TR-808のソフト音源なども使用できるRoland Cloud「Ultimate」の3ヶ月無料トライアル提供が決定！さらにKelly Lee Owens、Shigetoら人気アーティストをフィーチャーしたバーチャル・リスニング・パーティーも開催される。

自分のコレクションから楽曲をキューに入れることが可能になったほか、シャッフルやループ再生にも対応した。

<p>Bandcampが提供中のアプリをアップデート。これによりはユーザーがアプリで自分の音楽コレクションを連続再生できるようになった。</p>
<h3>Bandcampアプリにキュー機能やシャッフル&amp;ループ再生機能が搭載</h3>
<p>現在、アプリにはキュー機能が追加されており、連続再生したい場合は、Bandcampアプリの&quot;collection&quot;ページに移動する。そこでキューに追加したい楽曲をタップ＆ホールドすると連続再生が可能になる。</p>
<p>また、シャッフル機能やループ機能も追加されており、Apple MusicやSpotifyといった他の音楽ストリーミングプラットフォームのアプリと同様の方法で動作するようになっている。</p>
<h3>今月から「Bandcamp Friday」も再開</h3>
<p>Bandcampは、同プラットフォームで音源やグッズを販売したアーティストに対し、これまでの売り上げ総額8億8200万ドルのうち、昨年は2億900万ドルが彼らの手元に渡ったと発表している。また、今月からは2020年3月から行っているコロナ禍で経済的な影響を受けたアーティストおよびレーベルに対する支援企画「Bandcamp Friday」を再開。今年5月まで引き続き毎月第1金曜日にこれまで「Bandcamp Friday」を開催していくことを発表している。</p>
<p>一方、最近、競合サービスのSpotifyは、新型コロナウイルス関連の誤情報を配信するポッドキャストの問題でアーティストやファンから批判を浴びており、中には音源を同プラットフォームから削除するアーティストも。また、この問題を巡って、先月末にはSpotifyの市場価値はわずか1週間で21億ドルも下落したことも報告されている。</p>
<p>かねてからアーティストフレンドリーなことで知られるBandcampだが、今回のアプリのアップデートにより競合企業同様の機能を追加されたことでアプリのユーザビリティは向上している。Bandcampでの購入を通じてアーティストを直接支援したいファンにとっては朗報ではないだろうか?</p>


Bandcampがアプリに連続ストリーミング再生機能を導入!

昨年末の発表によると今月が最後となるBandcamp Friday。この機会に購入しておきたいおすすめリリースをピックアップしてご紹介!

