報告書によれば、Billboard Hot 100にクレジットされた音楽プロデューサーのうち、女性は3％未満だという。

ユニバーサル、ソニー、ワーナーブラザーズといったメジャーレーベルでは男性に比べて女性の賃金が遥かに低いことが調査によって明らかになった。

<p>昨今、エンタメ業界では、有名女性アーティストや女優たちによって、男性主導と言われる業界の変革や旧態依然とした体制、男女格差の是正が訴えられている。しかし、それは華やかな舞台に立つ彼女たちだけの問題ではなく、裏方として支えるエンタメ業界で働く女性たちにとっても決して無視できない大きな問題になっている。</p>
<p><center><div class="iframe-wrap"><iframe loading="lazy" width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/t4d1GkBpg2c" frameborder="0" allow="autoplay; encrypted-media" allowfullscreen=""></iframe></div></center></p>
<h2>3大メジャー音楽レーベルで明らかになった男女の賃金格差&nbsp;</h2>
<p></p>
<p>Music Business WorldwideとMusic Weekの調査レポートによると、イギリスではユニバーサル、ソニー、ワーナーブラザーズといった3大メジャー音楽レーベルで働く女性たちと男性たちとの間では明らかな賃金格差があり、女性は男性と同じ職務についていてもその賃金は大抵の場合、男性より低くなっていることがわかった。&nbsp;</p>
<p></p>
<p>その格差はソニーで22.7パーセント、ユニバーサルで29.8パーセント、そしてワーナーブラザーズでは実に49パーセントとなっており、明らかに女性の賃金は男性に比べて低く設定されている。その結果は、ほかの業界と比較した場合、男女格差が最も少ないと言われているイギリス国営放送のBBCが10.7パーセントになっていることを考えると音楽業界は男女格差が大きいと言える。</p>
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<h3>3社ともで女性の賃金が男性よりも下回る&nbsp;</h3>
<p></p>
<p>ソニーの場合だと、従業員の賃金別に収入ボリュームを4階層に分けた場合、最も高い賃金を得ている層では男性63.3パーセントに対し、女性36.7パーセントとなる。また第2層で男性51.1パーセント：女性48.9パーセント、第3層で男性51.1パーセント：女性47.8パーセント、第4層で男性55.6パーセント：女性44.4パーセントとなる。ちなみにソニーの従業員のうち、イギリス人は359人で45パーセントが女性とのこと。</p>
<p></p>
<p>この結果から、男性と女性間の賃金格差があることは明らかだが、特に上級職の第1層ではその格差が顕著に見られる。また平均的な1時間あたりの賃金では、男性より女性の方が22.7パーセント低く、女性役員は男性役員よりもボーナスが45パーセントも低くなっている。しかし、ボーナスは男性の74.3パーセント、女性の75.3パーセントに与えられているとのこと。その点だけがわずかに女性従業員が男性従業員と比較した場合、女性が上回る部分だ。</p>
<p><module-adv></module-adv></p>
<p>ユニバーサルの場合も第1層の70パーセントが男性、30パーセントが女性となり、第2~3層は男性57パーセント：女性43パーセント、第4層で男性51パーセント：女性49パーセントとなり、平均的な1時間あたりの賃金も、男性より女性の方が29.8パーセント低い。ボーナスに関しては男女ともに74パーセントの従業員に与えられるものの、女性に与えられる額は男性より49.2パーセント少ないという。</p>
<p></p>
<p>そして、ワーナーブラザーズでも、第1層の74パーセントが男性、26パーセントが女性。第2層は男性56パーセント：女性44パーセント、第3層で男性59パーセント：女性41パーセント、第4層で男性53パーセント：女性47パーセントとなり、ほかの2社とほぼ変わらない結果になっている。同社ではイギリス人従業員の42パーセントが女性であるものの、平均的な1時間あたりの賃金は男性よりも49パーセント低く、女性役員のボーナスに関しては男性よりも82パーセントも低い。またボーナスを受け取る対象者の割合も男性85パーセントに対し、女性は74パーセントとほかの2社と比べて低い傾向になっていることも印象的だ。&nbsp;&nbsp;</p>
<p></p>
<h3>問題解決には女性の上級職従事者数の拡大や労働環境改善が不可欠&nbsp;&nbsp;</h3>
<p></p>
<p>イギリスでは4月4日までに250人以上の従業員を抱える企業は男女の賃金格差を明らかにする必要があるとのことで、こういった実情を踏まえ、3社とも賃金の男女格差について、上級職につく女性が少ないことを指摘している。その対策として例えば、ソニーは昨年の新入社員採用のうち、その半数以上は女性であったことや、マイノリティーグループ出身者を積極的に採用したと説明している。&nbsp;&nbsp;</p>
