ラッパーの表現の自由を守る リリックを裁判の証拠として使用することに反対するイベントが「Rolling Loud」で開催


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先週末開催されたRolling Loud Miami。ステージ上ではトップアーティストが次々と登場し、ド派手なパフォーマンスを披露していたが、その裏ではヒップホップが向き合うべき問題について議論するイベントが開催されていた。
8周年を迎えたRolling Loud Miamiはイベントの初日に、音楽業界における組織的な人種差別に対処するために設立された擁護団体「BMAC」とともにパネルディスカッションを開催。その内容は表現の自由を守ることを前提に、ラップのリリックが裁判の判断材料、証拠として使用されることに反対するものだった。
リリックを証拠とすることで偏見を生み出す
パネルディスカッションにはRolling LoudとBMACの創設者、さらにアメリカ連邦議員らも出席し、別のステージで行われていたYoung Thug(ヤング・サグ)や不当に逮捕されている500名以上をサポートするためのラリーに合わせて開催された。イベント中議員の1人は「ラップのリリックを事実調査のプロセスに持ち込むことは陪審員や裁判官に対して偏見を生み出すことになり、それは間違いだ」と問題を指摘。
また、出席したアクティビストは「ヒップホップ50周年を祝うにあたり、文化を守るために戦っている人々をサポートしていかなければいけない」と発言。8月の50周年に向けて多くのイベントが開催され、そのルーツの見直す機会ともなっているが目の前の課題に対してもしっかり議論する必要があるだろう。
2022年にレーベルのメンバーとともに一斉逮捕されたYoung Thugは先日4度目の保釈が却下された。
見え始めた変化の兆し
Jay-Z(ジェイ・Z)を筆頭に多くのラッパーが、裁判でリリックを証拠として使用することを制限する法案に賛同している。その中で7月初め、アトランタ市議会は刑事裁判におけるラップ歌詞の使用を制限することを目的とした決議を可決した。議会のメンバーは「表現の自由を保護する必要性がある」と訴えている。
アトランタのあるジョージア州の検察局はYoung Thugを始めとする一連の逮捕後、アトランタにおける殺人率が35%も減少したことを発表している。しかしこの数字は期限なども不明で、直接Young Thugらの逮捕と関係があるのかという見方もされている。
Young Thugの裁判は今もなおゆっくりとではあるが進められている。判決が出た後もリリックについての問題は議論されていくだろう。




