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インタビュー| beabadoobeeが語るアルバム『Beatopia』制作 ボツにした曲にはドラムンベースも

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PHOTO: Erika Kamano
サマーソニック出演のために初来日したbeabadoobeeに、彼女の大ファンだと語る作詞家/プロデューサーのカワムラユキがインタビュー。
2022/09/06 18:00
block.fm編集部
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最高にロックでキュートな、彼女だけが放つ魅力で、初来日ステージを観た人を虜にしてしまったロンドン出身のシンガーソングライター・beabadoobee(ビーバドゥービー)。過去のオンラインインタビューでも「早く日本に行きたい」と語っていたbeabadoobeeがサマーソニック出演のためについに日本を訪れた。

今回、block. fmでは彼女のファンでもある作詞家/プロデューサーのカワムラユキがbeabadoobeeにインタビューを敢行。初めての日本でのライブを直前に控えた気持ちや、最新アルバム『Beatopia』について話を聞くことができた。


※このインタビューはサマーソニック出演前に行われました。

***

カワムラユキ:私はbeabadoobeeの大ファンなので、やっと会うことができて嬉しいです。彼女は私の半分くらいの年齢のアーティストですが、青春のあの頃に戻してくれる気持ちと、新しい未来を見せてくれる気持ち、2つの気持ちを教えてくれる素敵なアーティストだと思っています。日本に来てくれてありがとう!

beabadoobee:こちらこそありがとう!私の倍の年齢?全然そうは見えない(笑)。

カワムラユキ:ありがとう(笑)。前回はオンラインでインタビューさせてもらいましたが、今回はこうやって直接会ってインタビューができて嬉しい。以前、日本に来るときは買い物用に空のスーツケースを1個持ってくると言っていましたが、スーツケースはもういっぱいになりました?

beabadoobee:それがまだなんだ。今夜ショッピングに行く予定だよ。

カワムラユキ:前回お話したときに、あなたは『FRUiTS Magazine』が毎日のファッションインスピレーションになっていると語っていて、私も25年くらい前、何回か『FRUiTS』にスナップが載ったことがあるっていう話をしたんだけど。その後あなたは『FRUiTS』創刊者の青木正一さんの撮影で『The Face』の表紙を飾りましたね。その写真が本当に素晴らしくて、青木さんご本人ともその話ですごく盛り上がったんです。撮影はどんな感じでしたか?

beabadoobee:彼は本当にクールな人だよね。私が会った人の中でも一番才能がある人のひとり。ファッションもかっこいいし、ヘアスタイルも最高!実は明日、一緒にディナーをすることになっていて。前回会ったときは言葉の問題があってあまり話せなかったんだけど、明日はもっといろんなことを話したいと思ってるよ。

カワムラユキ:前回あなたとお話したのがちょうど1年前。その時に21歳のお誕生日パーティーの様子について聞いたんだけど、今年のお誕生日はどう過ごしました?

beabadoobee:今年の誕生日って何してたっけ?ツアー中だよね。本当はみんなを呼んで大きなパーティーをしたかったんだけど、スケジュールがなくてできなかった。でも、バンドメンバーやスタッフ達とナイアガラの滝に観光に行ったよ。みんなでびしょびしょになった(笑)。あれは楽しかったな。

カワムラユキ:それは楽しそう!今回はサマーソニックで初来日ということで、サマーソニックでのライブはどんなステージになりそうですか?

beabadoobee:日本で初めてのステージだから、一番気になってるのはお客さんがどのくらい観にきてくれるかと、どんな反応をしてくれるか。アルバム『Beatopia』からの曲もパフォーマンスするし、過去のアルバム『Fake It Flowers』からもプレイする予定。みんなからどんな反応があるか、すごく楽しみにしてる。

カワムラユキ:レーベルメイトのThe 1975やRina Sawayamaも同じステージに出演しますよね。彼らのステージもチェックするの?日本のフェスティバルで、自分のステージ以外に楽しみにしていることがあれば教えてください。

beabadoobee:うん、The 1975やRinaのステージも楽しみ。実はまだRinaのステージを観たことがないから、すごく楽しみにしてるんだよね。でもやっぱりお客さんがどんな反応をするかが気になるかな。あとは、お客さんがどんな洋服を着てフェスに来るかすごく興味がある。東京の人はみんな素晴らしいファッションセンスをしているから、どんな服装をしてるのか見たいと思ってるんだよね。

カワムラユキ:日本のフェスファッションもすごくおしゃれになってますからね。

beabadoobee:そうなんだ、すごく楽しみ!

カワムラユキ:今お話に出た最新アルバム『Beatopia』についても質問させてください。過去の作品と違って、『Beatopia』は今まで実際に感じてきた気持ちについて書いているそうですね。バンドメンバーでもあるJacob Bugdenをアルバムの半分にクレジットしていますが、彼とはあなたの気持ちを表現するためにどのように一緒に制作しましたか?“彼と音楽が作れる”と感じた二人の間の会話や瞬間はあったんでしょうか?

beabadoobee:Jacobは私の本当に大切な人で、私の人生において音楽を作る上で欠かせない人だと気付かされる瞬間がたくさんあった。アルバムを作り始めた最初の1週間で、私達は「tinkerbell is overrated」を作ったんだけど、この曲はすごく変わっていて私が普段作る曲とは全く違う曲。でも、この曲を作ったことが私にとって目からうろこが落ちるような経験だったんだ。私とJacobは親友のような関係で、すごく居心地がいいよ。お互いのことを大切に思っているからこそ喧嘩もするし、嫌いになるときもある。お互いに自然体でいられる関係だと思う。どちらかがその曲を気に入らなかったらその意見を受け入れて変えたりもする。尊敬しあっているからね。ほぼ1年間、小さなスタジオで一緒に『Beatopia』を作っていたけど、それは私達の絆を深める素晴らしい経験だったと思う。

