2000年代の渋谷でJ-R&Bシーンを牽引していた竹本健一、MARU、Hiro-a-key、RUNG HYANGによる「DRAMATIC SOUL」。現行シーンで活躍する向井太一やSIRUP、eillらも出演していたという伝説的イベントや色褪せないJ-R&Bの名曲についてトーク。

「PARK」リミックスを手掛けた☆Taku Takahashi、そしてDJのTJOと共に、3人の関係性やEP制作の裏側についてたっぷりと語ってもらった。

RUNG HYANG・claquepot・向井太一が語る、初のコラボEP『PARK』制作の背景

自身の音楽ルーツや楽曲を紹介しながら、過去から未来を紐解いて行く特別放送で向井太一が語った想いとは?

自身の音楽ルーツや楽曲を紹介しながら過去から未来を紐解いて行くことをコンセプトにした、シンガーソングライターの向井太一と音楽ライターの末崎裕之による特別番組「Back to roots」。

block.fm Massive Week中の4月23日（火）の放送では、番組コンセプトに沿って向井太一がこれまでに影響を受けた曲とそれにまつわるエピソードを曲ごとに語ったが、特に印象的だったのは彼のR&amp;B観の元になったDOUBLEとHI-Dに対する熱い想いだった。

Back to roots&nbsp;
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<h3>DOUBLE「Who’s That Girl」</h3>

向井太一（以下M）：いやぁ〜、姐さんって感じですね。

末崎裕之（以下S）：これ、でも実はTAKAKOさんにお会いしたことがあるんですね？

M：そうなんですよ。この前ルンヒャンさんというシンガーソングライターさんのワンマンライヴに行きまして、その時にTAKAKOさんもいらっしゃったので、泣きました。この時代って本当にジャンルがすごくハッキリしていて“R&amp;BはR&amp;B”、“ヒップホップはヒップホップ”のような感じで。DOUBLEさんってその時代のR&amp;Bを象徴する人なんですよ。ファッションもそうだし、楽曲も歌い方もリリックも含めて僕の中でのR&amp;Bってこういうことだなって方なんですね。とにかくその時の思い出が全部フラッシュバックするくらい感動しちゃって。いまだに大好きな曲ですね。

この「Who’s That Girl」が入っている『VISION』というアルバムがすごく好きなんですが、大好きな曲がいっぱいあったのでどの曲にするか迷ったんですよ。あとでジャケットとかは調べてほしいんですけど、DOUBLEさんはとにかくセルフプロデュース力がすごいんです。ファッションもそうだしジャケットひとつとってもすごくこだわり抜いておられるからそういうところもアーティストとしてすごく尊敬できるなっていうのがありますね。大好きなアーティストです。

S：ミュージックビデオも可愛かったですね。

M：いや本当にいいですよね。DOUBLEさんってゴリゴリ踊るMVもあったり、しっとり歌い込むような大人なMVもあったりとか結構MVにも幅がありますよね。でも今聴いても全然古い気がしないというか。

S：かっこいい。お洒落。

M：お洒落ですよね。あとこのアルバムの時はヴォーカルの感じも良い意味ですごく軽いんですよ。それもすごく好き。当時のR&amp;Bを表している感じがします。

S：そうですね。

M：でも、これ大丈夫? エモ過ぎて僕のすごくパーソナルな部分が出すぎて…。

S：泣かないでくださいね（笑）。
<center><div class="iframe-wrap"><iframe loading="lazy" width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/Pr1WNuHLvoI" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen=""></iframe></div></center>
<h3></h3>
<h3>HI-D 「Be with you」</h3>

M：次はR&amp;Bのソロシンガーといえば、この人というくらい大好きなアーティストです。自分自身の楽曲に色々な要素を積極的に入れつつやっているんですけど、やっぱり自分のルーツのことを考えた場合、僕のR&amp;Bのルーツ的な部分がここにあるなぁと改めて自分でも感じました。

S：しかもこの曲にも思い入れがあるんでしょ?

