テックダンスとは、YOJI BIOMEHANIKAが提唱し2007年~2013年頃に傾倒していたジャンルだ。ハードダンスとテクノの中間に位置するサウンドの特色を持ち、後のテクノシーンに多大なる影響も与える。2023年、YOJI BIOMEHANIKAはテックダンスオンリーのセットを久しぶりに披露した。2024年4月ZEROTOKYOで行われた「Hi-Tech」でも“EXCLUSIVE TECHDANCE SET”としてプレイ。それに引き続き、6月の「Hi-Tech」においてもテックダンスをプレイする。

ハードダンス、テックダンスといったジャンルを生み出し、パイオニアとしてダンスミュージックシーンに君臨し続けるYOJI BIOMEHANIKA。本特集では彼の歴史を改めて振り返り、その魅力を解明。2024年4月13日にZEROTOKYOで行われるパーティー「Hi-Tech」では、“EXCLUSIVE TECHDANCE SET” と名付けられたテックダンスをフィーチャーした特別セットでプレイする。

<p>YOJI BIOMEHANIKA(ヨージ・ビオメハニカ)は、その妖艶なビジュアルがとても印象に残り、一際目立つ存在だ。そして、ハードダンス、テクノ、トランスのジャンルにおいて世界から高い評価を受ける、日本が誇る電子音楽の巨匠である。本特集では、block.fmの「Remote Control」でパーソナリティを務め、YOJI BIOMEHANIKAの盟友でもあるREMO-CON(リモコン)の見解も交え、彼の類稀なる業績に光を当て、その魅力を探っていく。</p>
<h2>道なき道を行くオリジネーターYOJI BIOMEHANIKAの歴史</h2>
<p>「道なきところに道を作ってきた人で、オリジネーターです」とREMO-CONが伝えるように、YOJI BIOMEHANIKAはダンス界の革新者だ。YOJI BIOMEHANIKAの音楽キャリアは、1990年代初頭にスタート。彼は独自のサウンドを模索し続け、“ハードダンス” という言葉を創り出す。そして、そのワードと共に存在を広く知られるようになる。彼のトラックは国内外の数々のレーベルからリリースされ、2000年代に入ると、YOJI BIOMEHANIKAのキャリアは国際的なものとなった。世界の大型フェスティバルやイベントでプレイするようになり、その独特なスタイルは世界中のファンから高い評価を受ける。<br />
<div class="iframe-wrap"><iframe loading="lazy" title="YOJI BIOMEHANIKA in agefarre2021" width="500" height="281" src="https://www.youtube.com/embed/H7YnGTOEEzE?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe></div><br />
音楽だけではなく、彼のショーは視覚にも訴え、激しい身振りやステージングでも注目を浴びた。それについてもREMO-CONは言及。「大きなアクションで煽ったり、DJブースの上に乗ったりする、EDMやフェス系のDJたちがやってることを、15年くらい前にもう普通にやっていました。日本では稀なビッグルームのスタイルで、大きな所になればなるほど、動きも大きくなって。ただ曲をかけるだけではなく、お客さんをしっかり楽しませる。本人も言っているけど、DJではなくて”GIG”ですね」YOJI BIOMEHANIKAのその先進的なスタイルは世界中で話題となる。その結果、DJ Mag Top 100に何度も名を連ね、最高で<a href="https://djmag.com/top100djs/2005/32/Yoji-Biomehanika" title="32位">32位</a>を記録。世界トップクラスのDJとしての地位を確立したのだ。<br />
<div class="iframe-wrap"><iframe loading="lazy" title="YOJI BIOMEHANIKA in UNKONSCIOUS BEACH FESTIVAL 2024 [ 3 MINUTES RECAP ]" width="500" height="281" src="https://www.youtube.com/embed/ZTRO9ljoVZ8?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe></div></p>
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<h2>YOJI BIOMEHANIKAが生み出したハードダンスとは ?</h2>
<p>「ハードダンスっていう言葉はYOJIさんが作った言葉で、今やBeatportのジャンル名にもなっています」REMO-CONの言葉の通り、“ハードダンス” は今やダンスミュージックの一大ジャンルとなっており、YOJI BIOMEHANIKAの代名詞だ。ハードダンスは、エネルギッシュで激しいビートと高揚感あふれるリズムが特徴。このジャンルは、ハードハウス、ハードトランス、ハードスタイルなど、さまざまな“ハード” な電子音楽スタイルを包括する。ハードダンスの楽曲は、その強烈なビートと、しばしば登場するアップリフティングなメロディーによって、聴く者の心を揺さぶり、強いエネルギーを与える。そうして、ダンスフロアを熱狂へと導くのだ。特にヨーロッパのクラブシーンで大きな人気を博し、大規模なフェスティバルやイベントが開催されている。</p>