<p>昨年は80万人のBandcampユーザーが参加し、ユーザーの支払い総額は4000万ドルにものぼったというアーティスト支援のためのイベント「Bandcamp Friday」。本日5月7日から24時間に渡り開催されるBandcamp Fridayは、現在発表されている情報によると最後のBandcamp Fridayになる。</p>
<p></p>
<p>それを受けて、block.fmではライターがこの機会にチェックしておきたいリリース作品を5つピックアップ。今回は、UKの新鋭ラッパーによるエモグライムなトラックから、フレンチタッチにも通じるインディ・ディスコ、都会の夜の情景が浮かぶチャイニーズラップからまさかの大ネタブートレグまでおすすめリリースを紹介していく。</p>
<p><module-adv></module-adv></p>
<h2>HEN$HAW - 4AM&nbsp;</h2>
<p></p>
<p>ロンドンのアンダーグラウンドコレクティブ「LOVE SEPT」に所属する新鋭UKラッパー、HEN$HAWの最新曲は、以前リリースされたキラーチューン「LOWKEY」を彷彿させるエモグライムな1曲だ。</p>
<p></p>
<p>「LOWKEY」よりもUKG/2stepsさが増したビート感とエモトラップの直系のアコースティックなギターループに加え、UKサウンドシステムカルチャーの流れを汲んだかのようなベーシーな低音にも注目したい。DJプレイでも使い勝手が良さそうなので、UKG/2stepsスタイルの飛び道具としてもおすすめ。</p>
<p></p>
<p><iframe style="border: 0; width: 100%; height: 120px;" src="https://bandcamp.com/EmbeddedPlayer/track=3714338074/size=large/bgcol=ffffff/linkcol=0687f5/tracklist=false/artwork=small/transparent=true/" seamless="">&amp;lt;a href=&quot;<a href="https://henny2cozy.bandcamp.com/track/4am&quot;&amp;amp;gt;4AM">https://henny2cozy.bandcamp.com/track/4am"&amp;gt;4AM</a> by HEN$HAW&amp;lt;/a&amp;gt;</iframe></p>
<p><div class="iframe-wrap"><iframe loading="lazy" width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/CAGzdyuzjqg" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen=""></iframe></div></p>
<h2>Async Figure - Panic FM&nbsp;</h2>
<p></p>
<p>「L.I.E.S.」や「PAN」などからのリリースで知られる上海拠点のプロデューサー、Tzusingが最近立ち上げたレーベル「Sea Cucumber」のカタログナンバー1番。</p>
<p></p>
<p>ダンスフロアなライクな音楽にフォーカスし、地域や特定のジャンルに限定することなく作品をリリースすることをコンセプトにしたレーベルの記念すべき1stリリースとなるAsync FigureのデビューEP『Figure I』からの先行曲はタイトル通り、スリリングなFM音色によるシンセが印象的なブレイクスになっている。野太く響くベースの重低音もまさにフロア直撃な感じ。本曲ほか2曲が収録されるEPは6月23日にリリース予定。今後、人気が出そうなレーベルとアーティストだけにこのタイミングでいち早くチェックしておくべし! </p>
<p><iframe style="border: 0; width: 100%; height: 120px;" src="https://bandcamp.com/EmbeddedPlayer/album=4106300965/size=large/bgcol=ffffff/linkcol=0687f5/tracklist=false/artwork=small/track=3621746115/transparent=true/" seamless="">&amp;lt;a href=&quot;<a href="https://asyncfigure.bandcamp.com/album/figure-i-2&quot;&amp;amp;gt;Figure">https://asyncfigure.bandcamp.com/album/figure-i-2"&amp;gt;Figure</a> I by Async Figure&amp;lt;/a&amp;gt;</iframe></p>
<p></p>
<p><module-adv></module-adv></p>
<h2>Shook - System&nbsp;</h2>
<p></p>
<p>80sシンセポップ、ディスコ、ファンクからアニメまでの影響を公言しているオランダ拠点のプロデューサー、Shookによる1曲は、AOR的なピアノとファンキーなシンセが絡むキャッチーなインディ・ディスコ曲。</p>
<p></p>
<p>Justiceの「D.A.N.C.E.」を彷彿とさせる曲中盤の子供ボーカル使いや、Breakbotにも通じるモダン・ディスコ感がある曲だけにフレンチタッチなエレクトロ好きには特におすすめだ。同曲を収録した同名のアルバムも6月9日にリリースされるので、そちらもあわせてチェックしよう!&nbsp;</p>
<p></p>
