AIがクリエイティブコミュニティに利益をもたらすように両社は共通のコミットメントを推進していく。

LA拠点のプロデューサーのKitoの新曲「Cold Touch」は、Grimesにとって初の公式AIコラボリリースとなる。

<p>オーストラリア出身で現在はLAを拠点に活動するDJ/プロデューサーのKitoが、最近リリースされたGrimesによるAI音声ソフト「Elf.Tech」を使用して制作したAI Grimesとのコラボ新曲「Cold Touch」をリリースした。</p>
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<h3>Grimesにとって初の公式AIコラボリリース</h3>
<p>Grimesにとって初の公式AIコラボリリースとなる同曲は、今月KitoのSNSで公開された際にGrimes自身から&quot;傑作&quot;と賞賛され、ファンやアーティストたちからも好評を博したAIコラボ曲だ。これを受けて、GrimesとKitoは、同曲をAI Grimes初の公式リリースとして発表することを決定。現在は、人気レーベル「Mad Decent」から配信リリースされている。</p>
<p><div class="iframe-wrap"><iframe loading="lazy" title="Kito - Cold Touch (feat. GrimesAI) [Official Full Stream]" width="500" height="375" src="https://www.youtube.com/embed/M6fVOoZxdQQ?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" allowfullscreen></iframe></div></p>
<p>ベータ版として公開されているElf.Techは、ユーザーが自分の声を録音してアップロードすると、ソフトがGrimesの声に変換。それを使って、ユーザーはGrimes風のボーカルを使用した楽曲を制作できる。またユーザーがステムを使用して自分のAI Grimesモデルを訓練することも可能だ。</p>
<h3>人間のボーカリストの声がAIでGrimesの声に変換されている</h3>
<p>Kitoによる「Cold Touch」では、ボーカリストのNina Nesbittが提供したオリジナルのボーカルパートがElf.Techを通じて、Grimesの声に変換されている。</p>
<p>Kitoは同曲について、「この曲は、愛を理解しようとするAIの視点から書かれた曲になっています。AIをクリエイティブな表現に使うというのはちょっと奇妙で厄介な関係だと思われています。人間がAIとどんな関わり方ができるかについては、実はまだよく分かっていないこともあって、現在のように状況が泥沼化しているのだと思います」とコメントしている。</p>
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GrimesのAI音声ソフト「Elf.Tech」を使った初のAI公式コラボ曲がリリース

45秒までのトラックを生成してダウンロードできる無料プランと商用利用も可能な2種類の有料プランが用意されている。

<p>画像生成AIのStable Diffusionの開発元で知られるテック企業「Stability AI」が、音楽生成AIモデル「Stable Audio」を発表した。</p>
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<h3>テキストから44.1 kHzの高品質な音楽とサウンドエフェクトを商用に作成可能</h3>
<p>Stable Audioは、テキストから44.1 kHzの高品質な音楽とサウンドエフェクトを商用に作成できる初の音楽生成AIサービス。45秒までのトラックを生成してダウンロードできる無料プランと商用利用も可能な2種類の有料プランが用意されている。有料プランのうち90秒のトラックを生成する「Pro」プランは、月額11.99ドル（約1800円）で利用可能。毎月500曲まで生成できる。また企業向けの「Enterprise」プランでは、制作数やトラックの長さを自由に調整できる（価格は要問い合わせ）。</p>
<p>Stability AIのCEOであるEmad Mostaqueは、Stable Audioについて次のように述べている。</p>
<blockquote>
<p>唯一の独立した、オープンでマルチモーダルな生成AIの会社として、音楽クリエイターをサポートする製品を開発するために私たちの専門知識を活用できることを嬉しく思います。私たちの願いは、Stable Audio が音楽愛好家やクリエイティブな専門家にAIの助けを借りて新しいコンテンツを生み出す力を与えることであり、それが無限のイノベーションを生み出すことを期待しています。</p>
</blockquote>
<h3>AIによって生成された曲の仕上がりは？</h3>
<p>Stable Audioの基礎となるAIモデルは、同社とパートナーシップを結ぶ音楽ライブラリの「AudioSparx」の音楽とメタデータを使用して訓練されている。これによりユーザーは、&quot;Post-Rock, Guitars, Drum Kit, Bass, Strings, Euphoric, Up-Lifting, Moody, Flowing, Raw, Epic, Sentimental, 125 BPM&quot; とテキストで入力し、95秒のトラックをリクエストすると、次のようなトラックが生成される。</p>
<p><div class="iframe-wrap"><iframe loading="lazy" title="Stable Audio SAMPLE" width="500" height="281" src="https://www.youtube.com/embed/lvN67Xe7HNI?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" allowfullscreen></iframe></div></p>
<p>また現在、Stability AIが公開している<a href="https://ja.stability.ai/blog/stable-audio" title="AI生成によるサンプルトラック">AI生成によるサンプルトラック</a>の中にはドラムソロやFXのステム的なトラックも含まれている。1曲まるまるAIにトラックを自動生成させるだけでなく、自分が必要とする特定のサンプルを作るという目的でも活用できそうだ。気になった人は一度、試しに使ってみてほしい。</p>
<p>Stable Audio：<br />
<a href="https://www.stableaudio.com/">https://www.stableaudio.com/</a></p>
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Stability AI、テキストから音楽を生成できるAIモデル「Stable Audio」発表!