<p><div class="iframe-wrap"><iframe loading="lazy" title="YOJI BIOMEHANIKA / Hardstyle Disco Official Music Video" width="500" height="375" src="https://www.youtube.com/embed/x7zXyHH1NsU?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe></div></p>
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<h2>YOJI BIOMEHANIKAの更なる進化。ハードダンスからテックダンスへ</h2>
<p>しかし、YOJI BIOMEHANIKAはそれまでのスタイルに満足する事はなかった。2007年以降、YOJI BIOMEHANIKAはテクノに傾倒。音楽スタイルの変化と共に“YOJI” と名義を変え、テックダンスと名付けられたハイブリッドな音楽スタイルを推進する。REMO-CONはその時代を振り返り、「テックダンスに関して言うと、当時、YOJIさんがハードダンスからテクノの方に音楽性が寄って来ていて、その時は俺もそれに近い音楽性でした。だけど、世界的に見ると近い音楽性の人がほとんどいなくて、『これは名前をつけた方が良いんじゃないか?』 となり、“テックダンス” と言う言葉が生まれました」</p>
<p><iframe loading="lazy" src="https://embed.beatport.com/?id=10012120&type=track" width="100%" height="162" frameborder="0" scrolling="no" style="max-width:600px;"></iframe></p>
<p>00年代後半に登場したテックダンスは、テクノのサウンドに長いブレイクが入るのが特徴である。この長いブレイクはハードダンスの展開の特徴でもあり、これをテクノとミックスさせる手法は現在では珍しくない。しかし当時は革命だったのだ。</p>
<p>この時期のYOJI BIOMEHANIKAを代表する楽曲として「Six Hours」がある。ハードなキックと途中のブレイクで登場するピアノがとても印象的な曲だ。この曲についてREMO-CONは「この辺からYOJIさんのテックダンス期が始まって、今でも大好きな曲です。サウンドの内容は90年代レイヴを彷彿させるスタイルで、それに途中色々なギミックが入り、見事にアップデートしていて、当時めちゃくちゃ新しかったです」とその斬新さを語る。</p>
<p>YOJIは約7年間このスタイルの音楽的探求をした後、“YOJI BIOMEHANIKA” として再び活動を開始。メロディー豊かなビッグルームサウンドへと回帰する。<br />
<div class="iframe-wrap"><iframe loading="lazy" title="Six Hours (2007 Original Mix)" width="500" height="375" src="https://www.youtube.com/embed/qiDRE3YNC98?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe></div></p>
<p>そして、YOJI BIOMEHANIKAが再びテックダンスにカムバック。2024年4月13日にZEROTOKYOで行われるイベント「Hi-Tech」 で、テックダンスをフィーチャーした特別セットを披露する。“EXCLUSIVE TECHDANCE SET”として、名付けられたこのセットは果たしてどんなものになるのか楽しみだ。さらに、それを記念して、テックダンスの金字塔的ミックスアルバム『VIBLE 01』もデジタルフォーマットで再リリースされた。この作品は現在入手困難で、これを逃すともう手に入らないかもしれない。アルバムは<a href="https://biomehanika.bandcamp.com/album/vible-01-mixed-by-yoji-special-reissue-on-digital-format" title="Bandcamp">Bandcamp</a>にてダウンロード可能で、4月12日の17時59分までの販売となっている。急いでチェックして、パーティーの予習をしよう。</p>
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<p><img src="https://img.block.fm/wp-content/uploads/2024/04/05160318/S__232448200.jpg" alt="hi-tech" /></p>
<p>[イベント情報]</p>
<p>2024.4.13(土) Hi-Tech<br />
@ZEROTOKYO<br />
OPEN 23:00<br />
HP：<a href="https://zerotokyo.jp/event/hi-tech0413/">https://zerotokyo.jp/event/hi-tech0413/</a><br />
DOOR：¥3,500-<br />
FASTPASS TICKET：¥3,000-（優先入場・入場料金含む）<br />
【ZAIKO】<a href="https://zerotokyo.zaiko.io/e/hi-tech0413">https://zerotokyo.zaiko.io/e/hi-tech0413</a><br />
【Z HALL】<br />
YOJI BIOMEHANIKA-EXCLUSIVE TECHDANCE SET-<br />
KEN ISHII<br />
DRUNKEN KONG<br />
VJ：H2KGRAPHICS</p>
<p><module-adv></module-adv></p>


