任天堂のゲーム音楽がいつでも手元に!新サービス「Nintendo Music」が魅せる音楽体験の進化


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懐かし音源であの頃を思い出してもヨシ!最近プレイしたゲームの楽曲をじっくり聴き直すのもヨシ!これをずっとずっと待ってました!
任天堂が自社のゲームミュージックをスマートフォンから聴くことのできる新サービス「Nintendo Music」の提供を開始した。ここ数年の任天堂といえば、自社グッズを売る専用ショップや、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのエリア「スーパー・ニンテンドー・ワールド」、資料館「ニンテンドーミュージアム」など、もはやゲームだけの枠には留まらない展開をしている。
しかし、自社のゲームミュージックに関しては“鎖国的”とさえ思えてしまうほどアナログで、これまではCDのサウンドトラックを購入して聴くほかなかった。これにより、一部の廃盤となったサントラはプレミア化。また、サントラ化されていないゲーム作品もあった。
任天堂ファンやゲームミュージック好きだけでなく、幅広くゲームや音楽が好きな人たちがみな、任天堂のゲーム音楽をいつでも聞ける状態を待ちわびていた。そんなタイミングでやってきたのが「Nintendo Music」なのである。
ようやく来たこの機会に拳を掲げて喜びながらも、どうしても気になってしまうのは、なぜいわゆる「ストリーミング解禁」ではないのかということだ。このNintendo Musicは任天堂の音楽を聴くためだけのアプリなので、SpotifyやApple Musicなどの大手ストリーミングサービスで任天堂の音楽を聴くことは依然としてできない。そうなると、そこまで便利とは思わない人もいるのではないだろうか。
しかし実際にNintendo Musicを使ってみると、ゲームミュージックを取り扱うからこそ実現するホスピタリティに溢れていたのだ。本稿ではNintendo Musicの感動ポイントとともに、本アプリならではの楽しみ方を紹介したい。
1ヶ月200円〜あの名曲が聴き放題!
Nintendo Musicを利用してまず一番に驚くのは、その料金の安さだ。Nintendo Musicを利用するためには「Nintendo Switch Online」という定額オンラインサービスに登録する必要がある。本来このサービスはNintendo Switchをオンラインにつないでゲームを遊ぶ際に必要なサービスとなるのだが、このNintendo Switch Online、1ヵ月の料金が税込306円、12ヵ月料金になるとひと月200円換算の税込2400円で提供されている。
↑他の定額オンラインサービスと比べてもこの価格は安い
そのため、Nintendo Musicを使うためだけにサービスに加入しても、そこまで負担にはならないうえ、もともとオンラインでNintendo Switchのゲームを遊んでいるユーザーにとっては、追加料金なしで任天堂の音楽を自由に楽しむことができるわけだ。
もちろんNintendo Switchを持っていない人でも、スマートフォンアプリNintendo Switch Onlineからサービス加入することができるので、普段ゲームで遊ばない人でも手軽にゲーム音楽に触れることができる。
ここで気になるのが、聴ける作品のラインナップ。『スーパーマリオブラザーズ』や、『メトロイド』、『星のカービィ』といったファミコン、ゲームボーイ世代のクラシックな楽曲から、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』、『あつまれ どうぶつの森』、『スプラトゥーン3』などのNintendo Switchの定番人気タイトルの楽曲まで、本稿執筆時点で計26本のタイトルがラインナップされている。
↑機種別に作品を分けてくれているのでわかりやすい
その中でもゲームミュージックファンが注目するのは、『スーパーマリオ ヨッシーアイランド』と『スーパードンキーコング』シリーズの楽曲が手軽に聴けるようになったという所だろう。これらのサントラはすでに廃盤となっており、現在プレミア価格に高騰。『スーパーマリオ ヨッシーアイランド』は約10万円、『スーパードンキーコング2』のサントラに至っては約25万円もの値段が付けられている。
これらのサントラは一般的なCDと比べて流通が少なかったというのもあるだろうが、収録曲自体がかなりの名曲揃いなのである。例えば『スーパードンキーコング 2』は「とげとげタルめいろ」や、「タルタルこうざん」など名曲が多数収録されており、現在でも語り継がれる有名ゲームサントラとなっている。
ちなみに筆者はさっそく『スーパーマリオ ヨッシーアイランド』の楽曲を聞いて、懐かしさとその音の作り込みに感動していた。
また、作品も随時追加予定かつ追加ペースも早く、Nintendo Musicサービス開始日の翌日、11月1日には『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』、11月5日には『スーパードンキーコング2』、11月12日には『Wii Sports』、11月19日には『F-ZERO X』と1週間に1本以上のペースで作品が追加されており、今後にも期待が持てる。ちなみに現在配信されているタイトルはこちらから確認できる。
ゲーム音楽だから実現する画期的システム「ながさチェンジ」
クラシックな名作からSwitchの定番タイトル、さらにはプレミア価格がついているゲームのサントラまで収録されたNintendo Musicだが、魅力は楽曲だけではない。本サービスがゲームミュージックの配信に特化してるからこそ可能な、面白い要素がいくつも用意されている。その中で最もその特性が活かされている機能が「ながさチェンジ」だろう。
「ながさチェンジ」とは、その名の通り楽曲の長さを15分、30分、60分と変えることができる機能。実際、ゲームミュージックはゲーム内でループされることを前提に作られていることが多いため、サントラで聴いた際に3~5分ほどで終わってしまい驚くことも少なくない。実際にゲームで流れているままで聴く時は、ゲーム画面を開き続けるか、サントラやストリーミングでループ設定にしてそれっぽさを味わうしかなかった。