M：そうなんですよ。この曲は実は僕が初めて人前で歌った曲でして。通っていた高校の文化祭でカラオケ選手権という枠があったんですけど、そこで初めて人前で歌いました。その時はなんというか全身の毛穴が開く感じでした。最初は緊張して吐きそうになっていたんですけどステージに立った瞬間、本当にそれが全部吹き飛ぶくらい興奮して、その時に初めて歌手になろうって思いました。

S：おお! じゃあ、まさに今ここにいるのもこの曲があって…。

M：そう、この曲のおかげなんですよ。本当に。だから思い出深い曲になっています。この曲をプロデュースしたのは、Shingo.SさんというR&amp;Bのスペシャルなスーパーなプロデューサーなんですけど、この曲を歌った10何年後に実は僕がShingo.Sさんと一緒に「ポートマン」という曲を書いていまして。

S：Shingo.Sさんとやってどうでした?

M：初めてお会いした時に、「（僕が）初めて歌った曲はShingo.Sさんの曲です」と伝えました。それでその後にShingo.SさんがTwitterで「10何年前に自分が作った曲を当時ある男の子が聴いていて、その彼がデビューして今、一緒に曲を作っているのは感慨深い」みたいなツイートをされていたんですね。それをHI-Dさんがいいねを押してくれていていたからエモが溢れてきて。でも、不思議な感覚というか僕は音楽が好きで、R&amp;Bが好きで今アーティストになっているけど、その時のファンの気持ちみたいなものがずっと残っているんですね。だから今、ずっと自分が聴き続けていた人たちとご一緒する機会があることはすごく幸せなことだなと思いましたね。
<center><div class="iframe-wrap"><iframe loading="lazy" width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/KavW4HMx9LY" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen=""></iframe></div></center> 
【番組情報】
 
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written by Jun Fukunaga
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向井太一、憧れのR&Bシンガー DOUBLEとHI-Dへのエモすぎる想いを語る

向井太一

RUNG HYANG

「向井太一のI LIKE IT」「RUNG HYANGの恋と音楽のマッチングサプリ」が合体した特別番組！「アイラキラブサプ」✨

向井太一の#ムカタイアイラキ、RUNGHYANGの#ラブサプの合体特別番組！！

アイラキラブサプ

好きなものを好きと言おう！自分の好きを大事にしよう！”をコンセプトに、向井が”好き”な人物や物事を追求し、リスナーと共有していく番組。 
このプログラムを聴けばあなたもきっと胸を張って自分の好きなものを大切にできるはず！？

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向井太一のI Like It

シンガーソングライターのRUNG HYANGが、あなたの恋の病に効く音楽のサプリを処方する番組。
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恋と音楽のマッチングサプリ