ハードダンスの神様YOJI BIOMEHANIKAの輝かしい功績と現在位置

REMO-CON

<p>自身の最新Workはもちろん、世界中のタフなサウンドをREMO-CONが独自解釈で紹介する、水曜のRave Music Super Show!</p>


水曜深夜ちょっと前のRave Music Super Show

Remote Control

<p>“テックダンス” をご存知だろうか ? このテックダンスとは、YOJI BIOMEHANIKAが2007年頃から提唱し始め、彼が中心となって切り開いたジャンルだ。簡単にその特徴を言うならば、当時のテクノのサウンドに高揚感のある長いブレイクやトリッキーなアレンジなどを取り入れたものである。現在ではテクノに長いブレイクが混ざるのは当たり前のことだが、当時は新しく、世界でも稀に見るスタイルだったのだ。そして、2023年にYOJI BIOMEHANIKAと共にテックダンスを広めたREMO-CONが、10月9日を“テックダンスの日” として命名。その日にテックダンスに特化したパーティーが行われるなど、再びテックダンスに注目が集まっている。テックダンスとはどのようなジャンルで、どんな魅力を持つのか、YOJI BIOMEHANIKA本人に訊いた。</p>
<h2>ハードダンスとテクノが結びついたテックダンス</h2>
<p>元々、YOJI BIOMEHANIKAは“ハードダンス” と呼ばれるジャンルのパイオニアとして世界中のクラブで活躍。ハードダンスは、華やかで派手なシンセのメロディーが印象的で、エネルギッシュで激しいビートと高揚感あふれるリズムも特徴。このジャンルは、ハードハウス、ハードトランス、ハードスタイルなど、さまざまな“ハード” な電子音楽スタイルを包括する。このハードダンスもYOJI BIOMEHANIKAが名付け親であり、彼はその旗手として世界中のクラブで活躍していた。</p>
<p><div class="iframe-wrap"><iframe loading="lazy" title="YOJI BIOMEHANIKA / Hardstyle Disco Official Music Video" width="500" height="375" src="https://www.youtube.com/embed/x7zXyHH1NsU?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe></div></p>
<p>ハードダンスを追求していたYOJI BIOMEHANIKAだが、2007年頃からそれまでのスタイルから、シンプルなテクノサウンドへ傾倒し始める。そこで登場したのがテックダンスだ。彼はハードダンスの特徴の一つであった長いブレイクを、ソリッドなテクノのサウンドに取り入れていく。こうして、テクノよりもドラマチックで、ハードダンスよりもミニマルな、ハードダンスとテクノの中間に位置するようなテックダンスが生まれていく。このテックダンスの特徴について、YOJI BIOMEHANIKAはこう語る。</p>
<blockquote>
<p>パーティー志向の強いぶっ飛んだアップリフティング・テクノだね。いわゆるハードテクノ的なブルータルなビートを基調としていて、そこにオールドスクールなレイヴ感を盛った感じであり、トランス的なスペース感や壮大なブレイクもあったりで。とても遊び心がある、トリックたっぷりなところが特徴かな。かつてのクラブミュージックが持っていた、クリアではなく、良い意味で汚した音がTECHDANCEにはふんだんにあります。</p>
</blockquote>
<p>その時代を象徴する彼の楽曲「Six Hours」は、オールドスクールなレイヴを彷彿とさせるサウンドと激しいビートが融合。キャッチーなピアノと壮大なブレイクも登場し、細かなギミックがふんだんに盛り込まれ、仕掛け盛り沢山の計算し尽くされた楽曲だ。彼の言葉通り、遊び心とトリックがたっぷりである。</p>
<p><div class="iframe-wrap"><iframe loading="lazy" title="Six Hours (2007 Original Mix)" width="500" height="375" src="https://www.youtube.com/embed/qiDRE3YNC98?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe></div></p>
<h2>テックダンスセットへ帰還したYOJI BIOMEHANIKA</h2>
<p>2013年頃まで彼はこのテックダンスを追求するが、それ以降煌びやかなビッグルームへ回帰し、テックダンスを中心に据えたプレイを止めてしまう。しかし、先述の“テックダンスの日” 、2023年10月9日に大阪でテックダンスオンリーのセットを解禁する。その時の心境をYOJI BIOMEHANIKAはこう話す。</p>