<p></p>
<p>一方、ユニバーサルは、2009年から行っている有料インターンプログラムで400人以上のインターンを採用する中、その半数は女性およびキャリア開発メンタリングやコーチングを含む女性の上級職者育成に充てられると説明。他方、ワーナーブラザーズでも女性従業員の労働環境改善のために多様性や新しい行動規範、育児休暇制度の見直しなどに取り組むなど、3社とも現代社会が抱える社会問題の1つである男女格差是正のための取り組みを行なっていることを明かしている。</p>
<p><module-adv></module-adv></p>
<p>しかし、制度として女性の働き方改革に対する取り組みは確かにあるものの、今回の調査結果を見る限りまだまだ不十分な印象を受ける。特にこの問題を解決するためには高収入を受け取ることができる上級職への女性従業員抜擢を増加させる必要があるが、現状はまだまだ男性従業員によって占拠されている状態だ。</p>
<p></p>
<p>イギリスでは3月4日に大規模な女性の権利向上を訴えるキャンペーン”March4Women”が首都ロンドンで行われたばかり。その時はサディク・カーン市長も参加し、男女格差は女性だけの問題ではないと訴えている。</p>
<p><center></p>
<blockquote class="twitter-tweet" data-lang="ja">
<p lang="en" dir="ltr">Gender equality is not just a women's issue - when women succeed, everyone benefits. Great to join thousands of Londoners at <a href="https://twitter.com/hashtag/March4Women?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#March4Women</a>. <a href="https://t.co/LqynI2251o">pic.twitter.com/LqynI2251o</a></p>
<p>— Sadiq Khan (@SadiqKhan) <a href="https://twitter.com/SadiqKhan/status/838411401332916232?ref_src=twsrc%5Etfw">2017年3月5日</a></p></blockquote>
<p></center></p>
<p>今後も男女格差は改善すべき問題として、社会全体でのさらなる取り組みが必要とされているため、引き続きその動向に注目していきたい。&nbsp;</p>
<p></p>
<p>参考：&nbsp;</p>
<p><a href="http://variety.com/2018/biz/news/study-reveals-huge-gender-gap-in-pay-rank-at-british-major-labels-1202743677/"><a href="http://variety.com/2018/biz/news/study-reveals-huge-gender-gap-in-pay-rank-at-british-major-labels-1202743677/">http://variety.com/2018/biz/news/study-reveals-huge-gender-gap-in-pay-rank-at-british-major-labels-1202743677/</a></a></p>
<p><a href="http://metro.co.uk/2017/03/05/thousands-join-march4woman-for-gender-equality-in-london-6489698/"><a href="http://metro.co.uk/2017/03/05/thousands-join-march4woman-for-gender-equality-in-london-6489698/">http://metro.co.uk/2017/03/05/thousands-join-march4woman-for-gender-equality-in-london-6489698/</a></a></p>
<p></p>
<p><strong>Written by Jun Fukunaga&nbsp;</strong></p>
<p><strong>Photo: <a href="https://www.flickr.com/photos/notionscapital/15297085447/in/photostream/">Mike Licht</a></strong></p>
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イギリスのメジャーレーベルで働く男女の遥かに違う給与体系、賃金格差が明らかに

