今、最も人気のあるジャンル・テックハウスを牽引する名門「Toolroom」レーベルナイトが初上陸! 出演するTechnasiaとCrusyの魅力を深掘り

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世界中のダンスミュージックフリークを熱狂させている人気レーベル「Toolroom Records」が、遂に日本上陸!11月29日にレーベルのオフィシャルパーティー「TOOLROOM TOKYO」が東京・新宿のZEROTOKYOにて開催される。
Toolroom Recordsのオフィシャルパーティが東京で開催されるのは今回が初。その記念すべきイベントに出演するのは、クラブシーンのレジェンドであり、数々のヒット曲も持つTechnasia、Crusyという世界トップクラスのDJ/プロデューサーたちだ。
今回は、そんな今冬最注目パーティーを特集。Toolroom Recordsの歴史やTechnasia、Crusyのキャリアや代表曲などを紹介する。
Toolroom Recordsとは?
Toolroom Recordsは、2003年にDJ/プロデューサーのMark Knightによりイギリスで設立された独立系ダンスミュージックレーベル。同レーベルでは設立当初から、ハウス、特にテックハウスの普及に貢献し、現在では世界的に認知される有名レーベルとなっている。
また、Toolroomブランドは楽曲リリースのみならず、配信ラジオ番組「Toolroom Radio」や人気音楽フェスTomorrowlandでのステージホストなども務めるなど、シーンに大きな影響を与える存在だ。
Toolroom Recordsの代表的なアーティスト&近年のヒット曲
Toolroom Recordsには、設立者のMark Knightを筆頭に、ダンスミュージックシーンのレジェンドでDaft Punkにも影響を与えたGreen Velevet、Xample名義でドラムンベースシーンで活躍した人気テックハウスプロデューサーのEli Brown、90年代UKハードコア/ジャングルシーンで活躍したDJ MayhemことMartin Ikin、数々のテックハウスのトップレーベルからリリースするLeftwing:Kodyなど、有名DJ/プロデューサーが多数所属。
彼らの楽曲はクラブシーンで広く支持されているが、それはToolroom Recordsがリリースする音源の質と革新性を重視し、常に新しい才能を発掘し育成することに力を入れているからに他ならない。
レーベル設立以来、Mark Knightによる2000年代を代表するテックハウスクラシック「Man with the Red Face」(Laurent Garnierの同名曲のカバー)など、数々のヒット曲をリリースしてきたToolroom Recordsだが、同レーベルからは2020年代に入ってからも多くのクラブヒットが誕生している。
例えば、2023年にBeatportのテックハウスチャート1位を獲得したESSELの「Lennon」や「Sweat」、KC Lights & Låpsleyのアンセミック・ハウス「Better Times」はその好例だ。また、毎年リリースされているその年のレーベルを代表するヒット曲をコンパイルしたレーベルコンピレーション「Best of Toolroom」は、テックハウス/ハウスシーンのトレンドが伺える重要な1枚として人気を博している。
そんなToolroom Recordsは、2022年と2023年にBeatportで「Best Selling Label of the Year」を受賞し、世界ナンバー1の音楽レーベルとしての地位を確立。また、2024年にはMark Knight自身もダンスミュージックシーンへの長年の貢献が認められ、同シーンに焦点を当てた音楽アワード「Electronic Dance Music Awards(EDMA)」で「Icon Award」を受賞するなど、Toolroom Recordsの影響力は高く評価されている。
教育と次世代の育成にも注力
また、Toolroom Recordsの注目すべき取り組みのひとつとして、注目したいのが次世代のDJやプロデューサーの育成のためのプログラム「TOOLROOM Academy」だ。2015年に設立されたこのプログラムでは、音楽制作やDJスキル向上を目指したコースが提供されており、若い才能が音楽業界で成功するためのサポートを行っている。
「TOOLROOM TOKYO」出演アーティスト、TechnasiaとCrusyとは?