<p><iframe style="border: 0; width: 100%; height: 120px;" src="https://bandcamp.com/EmbeddedPlayer/album=1583515582/size=large/bgcol=ffffff/linkcol=0687f5/tracklist=false/artwork=small/track=631467737/transparent=true/" seamless="">&amp;lt;a href=&quot;<a href="https://shook.bandcamp.com/album/system&quot;&amp;amp;gt;System">https://shook.bandcamp.com/album/system"&amp;gt;System</a> by Shook&amp;lt;/a&amp;gt;</iframe></p>
<p></p>
<h2>TAKEEM &amp; FOTAN LAIKI - Bad Habit ft. Organ Tapes&nbsp;</h2>
<p></p>
<p>香港を拠点に活動するアーティストのFotan LaikiとラッパーのTakeemが、ロンドンを拠点とするプロデューサー/シンガーのOrgan Tapesを迎えたコラボ楽曲。</p>
<p>都会の夜の情景が思い浮かぶエモなチャイニーズ・ラップ曲は、Fotan Laikiも制作に関わったMVも公開中。香港映画界の巨匠、ジョニー・トー監督の過去作品にインスパイアされた映像は、香港の夜の街を舞台にしたアクションと地元のジョークを織り交ぜた香港映画ライクな仕上がりで必見。個人的には漫画『九龍ジェネリックロマンス』を読む時のBGMとしても聴くのをおすすめしたい。</p>
<p></p>
<p><iframe style="border: 0; width: 100%; height: 120px;" src="https://bandcamp.com/EmbeddedPlayer/track=2531589161/size=large/bgcol=ffffff/linkcol=0687f5/tracklist=false/artwork=small/transparent=true/" seamless="">&amp;lt;a href=&quot;<a href="https://absurdtrax.bandcamp.com/track/bad-habit-ft-organ-tapes&quot;&amp;amp;gt;Bad">https://absurdtrax.bandcamp.com/track/bad-habit-ft-organ-tapes"&amp;gt;Bad</a> Habit ft. Organ Tapes by TAKEEM &amp;amp;amp; FOTAN LAIKI&amp;lt;/a&amp;gt;</iframe></p>
<p></p>
<p><div class="iframe-wrap"><iframe loading="lazy" width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/FMoJhPcxyUU" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen=""></iframe></div></p>
<h2>1986 OMEGA TRIBE - Kimi Wa 1000% (Seimei's Tech Trance Bootleg Remix)&nbsp;</h2>
<p></p>
<p>Night Tempoも公式フューチャーファンク化していた和モノレアグルーヴ、1986オメガトライブ「君は1000%」をTREKKIE TRAXのSeimeiがブートリミックス。</p>
<p></p>
<p>&quot;Tech Trance Bootleg&quot;というリミックスタイトルどおり、テッキーかつトランシーなサウンドは、クラブのピークタイムで大爆発を誘発しそう。今月の「俺ならDJプレイされたらぶちアガる」賞受賞作品です。</p>
<p></p>
<p><iframe style="border: 0; width: 100%; height: 120px;" src="https://bandcamp.com/EmbeddedPlayer/track=259164405/size=large/bgcol=ffffff/linkcol=0687f5/tracklist=false/artwork=small/transparent=true/" seamless="">&amp;lt;a href="https://seimeitkawai.bandcamp.com/track/1986-omega-tribe-kimi-wa-1000-seimeis-tech-trance-bootleg-remix"&amp;gt;1986 OMEGA TRIBE - Kimi Wa 1000% (Seimei&amp;amp;#39;s Tech Trance Bootleg Remix) by Seimei&amp;lt;/a&amp;gt;</iframe></p>
<p>written by Jun Fukunaga</p>
<p>photo: <a href="https://twitter.com/Bandcamp/status/139033555673https://twitter.com/Bandcamp/status/1390335556731772930?s=201772930?s=20">Bandcamp Twitter</a></p>
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エモグライムなUKラップからフレンチエレクトロ好き必聴のポップディスコまで! Bandcamp Fridayで購入したいおすすめ作品5選