BBCラジオの名物DJ、Mary Anne Hobbsが主催。国際女性デーを記念して行われるイベントでは、クラブシーンで働く女性たちの才能にスポットライトを当てる。

<p>BBCラジオの名物DJの1人として知られるMary Anne Hobbsが、ロンドンのクラブ「fabric」で女性だけのイベント「All Queens」を開催する。</p>
<h3>クラブシーンで働く女性たちの才能にスポットライトを当てる</h3>
<p>3月12日に開催されるイベントは3月の国際女性デーを記念して行われるもの。ラインナップ、スタッフを女性だけで揃えることでクラブシーンで働く女性たちの才能にスポットライトを当てる。出演はElkka、Jamz Supernova、Nia Archives、TAAHLIAHら。</p>
<p><div class="iframe-wrap"><iframe loading="lazy" title="Elkka | LDN: Bass &amp; Percs #2" width="500" height="281" src="https://www.youtube.com/embed/fv62H0sbT9I?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe></div></p>
<h3>&quot;忘れられないナイトライフ&quot;を演出してくれる女性たちをあらゆる側面からサポート</h3>
<p>Mary Anne Hobbsはイベントについて、「国際女性デーのためにfabricのゴッドマザーであるJudy Griffithと一緒に「All Queens」を企画することはとてもエキサイティングなことでした。当日、クラブではエントランスやバー、サウンドエンジニアに至るまで、女性があらゆる役割を担っていることに気づくでしょう。そして、そこにあらゆるエレクトロニック・ミュージックをプレイする強力な女性DJたちが加わります。私たちが愛してやまない&quot;忘れられないナイトライフ&quot;を演出してくれる女性たちをあらゆる側面からサポートします。間違いなくワイルドな一夜になるはずです」と述べている。</p>
<p><div class="iframe-wrap"><iframe loading="lazy" title="TAAHLIAH - Bourgeoisie (Latitude 2021)" width="500" height="281" src="https://www.youtube.com/embed/Jz6fnE7d9gY?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe></div></p>
<p>長年男性優位とされてきたクラブシーンでも、ここ数年は女性DJやプロデューサーたちが積極的に声を上げ続けたことで彼女たちの活躍の場は増えている。しかし、それでもシーンにおけるジェンダーバランスの問題を完全に改善するまでには至っていない。「All Queens」のようなイベントが行われることで、世界中のクラブシーンでそのような問題の改善が加速していくことに期待したい。</p>
<blockquote class="twitter-tweet">
<p lang="en" dir="ltr">ALL QUEENS <a href="https://twitter.com/fabriclondon?ref_src=twsrc%5Etfw">@fabriclondon</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/InternationalWomensDay?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#InternationalWomensDay</a> <br />Saturday March 12th </p>
<p>a pioneering all-female takeover.. <br />female sound engineers + club staff <br />join a formidable line-up of female DJs <br />everybody is welcome..</p>
<p>tickets here:<a href="https://t.co/wvaQtgZH86">https://t.co/wvaQtgZH86</a> <a href="https://t.co/qcmDFf7iL3">pic.twitter.com/qcmDFf7iL3</a></p>
<p>&mdash; maryanne hobbs (@maryannehobbs) <a href="https://twitter.com/maryannehobbs/status/1486399026123755523?ref_src=twsrc%5Etfw">January 26, 2022</a></p></blockquote>
<p> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script></p>


ロンドンの名クラブ「fabric」でDJもスタッフも女性だけのクラブイベントが開催へ

プロジェクトでは1000名の女性、トランス、ノンバイナリーの学生を対象に音楽業界でのキャリアアップの機会を提供する。

<p>DJでBBC Radio 1でもダンスミュージック系番組「BBC Introducing Dance」のホストを務めるJaguarとUKの音楽スクール「FutureDJs」がタッグを組み、音楽業界におけるジェンダー格差是正を目的にしたプロジェクト「Future1000」を設立することを発表した。</p>
<p><module-adv></module-adv></p>
<h2>女性、トランス、ノンバイナリーの学生を対象に音楽業界でのキャリアアップの機会を提供</h2>
<p></p>
<p>UK Music Diversity Surveyによると、音楽業界の全アーティストに占める女性の割合はわずか16%に過ぎず、業界で活躍する女性は少数だと言わざるを得ない状況だ。「Future1000」ではこの問題を解決するべく、女性、トランス、ノンバイナリー学生1000名を対象にキャリアアップの機会を無償で提供することを目的としている。</p>
<p> <script async="" src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script></p>
<p>&nbsp;「Future1000」では今夏、音楽業界の仕組みを理解するための夏期講習を実施される予定しており、講習ではDJ、音楽制作、マネジメント、ラジオのプレゼンテーションなど、音楽業界の重要な要素にフォーカスした内容の講義が行われる。&nbsp;</p>
<p></p>
<p>オンラインで行われる講習では、London College of Music Educationの認定を受けたコースチューターによって開発された学習用のオンライン・モジュールが利用されるが、機材や予備知識は不要。参加者は、アーティスト主導のインタラクティブなセッションを通じて、業界の第一線で活躍するプロから業界のいろはを学ぶをことができる。また、講習に参加する学校は、生徒の練習用機材を無料で申請することもできるという。</p>
<p><div class="iframe-wrap"><iframe loading="lazy" width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/TctHgcy5fPY" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen=""></iframe></div></p>
<p><module-adv></module-adv></p>
<h3>参加者にはプログラム終了時にブラウザベースのDAWを無料で提供&nbsp;</h3>
<p></p>
<p>「Future1000」は現在、今年5月から12月までのプログラムへの参加者を募集しており、参加者にはプログラム終了時にSoundtrap（ブラウザベースDAW）の無料アクセス権が与えられる。</p>
<p></p>
<p><div class="iframe-wrap"><iframe loading="lazy" width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/QNQlCyYEbQE" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen=""></iframe></div></p>
<p></p>
<p>イギリスでは、以前、ターンテーブル、CDJなどのDJ機材をギターやピアノなどと同様に楽器として認められたことから、2019年より中等教育にDJ機材やコントローラーを用いた授業が導入されている。（先述のFutureDJsも学校でのDJの授業に関わっている）。それだけに音楽業界やクラブ業界は、若者にとって以前よりも身近なものになっている。そのことを考えるとジェンダー格差の是正は、今後のシーンの発展を考える上で避けては通れない問題だ。</p>
<p></p>
<p><div class="iframe-wrap"><iframe loading="lazy" width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/XGcic8JoWU0" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen=""></iframe></div></p>
<p>関連記事：<a href="https://block.fm/news/djing_secondary_education_uk">プロDJが教師役 イギリスで「DJ教育」が2019年から音楽の授業として認められたワケ</a>&nbsp;</p>
<p></p>
<p>written by Jun Fukunaga&nbsp;</p>
<p></p>
<p>source:&nbsp;</p>
<p><a href="https://mixmag.net/read/jaguar-future-djs-future1000-gender-imbalances-music-industry-news"><a href="https://mixmag.net/read/jaguar-future-djs-future1000-gender-imbalances-music-industry-news">https://mixmag.net/read/jaguar-future-djs-future1000-gender-imbalances-music-industry-news</a></a></p>
<p></p>
<p>photo: <a href="https://pixabay.com/images/id-2561506/">pixabay</a></p>
<p><module-adv></module-adv></p>