9月13日にblock. fmで放送された『向井太一のI Like It』と『RUNG HYANGの恋と音楽のマッチングサプリ』の合体番組『アイラキラブサプ』では、RUNG HYANG「Pazzle feat. 向井太一」のリリースを記念してJ-R&amp;B特集を放送。向井太一とRUNG HYANGが愛する日本のR&amp;Bシーンとアーティストについてたっぷりトークしました。
アーカイブ視聴はこちらから。 
<episode id="136990"></episode>
向井太一：J-R&amp;Bの中でもうちらの中で胸熱と言えば、2000年代の渋谷界隈を賑わせてた方々がいるじゃないですか。ということで、ラブサプの定番でもあります「お題セッション」を作ったルーツでもある、ルンさんも参加していたグループ、DRAMATIC SOULの曲を聴いていただきたいなと思います。
<div class="iframe-wrap"><iframe loading="lazy" title="DRAMATIC SOUL「MY PRECIOUS」(short ver.)" width="500" height="281" src="https://www.youtube.com/embed/0qxbCWMJngU?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe></div>
向井：令和の時代にドラソですよ。
RUNG HYANG：DRAMATIC SOULっていうのは実はイベント名で。2012年に始まった、渋谷を中心に開催していたイベントなんですけど。その主催が私RUNG HYANGと竹本健一、そしてよくラブサプにも出てくれるMARU。そしてあと1人が、今Nenashiという名前でリリースしていますHiro-a-key。この4人でホストをやっていたイベントがありまして。それをもっと形にしようということで2013年の12月にリリースした曲なんです。
向井：じゃあ元々はユニットからではなくて、イベントから派生したものだったんですね。
RUNG HYANG：そう、だから厳密に言うとイベント名ですね。
向井：僕が1番最初にルンさんに会ったのも、ドラソ。asiaでやってたドラソに、SIRUPに連れられて行ったんですよね。SIRUPがゲストで出てたのかな、その時。
RUNG HYANG：出てたね。
向井：そこで初めて会った感じでしたよね、懐かしい。
RUNG HYANG：このイベント自体“90年代R&amp;B”をテーマにしていて。だからトラックは全て竹本健一が制作して、作詞作曲は私が担当したんですけど。改めて聴くと、なんかもう盛り盛りだね。
向井：2000年代のJ-R&amp;Bって、確実に90年代のR&amp;Bをビルドアップしたみたいな。今みたいなミックスというよりは、ルーツミュージックを日本の音楽でやるみたいな感じだったじゃないですか。それをひしひしと感じるサウンドと、あとハモりの応酬ね。すごい。
RUNG HYANG：ハリウッド映画1つ観た、みたいな。
向井：わかる。しかもドラソのメンバーってボーカルスタイルがみんな全然違うんですよね。バラバラで、でもひとつの作品として形になってるというか。
RUNG HYANG：音楽ってすばらしいね。
向井：いやほんとに。僕、1回だけDRAMATIC SOUL出たことあるんですよ。
RUNG HYANG：ゲストでね。ニューカマーで出てくれたんだよね。
向井：当時PUSHIMさんがメインゲストで、僕はまだその時はデビューしてなかったですね。で、サブステージみたいなところで歌わせてもらったんですね。
RUNG HYANG：ニューカマーでムカタイの他にはeillも出てたし。すごいね、そう考えたら。
向井：令和にドラソまじエモい。今日はこんな感じで思い出トークも聞いてもらいながらお届けしたいなと思うんですけど。次の曲は、先程聴いていただいたDRAMATIC SOULのメンバーでもあります、竹本健一さんの曲を聴いていただきたいなと思います。
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RUNG HYANG：エッチだね。
向井：僕は何回かJ-R&amp;Bについてアイラキでも語らせていただいているんですけど、R&amp;Bといえばセクシー。それを体現してる、竹本先生。さっき気になるツイートがあって。『竹本さんってルンさんの憧れの方でしたっけ？ 過去形？』
RUNG HYANG：そうなんです。私元々竹本健一のファンで、ライブ行きまくってどうにか近づきたいと思って。だからリアコだったんですよ（笑）。
向井：（笑）。
ルン：どうにか近づきたいと思っていたら、竹本健一のバンドサポートに入り込めて。当時鍵盤とコーラスを一生懸命やって。そこから「お前ええなぁ」ってなってデュエットするようになって、一緒にイベントもやって。だからもう「リアコで磨こ」？（※編集部注：RUNG HYANGの番組『ラブサプ』初回放送で行った“お題セッション”で完成した楽曲のタイトル）
向井：出た、懐かしい名言。
RUNG HYANG：でも本当に私の中では、J-R&amp;Bで竹本健一は外せないんですけど、彼が歌うとお客さんの女の子がなんか変な気持ちになるっていう。
向井：D'Angeloとか“全世界が妊娠した”みたいなキャッチコピーあるもんね。まさにそういう感じなんだね。
RUNG HYANG：まさにそう。めちゃくちゃかっこいいんですよね。
向井：竹本さんはまさにジャパニーズR&amp;Bのセクシー担当ということで聴いてもらいました。次の楽曲は、DRAMATIC SOUL第2章があったじゃないですか。