次にTOOLROOM TOKYOに出演する2組の来日アーティストを詳しく見ていこう。まず1組目のTechnasiaは、フランス出身のDJ/プロデューサーで、テクノとテックハウスのシーンで高い評価を受けている。
独自のリズミックなフローと深みのあるサウンドを特徴とするTechnasiaの音楽性は、Carl Cox、Loco Dice、Steve Lawlerなどシーンの大御所DJ/プロデューサーたちを魅了しており、これまでに多数のコラボが実現。
特に「Force」や「Heart of Flesh」は国際的に高い評価を受けたTechnasiaの代表曲として知られているが、2015年にToolroom RecordsからリリースしたGreen Velvetとのコラボ曲「Suga」や、2021年を代表するダンストラックのひとつとして言及された「Bring It Back」など、新たなクラブクラシックを量産し続けている。
また、スタジオワークにとどまらず、Technasiaは、Ultra Music Festival、EDC、Tomorrowlandなど数々の有名音楽フェスに出演。DJとしても世界中のファンを魅了し続けている。
そんなTechnasiaのDJとしての魅力がよく伝わってくるDJセットが「Technasia Live From Tulum - Toolroom Records 03.2021」だ。テックハウスを中心に構成されたこのDJセットでは、先述の「Bring It Back」やシカゴハウス・レジェンドDJ Sneakによるパーカッシブなテックハウス曲「Hecha Pa' Ca」、さらには数々の物議を醸したChildish Gambinoによる特大バイラル曲「This Is America」のテックハウスリミックスなど味のあるトラックがプレイされている。

一方、2組目のCrusyは、スペイン出身の新進気鋭のDJ/プロデューサーで、Toolroom Recordsを含むシーンのトップレーベルからのリリースで知られている。エネルギッシュでダンスフロア向けのテックハウスを得意とするCrusyは、Beatportチャートでも高セールスを連発。
2022年にリリースされたToolroom Recordsのサブレーベル「Toolroom Trax」からリリースされた「SELECTA」で頭角を表すと、続く「Karma」やMark Knightとのコラボ曲「Daddy Shhh」、Dombreskyとのコラボ曲「El Beso」がスマッシュヒット。
また、2024年夏にはThe Chemical Brothersの代表曲のひとつ「Hey Boy Hey Girl」をサンプリングしたアシッドなサウンドのテックハウス「Hey Girls, B-Boys」をリリースし、話題を呼んだ。
そんなCrusyは、DJとしても2024年前半からUshuaia IBIZAをはじめ、欧州のみならずワールドツアーを成功させるなど、飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍中。楽曲と同じくエネルギッシュなテックハウスを基調に構成されるDJセットでは、特に「Crusy - Live at Toolroom Miami 2023 (Tech House DJ Mix)」は必見だ。
このDJセットでは、代表曲「Karma」「El Beso」のほか、Blaze ft. Palmer Brownによる90年代末ハウスクラシック「My Beat」、先述のTechnasia「Obsession」とオージーエレクトロユニットのEmpire Of The Sunにおるヒット曲「We Are the People」をLil Louisによるクラブクラシック「French Kiss」(と思われる)をベースにマッシュアップしたCrusyによるエディットなどがプレイされている。
TOOLROOM TOKYO開催の立役者、YUUKI YOSHIYAMAにも注目
また、今回TechnasiaとCrusyがプレイするZEROTOKYOのメインフロア「Z HALL」には、TOOLROOM TOKYO開催の立役者でもあるYUUKI YOSHIYAMAも出演する。EDC LasVegasをはじめ数々のフェスやクラブに出演してきた彼は、90年代から活躍するDJであり、EDC Japanの日本招致の総指揮、GMO SONICのExecutive Producer、W OsakaのMusic&Entertainment Directorなど、国内における数々のプロデューサーとしても活躍。
さらに今回はToolroom RecordsからリリースされるYUUKI YOSHIYAMA自身の最新トラックのリリースパーティを兼ねたイベントとなっている。
Toolroom Recordsを象徴するテックハウスは、2010年代末に人気が復活して以降、特にBeatportでは人気が高い。現在もその傾向は続いており、エレクトロニックミュージック業界の動向をレポートする、2024年4月公開の「IMS Business Report」最新版によると、2023年もBeatportで最も人気のあるジャンルの座を保持している。
そんな現在最も人気のあるダンスミュージックであるテックハウスの魅力をシーンのトップレーベルクオリティで楽しめるTOOLROOM TOKYOは、必ずやダンスミュージックファンにとって満足度の高い一夜となるだろう。ぜひとも当日は最高峰のテックハウス・グルーヴを味わってほしい。
【イベント情報】
2024.11.29(金) TOOLROOM TOKYO
@ZEROTOKYO
OPEN 23:00
HP:https://zerotokyo.jp/event/toolroom-tokyo/
DOOR:¥4,000-
FASTPASS TICKET:¥3,000-(優先入場・入場料金含む)
ZAIKO:https://zerotokyo.zaiko.io/e/toolroom-tokyo
【Z HALL】
TECHNASIA / CRUSY / YUUKI YOSHIYAMA / 53+84 / YAMARIKI / Jeen Seigo
VJ : BigBaBy
【RING】
KAZMAX / Daitto&CLECENT / Saeri / Takuro Ishizawa / Yuri Nakagawa / na-na
【R BAR & BOX】
MAKON / TAJI / bomiosu / HiNAKO / SHiNY / L-taro / KawaBata / NAGU
【ENTER】
RIKI / All Good / OJ3 / Ni$$Y / N1ИO / IWS / ats- / rin