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『ザ・フラッシュ』『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』など 今年公開、注目の4大アメコミ映画

2023/06/29 17:30
Buffy Yoshikawa
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PHOTO: ©2023 CTMG. © & ™ 2023 MARVEL. All Rights Reserved.
年内には様々なアメコミ映画、ドラマの公開が控える中、注目の4作品を紹介。

Text:バフィー吉川

©2023 CTMG. © & ™ 2023 MARVEL. All Rights Reserved.

6月16日にふたつのアメコミ映画が同時公開された。それはDCの『ザ・フラッシュ』とマーベルの『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』。そして6月21日からはDisney+でドラマ「シークレット・インベージョン」も配信開始されている。

さらに年内には『マーベルズ』や『アクアマン・アンド・ザ・ロスト・キングダム』、『ブルービートル』、『ニモナ』、『ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック!』、ドラマでは「エコー」、「アイアンハート」、「ウォーキング・デッド:デッド・シティ」などといった多数の作品が控えている。

2023年後半以降の作品に関しては、全米脚本家組合(WGA)のストライキの影響で公開日延期も心配される中ではあるし、マーベルも「シークレット・インベージョン」と「ロキ」のシーズン2以外のドラマタイトルは年内にリリースできるかわからないというディズニのーCEOであるボブ・アイガーのコメントも気になるものの、それでもまだまだアメコミ映画・ドラマが多く控えている。

■『ザ・フラッシュ』

DCコミックスにおいて、タイムトラベルや別次元移動など、「何でもあり」キャラクターの代表作でもある『ザ・フラッシュ』の単独作品がついに完成。

フラッシュといえば、先日最終回を迎えたグラント・ガスティン主演のドラマ版も人気を博しており、こちらもマルチバース設定を存分に活かした物語となっている。「アロー」や「スーパーガール」、「ブラック・ライトニング」などからなる「アローバース」の中でクロスオーバーイベントとして放送された「クライシス・オン・インフィニット・アース」では、「アローバース」に属さない過去の作品、「ヤング・スーパーマン」や「ルシファー」などとも世界を繋げてしまった。

そんなフラッシュの映画化とあって、サプライズが飛び出してくるのは言うまでもなく、ティム・バートンが監督を務めた『バットマン』(1989)、『バットマン リターンズ』(1992)でバットマンことブルース・ウェインを演じたマイケル・キートンが再びバットマンを演じているのだ。

『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2014)では、バットマンを彷彿とさせるヒーローを過去に演じた俳優役を演じ、その演技が評価され、第87回アカデミー賞では主演男優賞にノミネートされたキートンだが、まさか本人も再びバットマンを演じる日がくるとは思っていなかっただろう。

キートン演じるバットマンが登場するというだけでサプライズではあるのだが、それは序章に過ぎない。とんでもないネタが隠されており、シークレットにされているサプライズゲストにも驚くはずだ。

試写版ではポストクレジット、エンドクレジットがカットされた最終版ではなかったのだが、そのシーンを観るためだけに映画館に行ってもよいほど価値のある作品だったといえる。

そんなことができてしまうのもフラッシュというキャラクターだからこそ!!

©︎2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved ©︎& TM DC

【ストーリー】
愛する母を救うために時空を超えた地上最速ヒーロー”フラッシュ”。“過去”を変えたことで“現在”滅亡の危機に…。かつてスーパーマンが倒したはずの最強の敵・ゾッド将軍が大軍勢を率いて襲来、地球植民地化を始める。そんな彼のもとに、元の世界とは全く別人の異世界の“バットマン”、スーパーマンならぬ“スーパーガール”らも、時空を超えて集結するが…。人類滅亡の歴史を変える超速タイムループ・アドベンチャー!

【作品情報】
監督:アンディ・ムスキエティ
出演:エズラ・ミラー、ベン・アフレック、マイケル・キートン、サッシャ・カジェ、マイケル・シャノン、カーシー・クレモンズ
配給:ワーナー・ブラザース映画
公式サイト:https://wwws.warnerbros.co.jp/flash/
6 月 16 日(金) 日米同時公開

■『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』

「スパイダーマン」というアメコミの人気コンテンツというだけではなく、コミックがそのまま動き出したような斬新な手法のアニメーション映画として話題となった『スパイダーマン:スパイダーバース』(2019)は、第91回アカデミー賞において長編アニメ映画賞を受賞した。

その待望の続編となるのが『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』だ。

マーベルのコミックライター、ダン・スロットによって2014年に出版された「スパイダーバース」が下敷きとなっていて、とにかく様々なユニバースのスパイダーマンが集結するイベントコミック。

前作で主人公マイルス・モラレスがスパイダーマンになるまでの誕生譚が主題となっていたが、今作はまさに「スパイダーバース」の本質を描いたものとなっており、イベント映画としても楽しめる作品だ。

そこには日本でも馴染みのある「スパイダーマンJ」や戦隊ヒーローの基礎を作ったといわれる東映版「スパイダーマン」(1978)なども登場しており、今後映画にも登場する可能性をにおわせている。

その中でも注目してもらいたいのは、「スパイダーマン・インディア」である。スパイダーマン・インディアとは、2004年にインドで出版された短編コミックシリーズであり、のちにアメリカにも逆輸入された作品だ。2023年6月には約19年ぶりにスパイダーマン・インディアを主人公とした新作短編コミックが出版され、こちらも話題となっている。

原作の「スパイダーバース」シリーズにも登場するスパイダーマン・インディアではあるが、映画版ではオリジナル設定となっており、かなり重要な立ち位置のキャラクターとされているほか、インド国内では海外映画においては異例の10言語バージョンが公開され、中でもヒンディー語とパンジャブ語版では、人気クリケット選手のシャブマン・ギルが吹替えを務めている。

『ミズ・マーベル』に続いて、マーベルとインドの急接近を感じる作品といえるだろう。

©2023 CTMG. © & ™ 2023 MARVEL. All Rights Reserved.