RUNG HYANG：そう。Nenashiさんがね、お休みしたいって言ってちょっと抜けることになって。じゃあ新メンバーを迎え入れようってなった時に2人参加したのが、今SIRUPっていう名前だけど当時KYOtaro、それとMAR。このMARが、渋谷でR&amp;B connectionっていうクルーをやっていて。もうR&amp;B界のモンスターと言われてたんですよ。
向井：すごい歌ウマの人たちが集まったクルーでしたよね。
RUNG HYANG：そう。イベントやるといつも渋谷に長蛇の列ができるくらいすごくて。YouTubeにいまだに彼らの歌声がいっぱい残っていて、めちゃくちゃ聴かれているんですけど。その中で、珍しい、太い声というか低音の声のメンバーが入ってきたのがMARなんですけど。珍しいね、こうやってMARの曲かけるの。
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向井：こちらもTwitterが騒いでおります。『MARさん、こんなの好きになっちゃうよ』『ああ良いお声、パタパタ〜』
RUNG HYANG：ケンイチくんって、ジャパニーズR&amp;Bといえば彼無しでは語れないんですけど、彼もコメントしてます。『MAR君の“Be Mine”流れてる。良いR&amp;Bイベントがたくさんあった時代の思い出がぶわっと。』
向井：ありがとうございます。
RUNG HYANG：ケンイチさん、嬉しい。
向井：block.fmでMARさん流れるんですよ（笑）。
RUNG HYANG：やっぱ色褪せないね。
向井：全部R&amp;Bじゃないですか？MARさんって。さっきも僕オフマイクの時に言ってたんですけど、さんざんR&amp;Bのフェイクの応酬してる人が「Be Mine」の部分だけ超太いロングトーンをシンプルにやるって。
RUNG HYANG：なんかもう、言葉じゃ表せないね。
向井：何もかも捨ててMineになるよって言っちゃうよね（笑）。
RUNG HYANG：Twitterで『“My way“もききたいね〜』と。よくご存知で。MARの楽曲もApple Storeでもちろん聴けるようになってるので、気になる方は是非チェックしてみてください。
向井：なんかさ、流れるたびにうちら裏でさ、ウアアとかウハアとか、いやこの時代…って（笑）。
RUNG HYANG：ほんとに（笑）。
向井：でも僕らにとってジャパニーズR&amp;Bっていまだに自分達も体現してるし。でもいつの時代に聴いても感じ方が変わらないというか。古いとかじゃないんだよね。不思議だね。そして次の曲。まだまだドラソは終わりません（笑）。DRAMATIC SOULの第2章のもうひとりのメンバー。現SIRUP、KYOtaro。当時の渋谷界隈のR&amp;Bの人たちの、絶対的名曲ってあるじゃないですか。彼のこの「Heartbeat」はみんな好きだし、この曲が流れた瞬間みんな踊るっていう楽曲でしたね。
RUNG HYANG：しかも大阪から東京に上がってきて、彼の素晴らしさが噂になって、いろんなイベントでメインアクトとして出演して。そこで絶対歌っていた曲だよね。名曲。
向井：（曲を聴いて）なんか泣きそうになっちゃったね。
RUNG HYANG：私も。過去の記憶が走馬灯のように。この曲の「音楽の中へ」って歌うところで、絶対KYOtaroは「club asiaの中へ」とか箱の名前を言ってたんだよね。
向井：盛り上がるね。今のSIRUPの音楽ってKYOtaro時代のテイストもありつつ、もっともっといろんな音楽がミックスされて、新しい音楽になってると思うんだけど。この時代の彼の歌声と音楽もすごくいいですよね。
RUNG HYANG：改めて聴いたら、体幹がブレてないなと思う。歌もそうなんだけど、音楽的思考もそうだし、やっぱR&amp;Bめちゃくちゃ好きじゃない？
向井：うん。絶対的名曲ってやっぱり色褪せないね。
<h3>【番組情報】</h3>
向井太一、RUNG HYANG 
アイラキラブサプ 
「向井太一のI LIKE IT」「RUNG HYANGの恋と音楽のマッチングサプリ」が合体した特別番組！ 
▶<a href="https://block.fm/radio/ilikeit_lovespp">https://block.fm/radio/ilikeit_lovespp</a>
<h3>【リリース情報】</h3>
<div class="iframe-wrap"><iframe loading="lazy" title="RUNG HYANG 『Puzzle feat.向井太一』 MV" width="500" height="281" src="https://www.youtube.com/embed/NvUQd6Z5ryQ?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe></div>
RUNG HYANG「Puzzle」 
リリース日:2022.9.21(水) 
作詞:RUNG HYANG / Mukai Taichi 
作曲:RUNG HYANG / Mukai Taichi/ Shingo.S 
Produced by Shingo.S
▶<a href="https://linkco.re/n908h5bV">https://linkco.re/n908h5bV</a>

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向井太一とRUNG HYANGが語る、2000年代のJ-R&Bと伝説的イベント「DRAMATIC SOUL」

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