Slim Shadyの帰還!? セルフサンプリングを盛り込んだEminemの新曲「Houdini」 元ネタを交えて解説


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シーンに登場してから約25年。今もなおトップラッパーの地位を維持している1人、Eminem(エミネム)がニューシングル「Houdini」をリリースした。2002年の代表曲「Without Me」をセルフサンプリングするように「Guess who’s back…」から始まるフックや、MVでも「Without Me」の要素を取り入れるなど、これぞEminemといった楽曲となっている。
「Houdini」の元ネタを解説!!
待望のニューシングルでサンプリングされた「Without Me」は、2002年にリリースされた4枚目のアルバム『The Eminem Show』に収録されている人気曲。
「Houdini」では「EminemよりもSlim Shadyが欲しいんだろ?」と自身のオルターエゴであるSlim Shadyも登場し、変わらぬラップスキルで軽快に畳み掛ける。
「Without Me」のMVに登場しているDr. Dre(ドクター・ドレ)は「Houdini」のMVにも出演。加えてSnoop Dogg(スヌープ・ドッグ)や50 Cent(50・セント)も登場し、Eminemも過去の自身と共演するような面白いMVに仕上がっている。
曲の途中で「What’ my name」と繰り返す部分も、1999年リリースのアルバム『The Slim Shady LP』収録の「My Name Is」に繋がっているのだろう。「My Name Is」のフックでは、「My name is, chka-chka Slim Shady」と、スクラッチ音の後に「Slim Shady」とラップする。
「Without Me」、「My Name Is」を使って、「Houdini」はその多くの場面で“Slim Shady”の存在を前面に出しているのだ。
ちなみに「Houdini」は自身の曲だけでなく、ロックバンドSteve Miller Band(スティーヴ・ミラー・バンド)による1982年のヒット曲「Abracadabra」もサンプリング。メンバーのSteve MillerはEminemに対して賛辞を送る長文のメッセージをInstagramに投稿していた。
Slim Shadyが最期を迎える!?
わかりやすくSlim Shadyの存在を連想させる「Houdini」。リリース前にEminemはマジシャンのDavid Blaine(デイヴィッド・ブレイン)とのビデオ通話をInstagramに投稿していた。そこでは「最後のトリックとして、俺のキャリアを消すつもりだ」とのメッセージが。
それ以前の4月25日には、「Slim Shady殺人事件」を扱った未解決事件を追うドキュメンタリー風の動画も投稿。最後に「THE DEATH OF SLIM SHADY SUMMER 2024」と、今年の夏にニューアルバムがリリースされるであろうこともアナウンス。オルターエゴであるSlim Shadyが消え去る。そんな物語が詰まった作品になるのだろうか。
Slim Shadyの名前はやはり先述した2ndアルバムのタイトル『The Slim Shady LP』のイメージが強いだろう。デビューアルバム『Infinite』(1996)との間で葛藤のあった期間に産まれたエゴだと、以前インタビューで話していた。Slim ShadyはEminemよりもダークで自虐的な印象を持つキャラクターで、リリックの世界観が全世界で受け入れられ、Eminemを今日の成功へと導いた存在だ。
ニューアルバムが今夏リリースされれば、2020年の『Music to Be Murdered By』以来4年ぶりの新作となる。どんな強烈なメッセージが込められているのか、Eminem節に期待したい。




