「音楽センスがひどければ、AIを使っても音楽はひどいまま」 David Guettaが新たにAIに対する持論を語る


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今年に入り、音楽シーンでもAIに一段と注目が集まっている。そんななか、今年AIによるEminemの音声を使った楽曲で注目を集め、その直後にAIの活用に対して肯定的な意見を述べていたDavid Guettaが最近、新たにAIに対する持論を語った。
EminemのAI音声カバーは技術的に面白いことが起きていることを示すためのものだった
Rolling Stoneのポッドキャスト「Music Now」でDavid Guettaは、音楽におけるAIの未来について一連の洞察を披露。先述のAIによるEminemの音声を使った楽曲について、「とても面白いことだと思ったからやったけど、こんなものをリリースしたくはなかった。そして、これをきっかけに(AIに対する)会話を開いたことは正しかったと思う」と述べている。
物議を醸したDrakeとThe WeekndのAI音声カバーによる架空のコラボ曲「Heart on My Sleeve」については、「これはとても新しいことであり、法律がないことで、今はちょっとした抜け道がある。だから、EminemのAI音声カバーを作った時はEminemの曲じゃないことが絶対にわかる曲にしたんだ。ただ、技術的に面白いことが起きていることを示すためのものではあった」とコメント。しかし、続けて次のように述べている。
でも、これが脅威だとは思えない。今、多くの人がビクビクしているけど、自分としては、より良い曲やデモを作るためのもうひとつのツールだと考えている。もし、自分がAriana Grande(あるいはRihanna)に曲を売りたいのであれば、曲がどのように聴こえるかを正確に知ってもらうためにAIの音声を入れてデモを作るのは良い方法だと思う
音楽センスがひどければ、AIを使っても音楽はひどいまま
またAIをあまり恐れすぎない方がいいと考える理由については、AIには再現できないものがひとつあるからだとし、次のように述べている。
重要なのは、アーティストとして何を語るかだと思う。そして、アーティストを定義するものは、技術的な能力よりもセンスなんだ。だから、今日"ChatGPTでDrakeのスタイルでバースを書いてくれ"と言っても、Drakeに勝てるほどエキサイティングなものを書けるとは限らないんだ。AIは音楽を民主化するための新たなツールになると思うけど、使う人の音楽センスがひどければ、AIを使ってもその人が作る音楽はひどいままだ。だから、DrakeとThe Weeknd、そしてPrinceの声を同時に使えるからといっても、曲自体がひどければ、結局、その曲はひどいままなんだよ。
なお、最近ではNile RodgersやPaul McCartneyのような大御所ミュージシャンもAIについて自身の意見を述べているほか、DJ Freshはアーティストの権利を保護し、適正な報酬の支払いを保証したAI音声変換ソフト「Voice-Swap」を公開している。
現在、AIは音楽業界にも台頭してきているといえる状況だけに今後もAIに関するさまざまな取り組みや意見が注目を集めることになりそうだ。