現在はウェブ、Android、iOSで試用登録が可能になっている。

<p>今年1月にGoogleの研究部門である「Google Reserch」が発表したテキストから音楽を生成するAIツール<a href="https://blog.google/technology/ai/musiclm-google-ai-test-kitchen/" title="「MusicLM」">「MusicLM」</a>が公開された。</p>
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<h3>“非常に複雑”なテキスト記述からでも忠実性の高い音楽を作り出せるMusicLM</h3>
<p>MusicLMは入力された文章に応じて音楽を生成するA音楽生成ツール。28万時間におよぶ音楽のデータセットを用いて学習したAIを使用し、“非常に複雑”なテキスト記述からでも忠実性の高い音楽を作り出せるとされている。</p>
<p>現在、MusicLMは、ウェブ、Android、iOSの「AI Test Kitchen」（昨年8月にGoogleが公開した同社のAI分野における最新の成果を、誰でも一定の制限付きで体験できるようにするアプリ）から使用登録することで利用できる（この記事を執筆している時点では使用は順番待ち）。</p>
<p>ユーザーは「ディナーパーティーのためのソウルフルなジャズ」や「催眠術にかかるようなインダストリアルなテクノサウンドを作る」といった指示を文章で入力すると、MusicLMはそのようなスタイルの曲のバージョンをいくつか作ることができる。</p>
<p>また&quot;エレクトロニック&quot;や&quot;クラシック&quot;といった楽器のほか、求めている雰囲気、ムード、感情を指定することで、MusicLMで生成される音楽により磨きをかけることもできる。</p>
<p>GoogleはMusicLMの発表時に、このような音楽生成AIが生成した音楽には著作権侵害など倫理的な課題があるとし、「すぐにリリースする予定はない」と述べていた。しかしこの数カ月間、Googleはミュージシャンと協力し、ワークショップを開催するなどして、&quot;この技術がいかに創造的なプロセスを後押しできるか&quot;を確認してきたという。</p>
<h3>AIによるジェネレーティブ音楽に対する懸念も</h3>
<p>一方で最近AIと音楽の話題では、無断で有名アーティストの声を使用したAI音声カバーが注目を集めている。この問題については、すでにDrakeや音楽レーベルのUniversal Music Groupが懸念を表明していることはblock.fmでお伝えしてきたとおりだ。ただ、MusicLMはそのようなAIと異なり、特定のアーティストやボーカルの楽曲を生成することはできないため、その問題についてはクリアしていると言える。</p>
<p><news slug="ai-drake"></news></p>
<p>しかしながら、今後さらにAIの利用が一般化していく中では、このようなジェネレーティブ音楽に対する一定の懸念も常につきまとうことになるだろう。</p>
<p>例えば、アメリカの音楽出版社協会（Music Publishers Association）の法務インターンであるEric Sunray氏が執筆した白書では、MusicLMのようなAI音楽生成ツールは、&quot;訓練で取り込んだ作品からまとまった音声のタペストリーを作成し、それによって米国著作権法の複製権を侵害する&quot;という音楽著作権の侵害を主張している。</p>
<p>一方で、ジェネレーティブAIを開発する企業の中にはその問題を認識している企業もあり、AIに訓練させるための学習データを、権利侵害にならないクリアランスが取れたものだけに限定するケースもある。またAIに学習されたくないアーティストに対しては、AIの学習からの除外措置を取る企業もある。</p>
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Google、文章から音楽を作れる音楽生成AIツール「MusicLM」を公開

