NYドリルシーンにもサンプリングが欠かせない! クラシックが使用されたヒット曲の数々


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ヒップホップのサブジャンルとして確立したNY Drill。今は亡きPop Smoke(ポップ・スモーク)を始め、Fivio Foreign(ファヴィオ・フォーリン)やMaino(メイノ)& Jim Jones(ジム・ジョーンズ)など多くのラッパーが過去の名曲をサンプリングしヒットを生み出している。
クラシックをサンプリングした代表曲
アルバム『B.I.B.L.E.』をリリースしたばかりのFivio Foreign。中でもサンプリングとして目立ったのがDestiny’s Child(デスティニーズ・チャイルド)の「Say My Name」を使った「What’s My Name」だ。ハードなイメージを持つドリルミュージックにR&Bテイストを足すことによって聴きやすく仕上がっている。
https://www.youtube.com/watch?v=qSULK89Eofo
続いてはMainoとJim JonesによるユニットLobby Boyz(ロビー・ボーイズ)の「Slide」。この曲では亡きDMX率いるクルーRuff Ryders(ラフ・ライダーズ)の代表曲「Down The Bottom」をサンプリング。ニューヨーククラシック好きにはたまらない楽曲だ。
またリミックスでCardi B(カーディ・B)が参加したことで注目を集めたKay Flock(キー・フロック)の「Shake It」はAkon(エイコン)「Bananza (Belly Dancer) 」をサンプリング。このように90年代2000年代のクラシックがドリルシーンでも多く使用されており、こうした曲は“Sample Drill(サンプル・ドリル)”とも呼ばれている。
グレーゾーンのサンプリング
Sample Drillが増えた背景についてプロデューサーのCash Cobain(キャッシュ・コベイン)は「ドリルのムーブメントが起こってみんなが手を出し始めた。だから自分は違うアプローチをするべきだと思ったんだ」ときっかけについて語る。クラシックをサンプリングすることによってバイラル化が多くなった背景にはTikTokの影響も大きく、ひと世代(あるいはもっと)前の曲が当時聴いてこなかった若い世代にも受け入れられやすいのだろう。
サンプリングにはいわゆる元ネタの使用許可が不可欠ではあるが、今のところ曖昧なままであることが多いようだ。ヒットしてるとはいえ元ネタのアーティストに比べたら無名であるラッパーたちが正式に許諾を得ることは金銭的にも難しいだろう。アップカミングな彼らにとってはまず曲を世に出すことこそが重要であり許諾は二の次となっているケースが多い。
ちなみに全員が全員グレーなわけではなくFivio ForeignレベルになるとBeyonce(ビヨンセ)から直接許可を得ていることをインタビューで明かしていた。
ドリルシーンだけでなくTravis Scott(トラヴィス・スコット)やMegan Thee Stallion(メーガン・ザ・スタリオン)もサンプリングを多用しているアーティスト。この流れがNY Drillにまで流れてきたのは面白い。やはりサンプリングとヒップホップは切っても切れない間柄なのだ。