Amy(通訳):制作中、なにか面白いことはあった?

beabadoobee:ずっとハイだったことかな(笑)。うちらずーっとキマってた(笑)。めっちゃ良いアルバムができた!って思ったんだけど、私たちがずっとハイだから良く感じてるんじゃない?って言ってたんだよね。ハイじゃない人が聞いたら「なにこのクソアルバム!?」ってなるかもって。でも一応みんな気に入ってくれたみたいだからよかったよ。

カワムラユキ:あはは!楽しそうなエピソード。このアルバムでは、“90年代のオルタナティブロックのリバイバル”というイメージを覆すために、様々なジャンルの楽曲を制作したそうですね。アルバムには収録されなかったけどThe Chemical Brothersにインスパイアされた曲もあったと聞きました。今回収録されなかったそういった曲を、私たちがいつか聴けるタイミングは来るのかしら?

beabadoobee:確かに、ボツにした曲でThe Chemical Brothersにインスパイアされて作った曲もあるよ。エレクトロニックな曲で、ちゃんと覚えてないんだけど、クレイジーなシンセの上に私のソフトなボーカルが乗ってる曲。とにかく変な曲だからそれはリリースしないけど、作ってるときはすごく面白かった(笑)。あとはハードなドラムンベースも作ったよ。それはいつかリリースするかも。

カワムラユキ:それは聴きたい!すごく楽しみですね。

カワムラユキ:あなたは最近新しい家に引っ越したとか。あなたの実家のベッドルームからは今まで多くの名曲が生まれていて、写真や動画にも印象的に写っている、beabadoobeeのアイコニックなスペースですよね。インスピレーションを得るために実家のベッドルームに戻ることもありますか?

beabadoobee:ツアー中だったのと、新しい家のことで忙しくて最近は帰れてないんだけど、きれいに掃除して、床に落ちてる服を減らしたらまた曲が書けるから、そのときは戻りたいかな。でももう少しあの部屋から離れる時間が必要だと思ってる。いろんな思い出やポスターが壁に貼ってあるから、離れていたほうが頭をスッキリさせることができるんだ。

Amy:じゃあ、部屋はご両親がそのままにしてくれているの?

beabadoobee:そう。私の弟も部屋が必要だろうし、(部屋を片付けても)私は気にしないんだけど。でもそうすると彼が全部私のポスターを片付けなきゃいけないから(笑)。今度戻ったとき、ポスターをいくつか新しい家に持ってこようと思ってるよ。

カワムラユキ:ありがとう。最後に、このラジオは「chill out Radio」というチルをテーマにした番組なんですが、あなたがチルするときはどこでどんなふうに過ごすことが多いですか?また、チルアウトタイムに聴く曲があれば教えてください。

beabadoobee:そうだね。家でゆっくり座って古い映画を観たり、彼と料理をしたりしてダラダラすることが多いかな。そういうときはAmy Winehouseのアルバム『Frank』やNorah Jonesを聴くことが多いよ。

【リリース情報】

アーティスト名:beabadoobee(ビーバドゥービー)
タイトル:Beatopia(ビートピア)
発売日:2022年7月15日(金)
品番 : POCS-23024
レーベル:Dirty Hit
価格 : 2,750円(税込)

<トラックリスト>

  1. Beatopia Cultsong
  2. 10:36
  3. Sunny day
  4. See you Soon
  5. Ripples
  6. the perfect pair
  7. broken cd
  8. Talk
  9. Lovesong
  10. Picture of Us
  11. fair song
  12. Don’t get the deal
  13. thinkerbell is overrated
  14. You’re here that’s the thing
  15. Back to Mars (日本盤ボーナストラック)

日本盤はボーナストラック1曲、解説、歌詞対訳付

【購入/ストリーミング・リンク】
https://smarturl.it/5hd5rv

【ショート・バイオ】
フィリピンのイロイロ市生まれロンドン育ちのビー・クリスティによるソロ・プロジェクト。2017年から本格的に音楽活動を開始し、ティーンエイジャーの持つ不安定さを上手く捉えた楽曲がZ世代の若者を中心に人気を集める。デビュー・シングル「Coffee」が数日で30万回以上ストリーミングされる。2019年には「Loveworm」と「Space Cadet」の2枚のEPをリリースしNMEアワード「Radar Award(新人賞)」を受賞。 BBCが有力新人を選出する名物企画「Sound of 2020」にノミネート、2020年にはThe 1975のUKアリーナ・ツアーのサポートアクトを務める。Powfu(パウフー)のヒット・シングル「death bed」にフィーチャーされ、米Billboard”Hot Rock & Alternative Songs”チャート1位を獲得、TikTokで41億回、Spotifyで5億回の再生を記録し全世界の配信チャートを席巻。2020年10月にデビュー・アルバム『Fake It Flowers』をリリースし英NMEで5点満点を獲得、UKアルバム・チャート初登場8位を記録した。アルバムはCDショップ大賞「洋楽賞」を受賞するなど日本でも高評価を得た。2021年には5枚目となるEP「Our Extended Play」をリリース。2022年7月には2ndアルバム『Beatopia』をリリース。2022年8月に行われるサマーソニックにて初来日を果たしている。

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