<blockquote>
<p>“BIOMEHANIKA”を取っ払って“YOJI”という名義でTECHDANCEを謳っていたのが2007年〜2013年くらいの期間なんですよ。それ以降TECHDANCEを封印したってわけではなく、僕の中に溶け込んだという感触があった。</p>
<p>だからそこに特化して何かをするって事はなくなっていたんですが、昨年の10月9日に大阪で「テックダンスの日」がREMO-CONプレゼンツで開催されました。超久しぶりに100%テックダンスだけのセットをプレイしたんですが、それがも～何もかもが最高だったんですよ。クラウドも出演者もTECHDANCEのDNAは未だ衰えずって感じで。</p>
</blockquote>
<p>そしてその半年後、今度は東京にてテックダンスを“EXCLUSIVE TECHDANCE SET”として披露する。ZEROTOKYOで行われたパーティー「Hi-Tech」にてそのチャンスは訪れたのだ。</p>
<blockquote>
<p>その記憶(大阪でのプレイ)がまだほんのりある中で、東京のファン達にも届けられたのは最高の機会でしたね。</p>
</blockquote>
<p></p>
<blockquote class="twitter-tweet" data-width="500" data-dnt="true">
<p lang="cs" dir="ltr">2024.4.13 Hi-Tech</p>
<p>YOJI BIOMEHANIKA-EXCLUSIVE TECHDANCE SET-<a href="https://twitter.com/yojidotdj?ref_src=twsrc%5Etfw">@yojidotdj</a> <a href="https://t.co/q7N67chudR">pic.twitter.com/q7N67chudR</a></p>
<p>&mdash; ZEROTOKYO (@ZEROTOKYO_JAPAN) <a href="https://twitter.com/ZEROTOKYO_JAPAN/status/1779206291657003319?ref_src=twsrc%5Etfw">April 13, 2024</a></p></blockquote>
<p><script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script></p>
<p>本人も満足が行く貴重な時間をフロアと共有できたようだが、ファンの間でもテックダンスは大好評だった。そして、それを受けてYOJI BIOMEHANIKAは再びテックダンスセットをプレイする。2024年6月1日に行われる「Hi-Tech」にも“EXCLUSIVE TECHDANCE SET”で登場するのだ。前回目撃した人も、見逃した人も要チェックだ。最後にYOJI BIOMEHANIKAからのメッセージを記しておく。</p>
<blockquote>
<p>イメージは120%テックダンス！<br />
もっともっと！最高のテックダンスを奏でます！お楽しみに。</p>
</blockquote>
<p><img src="https://img.block.fm/wp-content/uploads/2024/05/24141149/S__233480347.jpg" alt="hi-tech" /></p>
<p>2024.6.1(土) Hi-Tech</p>
<p>@ZEROTOKYO</p>
<p>OPEN 23:00</p>
<p>HP：<a href="https://zerotokyo.jp/event/hi-tech0601/">https://zerotokyo.jp/event/hi-tech0601/</a></p>
<p>DOOR：¥3,500-</p>
<p>FASTPASS TICKET：¥3,000-（優先入場・入場料金含む）</p>
<p>【ZAIKO】</p>
<p><a href="https://zerotokyo.zaiko.io/e/hi-tech0601">https://zerotokyo.zaiko.io/e/hi-tech0601</a></p>
<p>【Z HALL】</p>
<p>YOJI BIOMEHANIKA-EXCLUSIVE TECHDANCE SET-</p>
<p>DRUNKEN KONG</p>


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テックダンスの魅力とは ? 生みの親YOJI BIOMEHANIKAのコメントと共に解説

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