音楽業界におけるジェンダー格差是正を目的にしたプロジェクト「Future1000」が始動

レーベルでは今後、音楽クリエイターを目指す人のためのワークショップを行うほか、活動拠点となるベニュー所有を目指すという。

<p>UKの人気クィアDJで、DJクルー「6 Figure Gang」メンバーや「Hooversound Recordings」の共同設立者として知られるSHERELLEが、新レーベル兼プラットフォーム「BEAUTIFUL」設立を発表した。</p>
<p><module-adv></module-adv></p>
<h2>レーベルではリリース以外に音楽クリエイターを目指す若者のためのワークショップなども開催</h2>
<p>黒人やLGBTQI+のアーティストのためのレーベルである「BEAUTIFUL」は、第1弾リリースとして、SHERELLEがセレクトしたお気に入りのアーティスト作品を集めたコンピレーションをリリースする。&nbsp;</p>
<p></p>
<p>レーベルは、これまで黒人やマイノリティアーティストが音楽業界でキャリアを築いていく上で、業界の不平等さに直面せざるを得なかったことを背景に設立。また、コロナ禍は、白人よりも黒人に対して、大きな影響を与えており、それがブッキングや収入の減少につながっているとSHERELLEは述べている。&nbsp;</p>
<p></p>
<p>そういった人種差別の現状やそれに伴う格差の是正のために今後、「BEAUTIFUL」では、音楽クリエイターを目指す若者のためのワークショップの開催やテクニカルリソースの提供を行う予定。また、レーベルは将来的に所属アーティストの活動場所となるベニュー所有も目指すという。</p>
<blockquote class="twitter-tweet">
<p lang="en" dir="ltr">I WOULD LIKE TO PRESENT TO YOU <a href="https://twitter.com/thisisbeaut1ful?ref_src=twsrc%5Etfw">@thisisbeaut1ful</a> ?</p>
<p>See some of my thoughts below ??? <a href="https://t.co/hQIKwyGblN">pic.twitter.com/hQIKwyGblN</a></p>
<p>— SHERELLE ? (@iamsherelle) <a href="https://twitter.com/iamsherelle/status/1395334152094949380?ref_src=twsrc%5Etfw">May 20, 2021</a></p></blockquote>
<p><module-adv></module-adv></p>
<h3>UKでは音楽業界におけるジェンダー格差是正を目的にしたプロジェクトも始動</h3>
<p></p>
<p>UKでは今月、DJのJaguarと音楽スクール「FutureDJs」がタッグを組み、音楽業界におけるジェンダー格差是正を目的にしたプロジェクト「Future1000」が始動させている。</p>
<p>UK Music Diversity Surveyによると、音楽業界の全アーティストに占める女性の割合はわずか16%に過ぎず、業界で活躍する女性は少数だと言わざるを得ない状況だ。</p>
<p>「Future1000」ではこの問題を解決するべく、女性、トランス、ノンバイナリー学生1000名を対象にキャリアアップの機会を無償で提供することを目的としている。</p>
<p>関連記事：<a href="https://block.fm/news/future1000">音楽業界におけるジェンダー格差是正を目的にしたプロジェクト「Future1000」が始動</a>&nbsp;</p>
<p>ワクチン接種が進んだことで、徐々に復活の兆しを見せるUKクラブシーン。しかし、SHERELLEが述べたようにコロナ禍は、人種差別など様々な社会問題を改めて浮き彫りにしている。それだけに今後はクラブシーンが抱える課題解決のための動きにもさらに注目が集まることになりそうだ。</p>
<p>関連記事：<a href="https://block.fm/news/uk_testevents">のべ5万人が参加したイギリスのソーシャルディスタンスを確保しない実験イベント、コロナ陽性反応はわずか15人</a></p>
<p>なお、SHERELLEは、今春ロンドンで開催された同地の名所を舞台にDJ配信を行うライブ配信イベントシリーズ「London Unlocked」にも参加。Tim ReaperとのB2Bセットをロンドン・コロシアム（London Coliseum）にて披露している。</p>
<p><div class="iframe-wrap"><iframe loading="lazy" width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/wpbxOO6piZo" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen=""></iframe></div></p>
<p>written by Jun Fukunaga</p>
<p>source:<a href="https://ra.co/news/75384"><a href="https://ra.co/news/75384">https://ra.co/news/75384</a></a></p>
<p></p>
<p>photo: <a href="https://www.facebook.com/photo/?fbid=1029743340695062&amp;set=pb.100044136504231.-2207520000..">SHERELLE Facebook</a>&nbsp;</p>
<p><module-adv></module-adv></p>


