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Google、文章から音楽を作れる音楽生成AIツール「MusicLM」を公開

2023/05/12 17:30
Jun Fukunaga
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PHOTO: Google
現在はウェブ、Android、iOSで試用登録が可能になっている。

今年1月にGoogleの研究部門である「Google Reserch」が発表したテキストから音楽を生成するAIツール「MusicLM」が公開された。

“非常に複雑”なテキスト記述からでも忠実性の高い音楽を作り出せるMusicLM

MusicLMは入力された文章に応じて音楽を生成するA音楽生成ツール。28万時間におよぶ音楽のデータセットを用いて学習したAIを使用し、“非常に複雑”なテキスト記述からでも忠実性の高い音楽を作り出せるとされている。

現在、MusicLMは、ウェブ、Android、iOSの「AI Test Kitchen」(昨年8月にGoogleが公開した同社のAI分野における最新の成果を、誰でも一定の制限付きで体験できるようにするアプリ)から使用登録することで利用できる(この記事を執筆している時点では使用は順番待ち)。

ユーザーは「ディナーパーティーのためのソウルフルなジャズ」や「催眠術にかかるようなインダストリアルなテクノサウンドを作る」といった指示を文章で入力すると、MusicLMはそのようなスタイルの曲のバージョンをいくつか作ることができる。

また"エレクトロニック"や"クラシック"といった楽器のほか、求めている雰囲気、ムード、感情を指定することで、MusicLMで生成される音楽により磨きをかけることもできる。

GoogleはMusicLMの発表時に、このような音楽生成AIが生成した音楽には著作権侵害など倫理的な課題があるとし、「すぐにリリースする予定はない」と述べていた。しかしこの数カ月間、Googleはミュージシャンと協力し、ワークショップを開催するなどして、"この技術がいかに創造的なプロセスを後押しできるか"を確認してきたという。

AIによるジェネレーティブ音楽に対する懸念も

一方で最近AIと音楽の話題では、無断で有名アーティストの声を使用したAI音声カバーが注目を集めている。この問題については、すでにDrakeや音楽レーベルのUniversal Music Groupが懸念を表明していることはblock.fmでお伝えしてきたとおりだ。ただ、MusicLMはそのようなAIと異なり、特定のアーティストやボーカルの楽曲を生成することはできないため、その問題についてはクリアしていると言える。

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しかしながら、今後さらにAIの利用が一般化していく中では、このようなジェネレーティブ音楽に対する一定の懸念も常につきまとうことになるだろう。

例えば、アメリカの音楽出版社協会(Music Publishers Association)の法務インターンであるEric Sunray氏が執筆した白書では、MusicLMのようなAI音楽生成ツールは、"訓練で取り込んだ作品からまとまった音声のタペストリーを作成し、それによって米国著作権法の複製権を侵害する"という音楽著作権の侵害を主張している。

一方で、ジェネレーティブAIを開発する企業の中にはその問題を認識している企業もあり、AIに訓練させるための学習データを、権利侵害にならないクリアランスが取れたものだけに限定するケースもある。またAIに学習されたくないアーティストに対しては、AIの学習からの除外措置を取る企業もある。

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