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ついに完結?『ジョン・ウィック:コンセクエンス』公開 キアヌ・リーブスが持つ俳優/音楽アーティストとしての魅力に迫る

2023/09/29 20:30
Buffy Yoshikawa
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PHOTO: Keanu Reeves as John Wick in John Wick 4. Photo Credit: Murray Close
『ジョン・ウィック』シリーズ完結編の公開を記念して、キアヌ・リーブスの俳優としての魅力や、バンド「ドッグスター」としての活動を振り返る。

Text:バフィー吉川

2014年に公開されたシリーズの第1作目『ジョン・ウィック』は、キアヌ・リーブス扮する元殺し屋のジョン・ウィックがあらゆる戦闘スキルを駆使し敵に立ち向かっていく無双スタイルが話題となり、『ジョン・ウィック:チャプター2』、『ジョン・ウィック:パラベラム』と続編が制作された。

そしてその完結編となる『ジョン・ウィック:コンセクエンス』が9月22日から公開中だ!

もともと完結編は2部構成になる予定だったものが、ひとつにまとめられていることもあり、上映時間が約3時間というボリューム。4時間になるとも言われていただけに、これでもかなり凝縮されている。

大阪やパリ、ニューヨークといった様々なフィールド、シチュエーションで展開されるバトルシーンの連続は観ていて全く飽きを感じさせないものとなっており、何でも即興で武器にしてしまうジョン・ウィックのセンスを感じさせるものだ。

『ブレット・トレイン』や『アベンジャーズ/エンドゲーム』など、なんだか関西の日本人というイメージが定着している真田広之は、案の定と言うべきか前半の大阪編に登場するのだが、真田とキアヌは以前にも『47RONIN』(2013)で共演しており、約10年ぶりの共演となることにも注目してもらいたい。

シリーズを観ている人だからこそわかるシーンも多く存在し、1作目の犬がきっかけで大変な状況になってしまったジョン・ウィックが、セリフには表せない犬とのシンパシーを感じさせるシーンなども見逃せない。
John Wick: Chapter 4Keanu Reeves as John Wick in John Wick: Chapter 4. Photo Credit: Murray Close

今までも「ゴールデンアックス」や「ファイナルファイト」のようなベルトスクロールアクションゲームの要素をもった作品ではあったが、今作はよりゲーム的要素が際立っており、「グランド・セフト・オート」シリーズのような車の使い方や縦型シューティングゲーム的な構図も取り入れられているなど、“ゲームみたい”と言われ続けてきたことに対して、開きなおったかのような意図を感じるようにもなっていた。気のせいかもしれないが、階段から転げ落ちるシーンはプレイステーションの「I.Q インテリジェントキューブ」を思い出したりもした。

完結編と銘打たれたものの、配給会社としてはなんとかシリーズを継続させたいらしく、なんらかのかたちで続けられないか検討中だとか。

ちなみに作中に登場する「コンチネンタルホテル」を舞台に、映画版ではイアン・マクシェーンが演じていたウィンストンの若き日を描く前日譚ドラマ「ザ・コンチネンタル:ジョン・ウィックの世界から」や、アナ・デ・アルマスが主演を務めるスピンオフ映画『バレリーナ』など、「ジョン・ウィック」の世界観が今後も続いていくことは決定している。今回あくまでジョン・ウィックとしての物語が一旦の完結を迎えるというだけで、シリーズ自体が終わるわけではなく、実際に『バレリーナ』にもジョン・ウィックとして出演する予定だ。

主人公という立場からは、一旦(?)退くキアヌではあるが、改めてキアヌ・リーブスとはどんな俳優なのだろうか。俳優としてはもちろん、オルタナティブ・ロックバンド「ドッグスター」のメンバーでもある彼について、アーティストとしての一面についても紹介していこう。

■キアヌ・リーブスという俳優

子役としてキャリアをスタートさせたキアヌ・リーブス。80年代は小規模作品やテレビ映画を中心に活躍していたが、90年代に入ってから徐々に知名度を増していくことになる。

日本では『スピード』(1994)で知られるようになり、その後北野武が出演したことでも話題となった『JM』(1995)、そして『マトリックス』(1999)と続いたこともあって、特に日本においてはアクションスターというイメージが強いかもしれない。実際に千葉真一作品のファンでアクションシーンに関してもストイックであることは間違いないのだろう。

