“Munch” “ooters”…ニューヨーク・ドリルで使われる新たなスラング


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Pop Smoke(ポップ・スモーク)の登場から今もなお盛り上がりを見せるニューヨーク・ドリルシーン。その中には新たなスラングを使用した独特な表現方法もあるようだ。聞いたことのある言葉でも、リリックの中では異なった意味を持つことも多数。楽曲の理解度を深めるためにも抑えておきたいスラングを紹介していこう。
Drakeも注目する新人、Ice Spiceの使用するスラング
ニューヨークのアーティストで今最も注目を集めている新人がブロンクス出身のIce Spice(アイス・スパイス)だ。8月にリリースしたシングル「Munch (Feelin’ U)」がDrake(ドレイク)からも注目されたことで一気に人気を集めているが、この「Munch」にはいくつもの新しいスラングが使われている。
まずタイトルで使われている「Munch」。“マンチ”と読むだけに食欲増進作用的な何かかと思いきや、リリックでは「報われない男」と訳すことができるだろうか。特に下心を持って近づいてきた男性に対して使っており、「You thought I was feeling you? That n**** a munch(君に気があるとでも思った? 可哀想な男だ)」とラップしている。
同曲の中では「bean」という親しみのあるワードも登場。一般的には“豆”を想像するが、ここでは「正直に/本当の」という意味で“リアル”に近い意味として使われる。「let’s keep it a bean」の部分は「let’s keep it a real」と訳しても間違いではないだろう。ちなみに「bean」はフィラデルフィアで発祥し、ニュージャージーを経てニューヨークのラップスラングになったそうだ。
「Sh」を使ったスラング
スラングの中には意味もなく、発音を変えているだけのものもある。もちろん「Sh**」の「Sh」を取っているのだがクイーンズ出身のShawny Binladen(ショーニー・ビンラディン)はあえて「Sh」を外したスラング「ooters」を「Georgia」という曲中で使用。これに「Sh」を足すと「Shooters」となり、“信頼できる仲間”を意味するスラングとなる。
こうした「Sh」遊びはニューヨークスラングのひとつのトレンドであり、Bobby Shmurda(ボビー・シマーダ)は「Shmoney」という曲もリリースしている。この場合もちろんお金を指しているのだが、アーティスト名にも同じく「Sh」が付いていることから、より“自分の稼いだお金”という感覚が増すように聞こえるという手法だ。
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近年定着したスラングといえば「No Cap (「嘘ではない/本当の)」が一般的にも使われる。「Cap」だけだと「嘘の」となるが、これは“帽子を被せて隠す”というところから由来している説があり、背景を知るとなるほどと理解できる。英会話では役に立たなくても、知っておくともっと面白くヒップホップを聴くことができるだろう。