<p>三大メジャーレーベルのひとつであるUniversal Music Group（UMG）とソーシャル音楽プラットフォーム「BandLab」を運営するBandLab Technologiesが提携を発表した。</p>
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<h3>AIの倫理的使用及びアーティストの権利の保護に対する共通のコミットメントを推進</h3>
<p>両社は今後、AIの倫理的使用及びアーティストの権利の保護に対する共通のコミットメントを推進していくという。</p>
<p>BandLabは、「Human Artistry Campaign（HAC）」（人間の創造性と文化を支援する方法でのAI技術の開発・利用の保証に取り組むクリエイティブ産業団体や労働組合などによる国際的な連合）への支持を表明する&quot;世界初&quot;の音楽制作プラットフォーム。BandLabでは、ブラウザベースの音楽制作アプリ「Studio」やロイヤリティフリーのサンプル、AI音楽制作アシストといったサービスを提供している。</p>
<p>今回の提携について、UMGの会長兼CEOであるLucian Grainge氏は、次のように述べている。</p>
<blockquote>
<p>「我々は、BandLabがその利用しやすいテクノロジー、ツール、プラットフォームを通じて、AIへの倫理的アプローチに取り組んでいることを歓迎しています。またUMGパートナーのリストに責任ある革新的なAIを提供することでクリエイティブコミュニティに利益をもたらしてくれるBandLab Technologiesを迎え入れることを嬉しく思っています」</p>
</blockquote>
<p>UMGのEVP兼チーフ・デジタル・オフィサーであるMichael Nash氏は、「BandLab TechnologiesのCEOであるMeng Ru Kuok氏とそのチーム、そしてCaldecott Music Group（CMG＝BandLab Technologiesの親会社/CEO兼創設者はMeng Ru Kuok氏）のネットワークは、ソーシャル・ミュージックとクリエイター・テクノロジー・イノベーションのダイナミックな交差点において素晴らしい規模を達成しています」とコメント。続けて次のように述べている。</p>
<blockquote>
<p>「UMGでは、既存アーティストと新進アーティストの両方に力を与え、支援することを常に追求しています。BandLabの音楽への情熱とエコシステム変革の結節点における初期段階の芸術性の育成への献身を考えると、彼らは我々にとって多面方面に魅力的な素晴らしいパートナーです」</p>
</blockquote>
<h3>&quot;共同での取り組みを通じて、革新的でやりがいがあり、無限にインスピレーションを与えてくれる音楽の未来を期待&quot;</h3>
<p>またMeng Ru Kuok氏も、今回の提携について次のように述べている。</p>
<blockquote>
<p>「BandLab TechnologiesとCMGのネットワークは、アーティストの権利と音楽制作におけるAIの無限の可能性を尊重することに揺るぎはありません。新しいテクノロジーは、クリエイターの垣根を取り払う信じられないような可能性を提供しますが、未来の世代に成功のチャンスを与えるためには、アーティストと作詞作曲家の権利が完全に尊重され、保護されることが不可欠になります。BandLab TechnologiesがHACの原則を受け入れ、UMGと今回のコラボレーションを行ったことで示されたように、我々は正しいことを行うために全力を尽くしています。共同での取り組みを通じて、革新的でやりがいがあり、無限にインスピレーションを与えてくれる音楽の未来を期待しています」</p>
</blockquote>
<p>今年は音楽シーンでもAIの台頭に注目が集まっており、その使用に関してはアーティストやレーベルなど音楽業界関係者の間でも意見が別れている。またテキストから音楽を生成するAIや合法的に有名アーティストの声をカバーできるAIなどすでに実用可能な新たなAIツールの登場もあって、これまで以上に倫理的なAI使用を求める機運が高まっている。</p>
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Universal Music GroupとBandLab Technologiesが提携　「AIの倫理的使用とアーティストの権利保護」を目指す

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