ始めてからやめた(笑)。「没がスーツを着ているのもいいんじゃないか?」とかね。


没:やってたな。なんかずっとスーツ着てたな。


荘子it:でもそのフランスのライブっていうのがまさに『Dos City』を出すよりももっと前だからさ。夏ぐらい。だから今から数えると2年前ぐらいだけどさ。あの頃はね、だから本当に没の服にずっとTaiTanがケチをつけていて……。


TaiTan:ちょっと待てよ! 俺、さっきから出るエピソードトークで怒りすぎだろ?(笑)。


荘子it:没にも悪いところがあって。没は今はかなり意識が変わってるけど、その時はすごい頑なにさ、「ああ、そう? いいんじゃん」みたいな感じでさ。だから謎にスーツを着てライブするハメになっていたみたいなの、あったよな(笑)。


TaiTan:まあね。没の服っていうのは、俺の相模原でもその話で2人でめちゃくちゃ喧嘩したりしていたよな。俺の実家まで没を呼んだっていうか、別にその件で呼んだっていうわけじゃないけども。ねえ。


没:なんかあった気がする。


TaiTan:相模原ですげえ2人でそのことについて……。


没:「それは俺の勝手だろ?」みたいにね。でも俺もなんかコロナでどうでもよくなってきちゃったね。よくないけど……。


荘子it:まあ、なっちゃうよね。


没:じゃあ、秋に行きますか。


荘子it:でもほとんどが……まあ、最後にフランスの夏のフェスに話をしたからね。


TaiTan:まあまあ、つながったということで……。


没:Injury Reserveの話も一切してない(笑)。


荘子it:まあ、いつかね。




【トークの続きはこちら】


Dos Monos、最新アルバム『Dos Siki』より「Estrus」を語る


Dos Monos、最新アルバム『Dos Siki』より「Mammoth vs. Dos Monos」を語る


番組情報


▶「TOKYO BUG STORY」

放送日:毎月第4木曜日 21:00 - 22:00 O.A.

番組URL : https://block.fm/radios/728


荘子it(MC/トラックメーカー)、TAITAN MAN(MC)、没 a.k.a NGS(MC/DJ)からなる3人組HIP HOPユニット”Dos Monos”による番組『TOKYO BUG STORY』。圧倒的な音楽性の高さと、独自に作り上げた世界観を是非ラジオで体感してほしい。





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