スマホ版『グランド・セフト・オート:トリロジー』がNetflix会員向けに配信スタート 舞台を反映したゲーム内ラジオの魅力を振り返る


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12月15日、Netflix会員向けに『グランド・セフト・オート:トリロジー:決定版』の配信が開始された。本作はオープンワールドアクションゲーム『グランド・セフト・オート』の初期3作をリマスターし収録したタイトルとなっており、Netflixアカウントを持っていれば追加料金なしで遊ぶことができる。
https://www.youtube.com/watch?v=fsD6C-NyP1k
ネトフリ会員ならスマホで遊べる『グランド・セフト・オート』初期3作リマスター
『グランド・セフト・オート:トリロジー:決定版』には、『グランド・セフト・オートIII』、『グランド・セフト・オート・バイスシティ』、『グランド・セフト・オート・サンアンドレアス』の3作のリマスター版を収録。『グランド・セフト・オート』という作品を一大ゲームブランドに押し上げた3作が現代技術でさらに美しくなって遊ぶことができる。
本作はNetflixアカウントがあれば、iOS/Androidよりダウンロードしアクセスが可能。シリーズファンだけでなく、今までシリーズを遊んだことがないプレイヤーも気軽に楽しむことができる。
オープンワールドで作られたアメリカの架空都市を舞台に、犯罪を主軸としたストーリーを楽しめるのが本作の魅力だ。リリース当初は過激な暴力や犯罪描写が物議を醸し、アメリカの有害指定図書にも認定された一方で、箱庭化した都市を好き勝手動き回れる自由度や、数々の名作ハリウッド作品へのリスペクトを感じるようなストーリーテリングは、ゲームの可能性をひとつ上へと押し上げた作品だと言っても過言ではない。
そして『グランド・セフト・オート』といえば、現実のアーティストの楽曲をジャンル別に収録したラジオ局の数々も世界観作りの要のひとつとなっている。舞台となる年代や土地柄に沿った楽曲を収録したラジオを聞いていると、まるで本当にその街にいるかのような気持ちになること間違いなし。また、日本のプレイヤーのなかには「これで洋楽が好きになった!」という人も存在し、ゲームから音楽へと興味を持つきっかけとなるゲームタイトルのひとつとして挙げられることも多い。
本稿では、『グランド・セフト・オート:トリロジー:決定版』に収録の3作品を、印象的な収録楽曲、ラジオ局とともに紹介していこう。
『グランド・セフト・オートIII』
『グランド・セフト・オートIII』は、2001年にリリースされシリーズの転換となった作品だ。時代背景は、発売時期と同年の2001年。舞台となるのは、ニューヨーク市をモデルにしたとされている架空都市「リバティーシティー」。ギャングのリーダーに裏切られた男を主人公に、リバティーシティーの裏社会でさまざまな犯罪をこなし、ギャングへの復讐を誓う。本作はシリーズ初の3Dアクションゲームとして登場し、世界中で大ヒットを巻き起こした。『グランド・セフト・オート』というタイトル名や、オープンワールドの存在を世間に認知させたタイトルとしてシリーズの重要なポジションにある作品だ。
本作に収録されているラジオ局は、HIP HOP専門チャンネル「Game Radio FM」や、ロックをメインとした「Head Radio」など。中にはオペラが流れる「Double Clef FM」や、1980年代POP専門の「Flashback 95.6」などのチャンネルも存在。
そんな中で、本作の背景となった2001年をうまく反映したラジオ局がトランス専門の「Rise FM」とドラムンベース専門の「MSX FM」だ。この2局はまさしくダンスミュージックがメインストリームになった2000年代初頭のシーンを反映したものとなっており、クラブミュージックを爆音で流して、リバティーシティーを自由にドライブできるのは本作だけの特権だ。
↑「MSX FM」は有志によるプレイリストも存在する。
『グランド・セフト・オート・バイスシティ』