『ジョン・ウィック:コンセクエンス』のなかでもヌンチャクを使用するシーンや、シリーズのなかでもカンフーを使うシーンが度々あった。『マトリックス』のトレーニングシーンなども有名だろう。それはキアヌがもともとカンフーに精通しているからこそ実現したシーンともいえるのだ。

また、バイク好きとしても有名で、その腕前は鈴鹿8時間耐久ロードレースに出場した経験もあるほど。

『ビルとテッドの大冒険』(1989)のようなおバカな映画にも出演していたり、同作でビルを演じ、実際にプライベートでも親友でもあるアレックス・ウィンターが監督を務めたカルト映画『ミュータント・フリークス』(1993)では、一切素顔が映らないドッグ・ボーイ役を演じるなど、友情を大切にする俳優としても知られている。

比較的真面目だったり寡黙な役が多いキアヌではあるが、私生活は「ビルとテッド」のテッドのような脱力系キャラや、ガン研究のための寄付、ファンサービスや相手を気遣う言葉に注目が集まるなど、「いい人」としてのイメージも強い。

しかし一方では、1999年にジェニファー・サイムとの間に授かった子どもの死産を経験し、その後ジェニファーが交通事故死するという悲劇を経験している苦労人でもある。ちなみに『レプリカズ』(2018)では、妻と子どもを事故で亡くした科学者を演じていたが、演技以上のリアリティを感じさせるのは、キアヌ自身の経験が反映されているからだ。

今後の予定としては、「スイート・トゥース: 鹿の角を持つ少年」としてドラマ化もされた「Sweet Tooth」などで知られるアメコミ作家マット・キントと共同執筆し、キアヌ自身が主人公“B”のモデルを務めるコミックシリーズ「BRZRKR」の実写・アニメ化企画も進められており、キアヌの新たな代表作となりそうだ。

■音楽アーティストとしてのキアヌ・リーブス

ジョニー・デップやライアン・ゴズリングなど、音楽アーティストとして活躍しているハリウッド俳優もいるが、実はキアヌ・リーブスもそのひとりだ。

『スピード』にも出演している俳優兼アーティストのロバート・メイルハウス、グレッグ・ミラーと1991年に結成し、キアヌがベーシストを務めるオルタナティブ・ロックバンド「ドッグスター」。(グレッグ・ミラーは1995年に脱退、現在はブレット・ドムローズ、ロバート、キアヌの3人組)

1996年にデビューアルバム『Our Little Visionary』、2000年に『Happy Ending』をリリースしたものの、2002年に活動を休止。しかし2022年に活動を再開し、この度、新作アルバム『Somewhere Between the Power Lines and Palm Trees』をリリースした記念にアメリカと日本ツアーを決行した。

「ドッグスター」として来日は21年ぶり。9月5~7日かけて大阪と横浜でライブを行い話題となった。

■『ジョン・ウィック:コンセクエンス』作品情報

John Wick 4Keanu Reeves as John Wick in John Wick 4. Photo Credit: Murray Close

【ストーリー】
裏社会の掟を破り、粛清の包囲網から生還した伝説の殺し屋、ジョン・ウィック。地下に身を潜めながら、全てを牛耳る組織:主席連合から自由になるために立ち上がった。組織内での勢力拡大を狙う若き高官、グラモン侯爵は、これまで聖域としてジョンを守ってきたニューヨークのコンチネンタルホテルを爆破、ジョンの旧友でもあった盲目の達人ケインを強引に引き入れ、ジョン・ウィック狩りに乗り出す。そんな中、日本の友人、シマヅの協力を求めてジョンが大阪のコンチネンタルホテルに現れた…
【ジョン・ウィック:コンセクエンス】本ポスター
【クレジット】
監督:チャド・スタエルスキ
出演:キアヌ・リーブス、ドニー・イェン、ビル・スカルスガルド、ローレンス・フィッシュバーン、真田広之、リナ・サワヤマ、イアン・マクシェーン ほか
配給:ポニーキャニオン 2023/アメリカ/英語/シネスコ/5.1ch
原題:JOHN WICK:CHAPTER4
®, TM & © 2023 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
公式サイト:https://johnwick.jp/

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  • Buffy 吉川

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