音楽業界におけるジェンダー格差是正を目的にしたプロジェクト「Future1000」が始動

プロジェクトでは1000名の女性、トランス、ノンバイナリーの学生を対象に音楽業界でのキャリアアップの機会を提供する。
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2021.05.11 12:00

DJでBBC Radio 1でもダンスミュージック系番組「BBC Introducing Dance」のホストを務めるJaguarとUKの音楽スクール「FutureDJs」がタッグを組み、音楽業界におけるジェンダー格差是正を目的にしたプロジェクト「Future1000」を設立することを発表した。



女性、トランス、ノンバイナリーの学生を対象に音楽業界でのキャリアアップの機会を提供


UK Music Diversity Surveyによると、音楽業界の全アーティストに占める女性の割合はわずか16%に過ぎず、業界で活躍する女性は少数だと言わざるを得ない状況だ。「Future1000」ではこの問題を解決するべく、女性、トランス、ノンバイナリー学生1000名を対象にキャリアアップの機会を無償で提供することを目的としている。


 「Future1000」では今夏、音楽業界の仕組みを理解するための夏期講習を実施される予定しており、講習ではDJ、音楽制作、マネジメント、ラジオのプレゼンテーションなど、音楽業界の重要な要素にフォーカスした内容の講義が行われる。 


オンラインで行われる講習では、London College of Music Educationの認定を受けたコースチューターによって開発された学習用のオンライン・モジュールが利用されるが、機材や予備知識は不要。参加者は、アーティスト主導のインタラクティブなセッションを通じて、業界の第一線で活躍するプロから業界のいろはを学ぶをことができる。また、講習に参加する学校は、生徒の練習用機材を無料で申請することもできるという。




参加者にはプログラム終了時にブラウザベースのDAWを無料で提供 


「Future1000」は現在、今年5月から12月までのプログラムへの参加者を募集しており、参加者にはプログラム終了時にSoundtrap(ブラウザベースDAW)の無料アクセス権が与えられる。



イギリスでは、以前、ターンテーブル、CDJなどのDJ機材をギターやピアノなどと同様に楽器として認められたことから、2019年より中等教育にDJ機材やコントローラーを用いた授業が導入されている。(先述のFutureDJsも学校でのDJの授業に関わっている)。それだけに音楽業界やクラブ業界は、若者にとって以前よりも身近なものになっている。そのことを考えるとジェンダー格差の是正は、今後のシーンの発展を考える上で避けては通れない問題だ。



関連記事:プロDJが教師役 イギリスで「DJ教育」が2019年から音楽の授業として認められたワケ 


written by Jun Fukunaga 


source: 

https://mixmag.net/read/jaguar-future-djs-future1000-gender-imbalances-music-industry-news


photo: pixabay



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