かつてのコラボ同士がなぜ?Nicki MinajとMegan Thee Stallionのビーフを時系列に沿って解説


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アメリカのヒップホップシーンでは絶えることのないラッパー同士のビーフの話題。その内容はメジャーアーティストからアップカミングアーティストまで様々だが、日本にも知れ渡るビッグネーム同士、Nicki Minaj(ニッキー・ミナージュ)とMegan Thee Stallion(ミーガン・ザ・スタリオン)のビーフが加熱している。
この記事ではビーフに至るまでの出来事を時系列に沿って解説していこう。
2019年にはインスタライブがきっかけでコラボ曲をリリース、互いを称賛
新人ラッパーがキャリアのあるラッパーからフックアップされるシーンはいつ見ても嬉しいものだ。2019年8月にMegan Thee Stallionのシングル「Hot Girl Summer」にNicki Minajがフィーチャリングで参加した時もそうで、このアイデアはリリースのひと月前に、インスタライブで2人が話し合ったことから始まった。
リリース後、Megan Thee StallionはSNSで「Nicki Minajとコラボしたなんて信じられない!! 彼女は今までで最高のラッパーの1人よ!!」と投稿。
またNicki Minajも2020年8月のインタビューで、Megan Thee Stallionの教育に対する熱意を褒め称え、「彼女は自立する女性の完璧な例」とコメントしていた。
Nicki Minajのライバル、Cardi BとMeganがコラボ
今では沈静化しているが、Nicki MinajとCardi B(カーディ・B)が今でも敵対関係にある話は有名だ。どちらの味方でもない姿勢を通すためか、2020年9月にMegan Thee StallionはCardi Bとコラボしたシングル「WAP」をリリース。MVと共に大ヒットを記録した。
このコラボに関してMegan Thee Stallionにはどんな考えがあったのか。2020年11月のインタビューで彼女は、Cardi Bとコラボする前にNicki Minajに連絡を取るようなことはしなかったとコメント。その理由として、「アーティストとして一緒に仕事したい人と自由に仕事をするべきで、誰かの個人的な関係性は自分がアーティストとして何を選択するかに影響しない」と語っている。
一方で、Cardi Bとはコラボ後から関係性が深まったとも話しており、同時にNicki Minajとの関係性も「Hot Girl Summer」の時から変わっていないと話していた。
SNSでフォローを外した2人
2021年1月、Nicki MinajがInstagramでMegan Thee Stallionのフォローを外したことが熱狂的なファンによって発見された。この後、2人の関係性が悪くなっているという噂も広まり、1年後の2022年1月に今度はMegan Thee StallionもNicki Minajのフォローを外したことが発覚。
SNSの事とはいえ、お互いのフォローを外すことが、2人の間でなにか物事がうまく進んでいないことの兆候であることは明らかだろう。
2021年5月にNicki Minajがリリースしたミックステープに収録されている「Seeing Green」のリリックは、Megan Thee Stallionを暗にディスしているのではと考えられている。
問題となっているリリックは「ピザとチーズとガーリック。彼女たちは喉が乾くだろうね。なんでアルコールに依存しているのか明白だ。自分に関係なければ考える必要もないよね」というもの。
ここでのキーワードは“アルコール”であり、2022年9月にNicki Minajは「妊娠かもしれない段階でアルコールを飲ませようとしてきた。断ると病院に行けばいいじゃないと言われた」と自身のApple Music内のラジオ番組で明かしていた。このコメントに対してMegan Thee Stallionは「嘘よ」と一言で反論している。
Nicki Minajはさらに明らかなディス、Tory Lanezの発砲事件もネタに
2023年3月。Nicki Minajはアルバムリリースに向けたリードシングル「Red Ruby Da Sleeze」をリリース。ダンスホールのクラシックリディムである「Diwali Riddim」をサンプリングしており、日本のクラブでも人気の高い曲だが、この曲ではトルティーヤチップスブランド、ドリトスのCMにも出演しているMegan Thee Stallionに向け「ドリトス女は自分がナチョスだから怒ってるだろうね」とラップしている。
また別のラインでは、2020年に起こったTory Lanez(トリー・レーンズ)によるMegan Thee Stallionに向けた発砲事件についてもネタにしているため、この曲でディスしていることは明らかだろう。
Megan Thee Stallionのニューシングル「Hiss」ではNickiの夫についても言及
そして2024年1月。Megan Thee Stallionがニューシングル「Hiss」をリリースした。過去数年の間に問題を持った相手に対して多方面にフラストレーションをぶつけた内容だが、やはりNicki Minajに対しての思いが強く、夫であるKenneth Petty(ケネス・ペティー)についてもラップ。「彼女たちは私に怒っているんじゃない。『メーガン法』に怒っているんだ」というリリックは、Kenneth Pettyが約30年前の15歳のときニューヨーク州で、当時16歳だった女性をレイプした罪で有罪になり服役。現在も性犯罪者として登録されていることを指してのもの。
メーガン法は、1994年にMegan Kanka(ミーガン・カンカ)という当時8歳の女の子が強姦され殺害された事件を受けて、ニュージャージー州で1994年に成立した法律で、性犯罪者の登録と情報公開を定めるもの。今では全州で公開が義務付けられている。
Megan Kankaの家族は楽曲に事件への言及が含まれていることに対して、失望の意を表明している。
Nicki Minajも即座にシングルリリースで応戦
アルバムをリリースしたばかりのNicki Minajだが「Hiss」のリリースを受け、ニューシングル「Big Foot」をリリースした。リリース前の週末にはインスタライブで「30年も前のゴシップを持ち出すなんて、あなたを愛してくれる男がいないからだね。亡くなった母親に嘘をつくな」とコメント。曲中では「何の傷もないのに撃たれたなんて言うの?」と2020年の事件を引き合いに出している。
“亡くなった母親に対する嘘”というのはMegan Thee Stallionの元恋人、Pardison Fontaine(パーディソン・フォンテイン)がMegan Thee Stallionをディスした「Thee Person」という曲の中で、「母親に誓うと言っておいて浮気していたな」と言及したものとも関係している。
2月1日現在、Megan Thee Stallionは公には何も語らずInstagramストーリーで自分の笑っている様子を投稿するだけに留まっている。



