海外からも注目を集める2000年代のJ-R&B。「懐かしい」だけじゃない魅力とは?セク山とDaBookが語る


この記事をシェア
TJOがナビゲートする、DJによる、DJのためのプログラム「IN DJs WE TRUST」。
第6回目は、今SNSを中心に盛り上がりを見せるJ-R&Bを特集!どちらのジャンルにも精通するDJ、セク山とDaBookがゲストに登場し、今、過去のJ-R&Bが注目される理由や、実際に現場でかけているというJ-R&Bのおすすめ曲を紹介した。
ラジオ番組のアーカイブ視聴はこちらから。
TJO:最近シティポップに続いて、世界で2000年代のJ-R&Bが注目されてますよね。
DaBook:はい。DOUBLEさんの曲がTikTokでバズった感じですよね。
TJO:そう。なんでそうなったのかを教えてもらえますか?
DaBook:あれは海外のTikTokerの人が日本のR&Bに触れたという動画を上げて、そのリアクションが良かったという結構シンプルな理由なのかなと思います。ただ、「日本の昔のR&Bが注目されている」というより、「あの曲が注目されている」という感じもあるのかなと自分は思ってますね。
セク山:ここから盛り上がっていく“きっかけ”のような感じかもしれないですね。
TJO:R&Bが好きでずっと追いかけてるお二人としては、2000年代のR&B、日本のR&Bが今の世代に刺さってる理由についてどう考えていますか?
セク山:多分、一回りしてというところはあると思うんですよね。今聴いている若い子たちがどうしてそれに反応したのかって、母親父親世代が聴いていたものだったりするのかなと。多分「子供の時とかに車の中とかでなんとなく聞いていた」みたいなことがあったりするのかな?それで、自分のディグり能力とか、サブスクで見つける能力が上がってきて、「あっ!ドンピシャの曲が来た」みたいになっているのかなと。
TJO:他のシーンでもありますよね。ダンスミュージックでもY2Kリバイバル的な。
セク山:R&Bを見てると、まさにY2Kリバイバルなのかなという気がします。
TJO:2000年代のJ-R&Bサウンドって、USのR&Bもそうですけど、ちょっと打ち込みの独特なサウンドもあったじゃないですか。音も含めて、一周回って今良い、と思われているところもあるのかなと。
DaBook:そうですね。自分が2000年代リアルタイムだったので、ちょうど聴いていたのが現行の楽曲にも結構反映されているのかなと感じます。特に海外で言うと、Pharrell Williams(ファレル・ウィリアムス)の影響を感じるアーティストもいっぱいいるし。日本でも海外でもバズってるものとなると、そういう要素も増えてるのかなという印象ですね。
TJO:偶然ですけど、NewJeansの「Supernatural」はPharrellがプロデュースした日本のR&Bシンガーさんの曲のフレーズを使ってるっていうこともありましたもんね。
セク山:だから「Supernatural」の奥付にPharrellの名前が入ってますもんね。
TJO:入ってますよね。今日はお二人に、アジアのR&Bを旧譜と新譜それぞれ1曲ずつ選んでもらってます。じゃあセク山さんの選曲から聴いていきましょうか。
セク山:旧譜で選んだのはBoAの「LISTEN TO MY HEART」です。
TJO:シンセのピコピコっていう音が、あの頃の感じがしますよね。
セク山:そうですね。2000年代ですよね。この曲もミリオンヒットしたんですけど、BoAはデビューから2、3曲は飛ばなかったんですよね。それで、4曲目にこの「LISTEN TO MY HEART」がCMきっかけでヒットしたという感じなんですけど。これをJ-R&Bとするかということももちろんあるんですが、日本語詩でもあり、日本での展開のために作られたということで。当時のヒットからして、J-R&Bと言っていいだろうと思って選びました。
TJO:そう考えると、本当に日本における今のK-POP旋風の先駆者ですよね。
セク山:まさにその通り、レジェンドでございます。
TJO:この間メディアに出ていて気づいたんですけど、びっくりしたのがレジェンドなのに若いんですよね。
セク山:若い。めちゃくちゃ若い時にこれをやってて、しかもSMエンタテインメントっていう事務所のとんでもない超トップにいらっしゃいますよ。
TJO:そうなんですね!アーティストをやりながらも、経営陣として。
セク山:社長とか会長とかではないんですけど、その下の位置ぐらいにはいまして。その下にはSHINeeがいたり、aespaがいたり。そういう流行っている方々もいる事務所という感じですね。
TJO:良い歳の重ね方と、キャリアの積み方ですね。
セク山:未だにK-POP界の中でも、女王みたいなところはありまして。BoA姉さん半端ないですね。
TJO:ありがとうございます。こちらは2002年の曲でした。続きまして、DaBook君選曲の旧譜ですね。
DaBook:嶋野百恵さんの「Baby Baby, Service (Tastes Like Champagne Mix)」です。
TJO:これもまたイントロがあの頃ですね。なんだろう、ベルっていうのかな。
DaBook:そうですね。もう「こういう曲がわしゃ好っきゃねん」って感じですね。
TJO:本当に。僕クラブで聴いたらイントロから「いい!」って言ってると思う。
DaBook:自分も今、日本の昔のR&Bをかけたりするので、どの曲にしようかなって思ったんですけど、最近もDJでかけたのでこの曲にしようと。
TJO:セク山さんのBoAの曲しかり、DaBook君の嶋野百恵さんの曲しかり、今も使ってるってこと?
セク山:バリバリかけてますね。多分DaBook君が選んだこの曲って、今NewJeansの「Supernatural」があるけど、ニュージャック文脈でいける曲なんですよね。で、僕の選んだ「LISTEN TO MY HEART」はトラップ流れでいける曲だったりするんですよね。アクセントとして入れていける。この曲も、もろにミッドテンポのニュージャックスウィングですからね。
TJO:ちなみにこういう旧譜をかけたら、どっちの反応が多いんですか?「懐かしい!」なのか、新しい出会いなのか。
セク山:場所にもよるんですけど、大体「何これ、かっこいい」なので、嬉しいですよね。「懐かしい」の時もありますが。
TJO:それはスポーツDJやってる時とか?
セク山:スポーツDJやってる時は、ほとんどが「懐かしい」になるんですけど、渋谷のバーとかでやってる時は、「これ誰ですか?」って聞かれますね。
TJO:DaBook君はどうですか?
DaBook:僕も今週かけたのは、渋谷のORっていうところで、週1回ラウンジプレイをやってるんですけど。そこに結構外国人のお客さんもいて、日本の曲も聴かせたいなと思った時に差し込みたいなと。OR自体が日本のR&Bのライブイベントもちょくちょくやってるから、昔から嶋野さんを知っている人がいる時もあるんですけど、なかなか現場でポンポンかかるわけじゃないんで、そういう時はぶち上がってくれたり。知らない人でも全然楽しめるかっこいい曲なんで。
TJO:意外性もあるし、同時に知らなくてもすっと入ってくる曲だもんね。
【番組情報】
IN DJs WE TRUST

40年前に誕生した「DJ」という表現。機材やプレイスタイルが進化する中で、DJたちはどんなことを考え、何を感じているのでしょうか?
この番組では、時代を築いてきたDJたちの思考とプレイの裏側に迫ります。
MC:TJO
配信日時:金曜日21:00~
番組ページ:https://block.fm/radio/idjwt