しかしこの機能によって、Nintendo Musicではゲーム内で流れているそのままの感覚で楽曲を楽しむことができるようになる。作業用や寝る前のBGMなど、自分の生活に合わせて多様な活用法が考えられるだろう。
SNSでは『あつまれ どうぶつの森』の時間別の楽曲をながさチェンジで60分に設定して、島の住民の生活を味わうという楽しみ方がシェアされていたりと、これから楽曲が追加されるたびに楽しみが増えていきそうだ。
ちなみに筆者は『スプラトゥーン3』の楽曲をながさチェンジして、楽器の練習に利用している。ループ設定よりも自然なループなので、テンションそのままで継続的に練習ができるのでおすすめだ。
ゲーム音楽の魅力を再発見
公式プレイリストもゲームミュージックらしい魅力にあふれている。「ゲーム中のシーンから」というページには、最初に流れる曲を集めた「タイトル画面」、勝利BGMを集めた「Win!」など、実際のゲームの場面を切り取ったプレイリストが作られており、作品ごとに異なる場面のアプローチを知ることができる。特にボス戦楽曲を集めた「強敵たち」は、テンションが上がってしまう楽曲ばかりで、ざっと聴いても自然と心拍数が上がるのを感じた。

また、キャラクターの登場場面で流れる楽曲や、関連する楽曲だけを集めたキャラクタープレイリストも面白い。推しキャラクターの楽曲をまとめて聴くことができるほか、楽曲を通して各キャラクターについて深く知ることができる。例えば『マリオ』シリーズや『星のカービィ』シリーズなど、ご長寿作品のキャラクターのプレイリストは、作品が変わってもどこか一貫性のあるつくりになっており、音楽もキャラの特徴付けに役立っていることがわかるだろう。
ちなみに『どうぶつの森』シリーズの大人気シンガーソングライター・とたけけのプレイリストも用意されており、とたけけがこれまで作ってきた楽曲110曲がプレイリスト化。ギターと歌だけのライヴ版と、ゲーム内では音源を手に入れないと聴くことができないインスト版の2つのプレイリストが用意されている。ゲームでは週に1回しか聞けない、人気アーティスト・とたけけの楽曲が聴き放題という天国だ!

アプリ内の機能でさまざまな楽しみ方できるNintendo Music。ひとりでゲームミュージックをじっくりと楽しむのもよいが、あえてゲームができない環境でみんなで聴くというのもひとつの楽しみ方だ。
実際に筆者は友人たちとのドライブ中、Nintendo Musicで音楽を流したところ、そこから懐かしのゲームトークや楽曲あてクイズが盛り上がるといったこともあった。気軽にゲームミュージックにアクセスできるだけで、生活にここまで彩りが与えられるとは思っても見なかったが、作品が世代を超えて愛されており、耳に残る印象的な楽曲が多い任天堂のゲーム音楽だからこそなのではないだろうか。
楽曲を通じて深まる任天堂愛
Nintendo Musicを実際に使ってみると、細かなところまで気を配られているのがよくわかる作りとなっている。例えば、Nintendo Switchで遊んだことのあるゲームを楽曲リストの上に表示してくれたり、まだ遊んでないゲームの楽曲を聴くことを防ぐ「ネタバレ防止」機能といった気配りも、任天堂らしいと感じた。
Webで聴けない、まだ配信されていない作品があるなど、今後への要望もあるが、筆者はNintendo Musicのおかげで、任天堂作品もといゲームミュージックをさらに深く愛することができた気がする。
Nintendo Music:https://www.nintendo.com/jp/nintendo-music/index.html