黒人やLGBTQI+アーティストのためのレーベル「BEAUTIFUL」が始動! オーナーはUKの人気DJのSHERELLE

カワムラユキ

<p>渋谷発のウォームアップバー「渋谷花魁 SHIBUYA OIRAN」から発信。プロデューサーのカワムラユキがお送りするチルアウトプログラム。</p>


カワムラユキがお送りするチルアウトプログラム

shibuya OIRAN chill out Radio

<p>今年4月に公開された音楽業界でクレジットされた技術専門家の分析結果を報告する「Fix The Mix Report」によって、2012年から2022年までのBillboard Hot 100の年間チャートに入った1100曲にクレジットされている音楽プロデューサーのうち、女性はわずか2.8%に過ぎないことがわかった。</p>
<p><module-adv></module-adv></p>
<h3>エレクトロニックミュージックの制作に関わる女性やノンバイナリーの割合は全体のわずか17.6％</h3>
<p>Fix The Mixは、非営利団体We Are Moving The Needleと公式の音楽クレジットデータベースであるJaxstaによって設立されたプロジェクト。「shesaid.so」、「Women In Music」、「Equalize Her」などの業界団体のサポートを受けて、音楽業界全体の多様性を拡大することを目的としている。</p>
<p>公開された報告書によると先述の結果のほか、2022年のストリーミングトップ10にクレジットされた240人のプロデューサーとエンジニアのうち、女性またはノンバイナリーはわずか16人であるということも判明している。</p>
<p>また報告書を作成したチームが評価した14のジャンルのうち、エレクトロニックミュージックは、女性やノンバイナリーの人々が制作やエンジニアリングの役割を担う割合が最も高かったが、それでも全体のわずか17.6％にとどまっている。</p>
<p>このような結果について、Fix The MixのBrandi Carlileは「私たちはスタジオで平等を実現するにはまだまだ長い道のりがありますが、必ず実現できると信じています。これはレコーディング業界の制度的な問題であり、これ以上無視できないものです。誰が正確にどこから始めるべきかはわかりませんが、こういったことの変化は現場でコンスタントに認知されていない人にチャンスを与える勇気から始まるのだと思います。私たちはどこかから始めなければならないのです」と述べている。</p>
<h3>BBC Radio1のDJによるUKダンスミュージックシーンにおける男女格差を検証したポッドキャストが公開</h3>
<p>今年3月にはイギリス・BBC Radio1でダンスミュージックの専門番組を受け持つDJのJaguarがドキュメンタリーポッドキャストでUKダンスミュージックシーンにおける男女格差を検証している。これは彼女が昨年UKダンスミュージックシーンにおける男女格差について画期的なレポートを発表したことに続くものだ。</p>
<p>近年、ダンスミュージックシーンでもフェスやクラブのラインナップにおける男女比の是正などに取り組む動きが見られるが、先述の報告を見る限り、現状はまだまだその取り組みが足りないようだ。今後、業界が取り組む男女・ノンバイナリー格差是正の動きに改めて注目していきたい。</p>
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