『グランド・セフト・オート・バイスシティ』は、『グランド・セフト・オートIII』発売の1年後となる2002年にリリースされた作品だ。時代背景は前作とは打って変わって1986年、フロリダ州マイアミをモデルにした「バイスシティ」が舞台だ。服役を終えたものの、とある理由でマフィアから厄介払いされてしまったマフィアの構成員、トニーを主人公に、バイスシティの裏社会での成り上がりを描く。映画『スカーフェイス』や人気ドラマシリーズ「特捜刑事マイアミ・バイス」に影響を受けたダイナミックな犯罪劇が本作の見どころとなっている。
本作は『グランド・セフト・オートIII』から1年という短い開発期間ながら、舞台をバイスシティに移したことをはじめ、さまざまな部分で進化を遂げている。洋服屋でファッションを変更したり、ミッションで手に入れた大金で隠れ家や店を購入できる不動産要素なども今作から。そして、街や車、住人のファッションなども1980年代のアメリカを忠実に再現していると評価されている。
収録曲も前作から大幅に増加。有名楽曲も多く収録されており、Michael Jackson、Run-D.M.C.、Iron Maidenなど、それぞれのジャンルを代表するようなアーティストの楽曲が収録されている。もちろん収録楽曲も1980年代を反映。ニュー・ウェイヴ専門チャンネル「Wave 103」や、ディスコやソウルを中心に選曲された「Fever 105」が象徴的だろう。バイスシティの美しい海を眺めながらのドライブに、この2つは欠かせないラジオ局になるはずだ。
↑本作から販売元のロックスターゲームズ公式プレイリストが存在する。
本作は年代に則した有名曲を収録することで、よりゲームと音楽への親密性を高めることに成功しており、シリーズにおけるラジオの存在を一気に印象付けたものとなっているだろう。
『グランド・セフト・オート・サンアンドレアス』
『グランド・セフト・オート・サンアンドレアス』は、2004年にリリースされた作品で、時代背景は1992年。舞台となるのは、カリフォルニア州とネバダ州をモデルにしたオリジナルの都市「サンアンドレアス州」。故郷に帰ってきた元ギャングの男、CJを主人公に弱体化したギャングを再び立て直す物語が描かれる。
本作はひとつの州を舞台とするだけあり、3つの都市及び5つの郡が存在する広大なマップとなっている。高級住宅地から商業都市、カジノ街など、それぞれの街が全く異なる特徴を持っており、ひとつのゲームでさまざまなアメリカの町並みを楽しむことができるのだ。また、マップだけでなくゲーム内の自由度も大幅に上昇。服装だけでなく、体型までもカスタマイズできる要素や、ガールフレンドを作れるなど、犯罪・暴力だけでない要素が増えており、ゲームプレイに広がりを与えている。
そんな本作の収録楽曲は3作の中でもっとも厚く、多岐にわたるジャンルが選曲されており聴き応えがある。また、舞台背景が90年代であることや、ギャングの抗争をテーマにしていることから、2Pacや、N.W.Aなど、ギャングスタ・ラップを中心に選曲されたラジオ局「Radio Los Santos」も存在。HIP HOP黎明期の90年代アメリカをギャングの視点から楽しむことができるのが魅力だ。
また、90年代はハウスミュージックがアンダーグランドからオーバーグラウンドへ移行していった年代でもあり、その影響は本作のラジオ局「SF-UR」にも表れている(「SF-UR」はSan Fierro Underground Radioの頭文字から来ており、アングラ文化発信であることをゲーム内でもしっかりと表現している)。
『グランド・セフト・オート・サンアンドレアス』は、コンテンツの大幅増強だけでなく、年代、舞台に沿ったラジオ局作りをそれまで以上に行い、後世の作品へと紡いでいる一作であることがよくわかる。
待望の『GTA6』は2025年発売予定。2025年を前に初期の名作を遊びつくそう
そんな『グランド・セフト・オート』シリーズだが、今月12月5日には最新作『グランド・セフト・オート 6』のトレイラーが初お披露目。発売が2025年とアナウンスされた。
本作の舞台は『グランド・セフト・オート・バイスシティ』と同様に、バイスシティを含むLeonida州となっている。また、本作はシリーズ初の女性主人公が採用されており、女性の視点からアメリカの社会に切り込むような作品になりそうだ。待望の『GTA6』のリリースを控えた今、Netflixを介して本作を遊んでみるのはいかがだろうか。筆者はすでに本作の内容、および収録されるラジオ局が楽しむで仕方がない。現代がテーマっぽいし、TikTokで流行った楽曲とか選曲されそうだな~とすでにわくわくが止まらない……!



