Lil Nas X、自身がノミネートされていないBETアワードをディス

この記事をシェア
今月末に開催されるBETアワード。数あるアワードの中でも特にブラックコミュニティに特化した内容であることからヒップホップをベースに様々なアーティストがノミネートされているが、今年そこにはLil Nas X(リル・ナズ・X)の名前はなかった。昨年9月にデビューアルバム『Montero』をリリースし、ビルボードチャートでも全米2位にランクインし実績は十分と言える。それでもノミネートされていないことに不満を抱えたLil Nas XはSNSでBETへのディスを発表した。
Fワード満載のディス曲
特定の何かに対するディス曲では名指しというよりも、臭わせるようなアプローチが多いが、Lil Nas Xは真っ向からFワードを使ってBETをディスしている。「F''''' BET, F'''' BET」と繰り返すこの曲は「Late to da Party」というタイトルでYoungBoy Never Broke Again(ヤングボーイ・ネバー・ブローク・アゲイン)をフィーチャリングに招き、近日リリースされるとのこと。
「これはBETだけじゃない、ブラックコミュニティにおけるホモフォビアの問題だ」と話すLil Nas Xは自身がゲイであることをカミングアウトしていることは周知の事実。昨年のBETアワードではパフォーマンスの最後に男性ダンサーとキスしたことで賞賛の声も多かったが、否定的な意見には反論を見せていた。
FUCK BET! FUCK BET! 🤧 pic.twitter.com/bnG2UP7Hlo
— MONTERO (@LilNasX) June 7, 2022
BETは弁解のコメントを発表
Lil Nas Xが怒りをあらわにしたことを受けて、BET側はノミネートされていない理由をInstagramで投稿している。「私たちはLil Nas Xを愛していますし、昨年は素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。しかし今年はノミネートされておらず、BETは選考委員には関わっていないのです」。
Lil Nas X、そして同性愛者についてのサポートを表明しているがJack Harlow(ジャック・ハーロウ)とコラボした「Industry Baby」はビルボードラップチャートにて歴代2位の長さで連続1位を獲得しているだけに、そう簡単に納得できることでもないだろう。
Lil Nas XはSaucy Santana(ソーシー・サンタナ)とコラボした「Down Souf Hoes」もリリース予定で、ファンに「Late to da Party」とどちらを先に聴きたいか意見を求めている。