AI生成によるDrakeとThe Weekndのコラボ曲がグラミー賞候補曲として提出される


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今年音楽界のトピックのひとつとなっているAI生成による楽曲問題。4月にDrake(ドレイク)とThe Weeknd(ザ・ウィーケンド)の声を使ってAIによって作られた曲「Heart on My Sleeve」はストリーミングで配信もされ、TikTokなどでも多く使用されていた。
その後2人が所属するユニバーサルレコードのからの要請もあってストリーミングサイトから削除されていたこの曲だが、なんとグラミー賞の候補曲として提出されたことが明らかになった。もちろんDrake、The Weekndともに「Heart on My Sleeve」に関して何も関与していない。
グラミー候補の資格はあるのか?
「ベスト・ラップ・ソング」、「ソング・オブ・ザ・イヤー」の2つの部門に候補として提出された「Heart on My Sleeve」についてグラミー賞を主催するレコーディング・アカデミーのCEOは「クリエイティブな部分で言えば、人間が書いた曲なので適格と言える」とNYタイムズ紙に語っている。
しかしグラミー賞には「楽曲は小売業者、オンラインなどを介して全国的に入手可能なもの」という規則もあり、前述したようにすでに削除されている「Heart on My Sleeve」が“適格”であるかは疑問だ。もちろん著作権の問題も残る。曲を作ったゴーストライターの代表は「商用利用としての可能性は認識している」ともコメントした。
※2023年9月11日追記:
その後、レコーディング アカデミーCEOのHarvey Mason Jr.が「本楽曲はノミネートに適さない」とコメントし、グラミー賞の対象外となった。理由としてボーカルがアーティストやレーベルによって使用許諾がおりているものではなく、商用利用も不可能なため賞の対象ではないと説明している。
同時に、将来的にはAIに関するノミネート条件が変化する可能性も示唆している。
Jay-Zのエンジニアは一貫して否定的
AI楽曲が問題視されて以降、賛否両論が飛び交っているが、当初から否定的な意見を発表しているのがJay-Z(ジェイ・Z)の長年の右腕兼エンジニアのYoung Guru(ヤング・グールー)だ。彼は今回
「Heart on My Sleeve」がグラミー賞提出曲として認められることにも「だから言っただろう」と残念そうなコメントを投稿している。
反対にプロデューサーのTimbaland(ティンバランド)はAI生成によって作られる曲に肯定的で、自らもSNSでThe Notorious B.I.G.(ノトーリアス・B.I.G.)の声をAI生成した曲の一部を投稿していたが、Young Guruはこれについても「レガシーへの冒涜するものだ」と警笛を鳴らしていた。ベテラン同士でも意見が対立するAI生成楽曲。グラミー賞でノミネート、ということになれば問題はさらに巨大化するだろう。




