胸熱の2時間セット。EDMもハードテクノも織り交ぜるOliver Heldensの最新モードが凄かった

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「コンニチハ !」のマイクパフォーマンスの瞬間に超満員のフロアから大歓声が上がる。遂に熱狂の2時間が始まった。ZEROTOKYOにOliver Heldensが降臨したのだ。
Oliver Heldensは「Gecko」や「Koala」などのヒット曲で国際的な名声を得て、フューチャーハウスの先駆者としてEDM界を席巻した。Ultra、Tomorrowlandなどのビッグフェスティバルでのパフォーマンスも高く評価され、ダンスミュージックシーンにおいて重要な影響力を持つアーティストの一人だ。今尚、シーンの第一線で活躍し続け、Hi-loという別名義での活動も行い、テクノアーティストとしても評価されている。
そのOliver Heldensが、ZEROTOKYOで開催される名物パーティー「NEON JUNGLE」にスペシャルゲストとして出演。この夜は、ZEROTOKYOのオープン1周年記念パーティーの一環として行われた。
イベントタイトルの通り、メインフロアはジャングルをイメージしたセットで覆われ、VJと共に独特な雰囲気を醸し出していた。AXON、CODY CLUB、YOSHIMASA、Osamu Mと日本のクラブシーンで活躍するDJがそれぞれフロアを盛り上げ、会場をウォームアップしていく。
そして、いよいよ主役の登場だ。「Gecko」が登場SEとして流れ、Oliver Heldensが大歓声の中に現れる。会場のボルテージは最高潮に達し、そこから2時間ノンストップでフロアを揺らし続ける。Oliver Heldens名義のヒット曲のみならず、Hi-Lo名義のテクノの楽曲も織り交ぜ、緩急のある多彩なセットで独自の世界観を作り出していく。特にセット後半は、ソリッドでハードなテクノを中心にグイグイ攻めていき、爆発的にフロアを盛り上げた。クライマックスではBPM150のハードグルーヴの楽曲も投下。最近のトレンドである速いテクノも取り込み、フロアのニーズにもしっかり応える。事前に、Oliver Heldensは日本のファンの好みもリサーチしていたようで、終盤の攻めたプレイは、そのサービス精神が色濃く反映されたものだった。最近の彼自身も、ハードテクノ、ハードトランス、ドラムンベースなどをプレイするのが好きなようで、あの異常な盛り上がりは、Oliver Heldensの現在のモードとフロアのニーズが合致した結果だろう。また、Dimitri Vegas & Like Mike(ディミトリー・ヴェガス&ライク・マイク)の「THANK YOU」等で、時折起こるフロアの大合唱も印象に残る。Oliver Heldensと観客のこの一体感は感動的で、パーティーのハイライトだった。加えて、スモークの特効、美しいレーザーの照明、躍動的なVJも素晴らしい。Oliver Heldensのステージはより華やかで、エンターテイメント性の高いものへとなっていた。
フィニッシュは「Thank you so much Tokyo ! 」と叫び、登場のSEとして流れていた「Gecko」へ再び繋ぐ。そして、DJブースを離れ、ステージ最前面へ向かい踊り煽り、観客とタッチを交わす。さらに、フロアから次々と渡されるタオルなどに隈なくサインをし続ける姿も印象的で、Oliver Heldensの素晴らしい人柄が伝わってくるシーンだった。
今回の来日公演を終えたOliver Heldensからのメッセージも届いた。
私にとって日本、特に東京でプレイすることはいつも特別です。情熱的なファンがたくさんいます。今夜は特に素晴らしかったです。この会場はとても美しく、ジャングルのテーマとライト、レーザー、ビデオなどの演出もありました。そして、集まってくれたお客さんも素晴らしかったです。とても良い雰囲気でした。ここに来られて本当に嬉しいです。良いエネルギーをもたらしてくれた皆さん、ありがとうございました。
またOliver Heldensが来日する時を楽しみに待ちたい。
この日を皮切りに始まったZEROTOKYOの周年パーティーだが、まだまだ注目のパーティーが目白押しだ。スケジュールをチェックして気になるパーティーへ足を運んで欲しい。ゴールデンウィークのナイトライフはZEROTOKYOで決まり !
[イベントスケジュール]
2024年4月26日 ASOBIZA
2024年4月27日 CrazyBoy
2024年4月28日 Malaa
2024年5月3日 Brodinski