【ストーリー】
ピーター・パーカー亡きあと、スパイダーマンを継承した高校生マイルス・モラレス。マルチバースを自由に行き来できるようになった世界で、彼はともに戦ったグウェン・ステイシーと再会し、別の次元へ旅立つ。そこで出会ったのは、様々なユニバースから選び抜かれたスパイダーマンたち=スパイダーピープルだった。そしてマイルスは、かつてのスパイダーマンがみな受け入れてきた哀しき定めを知る。それは、この世界と自分の愛する人を同時には救えないということ。やがてマイルスは、それでも両方を守り抜くことを固く誓う。しかし、その決断はマルチバース全体を揺るがす史上最大の危機を招くのだった……。

【作品情報】
原題 『SPIDER-MAN: ACROSS THE SPIDER-VERSE』
US公開日:6月2日
監督:ホアキン・ドス・サントス、ケンプ・パワーズ、ジャスティン・K・トンプソン
脚本:フィル・ロード&クリストファー・ミラー、デヴィッド・キャラハム
声優:シャメイク・ムーア、ヘイリー・スタインフェルド、ジェイク・ジョンソン、イッサ・レイ、ジェイソン・シュワルツマン、ブライアン・タイリー・ヘンリー、ルナ・ローレン・ベレス、ヨーマ・タコンヌ、オスカー・アイザックほか
日本語吹替版声優:小野賢章、悠木碧、宮野真守、関智一、田村睦心、佐藤せつじ、江口拓也、木村昴ほか
日本語吹替版音響監督:岩浪美和
日本語吹替版主題歌:LiSA 「REALiZE」
©2023 CTMG. © & ™ 2023 MARVEL. All Rights Reserved.
オフィシャルサイト:https://www.spider-verse.jp

■『クレイヴン・ザ・ハンター』

「ヴェノム」シリーズや『モービウス』(2022)に続く「スパイダーマン」シリーズに登場するヴィランたちを主人公としたシリーズSSU(ソニー・スパイダーマン・ユニバース)の最新作。

クレイヴンのほかにも「スパイダーマン」シリーズのヴィランとして有名なカメレオンやライノ、カリプソなども登場し、今までのSSU作品との繋がりが気になるものの、バイオレンス描写が多いようにも感じられる。

それには『アメリカン・ドリーマー 理想の代償』(2014)や『スキャンダル -人生のターニングポイント-』(2020)といった重圧な人間ドラマを得意とするJ・C・チャンダーの作家性が反映されているのかもしれない。

そんなJ・C・チャンダーにとっては、初めてのアメコミ映画監督作ということにも注目してもらいたい。

主演のアーロン・テイラー=ジョンソンは『キック・アス』(2010)のキック・アス(デイヴ・リゼウスキ)、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)のクイックシルバーに続いて3度目のアメコミキャラクターを演じることになるほか、『ウエスト・サイド・ストーリー』(2021)でアカデミー賞助演女優賞を受賞したアリアナ・デボーズや名優ラッセル・クロウも出演する。

MARVEL and all related character names: © & ™ 2023 MARVEL

【ストーリー】
幼い時に母親を亡くした少年セルゲイは、冷徹な父親から「強き者が生き残る。相手を全て獲物と思え。」という精神を叩きこまれて育つが、その軟弱な性分から父親の期待に応えられずにいた。ある日、父親と共に狩猟に出たセルゲイは、ライオンに襲われ生死を彷徨う事態に。死と直面し、やがて彼の中である<本能>が目覚める──。「父親がもたらした悪を始末する」と言いながら次々と<狩り>を実行していくが、その狂気は次第に暴走してゆく──。

【作品情報】
監督:J・C・チャンダー
脚本:アート・マーカム&マット・ホロウェイ、リチャード・ウェンク
出演:アーロン・テイラー=ジョンソン、アリアナ・デボーズ、フレッド・ヘッキンジャー、アレッサンドロ・ニヴォラ、クリストファー・アボット、ラッセル・クロウ
MARVEL and all related character names: © & ™ 2023 MARVEL
オフィシャルサイト:https://www.kraven-movie.jp/

■『アーチーズ』

1939年からあるアメコミの老舗コミック出版社アーチー・コミックスの代表的なシリーズで『リバーデイル』(日本ではNetflixで配信中)としてドラマ化もされている「アーチーズ」がまさかの映画化。

しかもインドで!!

予告編を観ただけでは、ポップなティーン向けの恋愛映画にも思えるが、役名がインド名ではなく、原作の通りアメリカ名のままになっていることも気になるし、『ガリーボーイ』(2019)や『鼓動を高鳴らせ!』(2015)、『人生は二度とない』(2011)など、インドの中でも特に斬新な作風で知られ、ボリウッドの代表的な女性監督のひとりでもあるゾーヤー・アクタルが「アーチーズ」を映画化するとあって、一筋縄ではいかない作品だということは確かだ。

原作としては、ほのぼのとした作風ではあるのだが、「リバーデイル」では殺人や魔術、マルチバースと何でもあり状態になっているだけに、予告がポップに映れば映るほど、何かの皮肉に思えてしまう……。

「キング・オブ・ボリウッド」ことシャー・ルク・カーンの娘であるスハナ・カーンの本格的な女優デビュー作という点においても注目が集まっている。

詳しい配信日はまだ公開されていないものの、2023年内に配信予定とのこと。

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