エレクトロミュージックを軸に、幅広い表現で話題のイギリス、ウェールズ出身のKelly Lee Owens。彼女が2024年5月に初来日を果たした。それに合わせてインタビューを敢行。生い立ちや音楽に対する考えなど、様々なことを訊いた。

<p>Kelly Lee Owens(ケリー・リー・オーウェンス)は才能あふれるシンガーだ。自身の美声を神秘的なサウンドに響かせ、時に妖艶に囁く。そして、彼女は優秀なプロデューサーでもある。怪しげでベースの効いたダークなダブサウンドや、インダストリアルでミニマルなテクノなど、色々なタイプの楽曲をコンポーズ。このような多彩な表現で、一筋縄では行かない実験的なエレクトロミュージックを創造するアーティストこそが、Kelly Lee Owensだ。</p>
<p>イギリスのウェールズ出身。看護師からインディーバンド、The History Of Apple Pie(ザ・ヒストリー・オブ・アップルパイ)のベーシストへ転身、超有名レコードショップ、ROUGH TRADEで店員を務めるなど、様々な興味深いキャリアを持つ。2017年、セルフタイトルのファーストアルバム『Kelly Lee Owens』をリリース以降、これまでにアルバム三枚と多数のアーティストのリミックスを担当するなど、精力的に活動。Björk(ビョーク)やSt. Vincent(セイント・ヴィンセント)らとコラボレーションも果たし、多方面でその実力を認められている。</p>
<p>2024年10月18日には待望のニューアルバム『Dreamstate』のリリースも決定。最新作は、The 1975(ザ・ナインティーンセヴンティファイヴ<br />
)のドラマー、George Daniel(ジョージ・ダニエル)がDirty Hitと共に立ち上げた、エレクトロ・ミュージックにフォーカスした新レーベル<dh2>からリリース予定で、アルバムからの1stシングル「Love You Got」のMVも公開された。新曲は、過去最大級に彼女の力強い歌声やメロディーが強調された、新境地だ。一体、ニューアルバムはどんな作品になるのか、期待に胸はずむ。</p>
<p><div class="iframe-wrap"><iframe loading="lazy" title="Kelly Lee Owens - Love You Got (Official)" width="500" height="281" src="https://www.youtube.com/embed/_EpmtYUfphI?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe></div></p>
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<p>そんなKelly Lee Owensは、イギリスを代表するエレクトロニックアーティストであるBONOBO(ボノボ)の主催するクラブイベント「OUTLIER」への出演で、2024年5月に初来日を果たした。このタイミングで、彼女へ来日記念インタビューを敢行。日本へのイメージ、彼女の気になるキャリアについて、彼女の音楽に対する考え、BONOBOとの関係性など、様々なことを彼女に訊いた。</p>
<p><center>＊＊＊</center></p>
<h3>東京の放つエネルギーは刺激的でショッキング</h3>
<p>ーー日本で初パフォーマンスとのことですが、これまでにプライベートでの来日はありますか ? </p>
<p>全く初めてで、初めて東京に来られたことは凄く刺激的で最高です。良い意味でショックを受けています。美味しい食べ物が多いし、人も多くて、コーヒーも美味しい。いつか田舎の方にも行ってみたいと思っています。</p>
<p>ーーどの辺りがショックでしたか ?</p>
<p>いわゆるカルチャーショックですね。私はウェールズの小さな村出身で、街に憧れて今はロンドンに住んでいるんですが、ロンドンに出てきた時よりも、「わぉ ! 」って感じ。人の動きや街のエネルギーなど、とても刺激的で。私は刺激を受けるのが好きなので、東京は凄く楽しいです。</p>
<p>ーー実際に東京に来る前は日本や東京に対して、どういうイメージを持っていましたか ? </p>
<p>ウェールズは精神性みたいなものが凄くある土地なんですよ。自然と結びついている感覚とか、そういうものが根付いている部分で日本と近いものがあるのかなと思っています。ウェールズという国家1つとっても、言語やポエムを大事にしていて、その内容が土地の壮大さを讃えるようなものであったり、そういうところも日本と通じることがあるのかなと思っています。ただ、一方で活気のある都市部のモダンな感じも好きなので、その過去と未来が織りなすバランスみたいなものが私は凄く好きですね。</p>
<h3>Bonoboのようなメンター的な存在にいずれなりたい</h3>
<p>ーー今回の来日はBonoboのイベント「OUTLIER」での来日ですが、彼にまつわるエピソードをお聞かせください。</p>
<p>音楽を作るようになる前の話ですが、レコード店で働いていた経験があります。その時に音楽の知識を培ったのですが、その中で出会ったのが彼の『Black Sands』でした。当時はBonoboのことを全然知らなかったんですが、アルバムがとにかく大好きでした。そうやって憧れた人たちと出会え、一緒にイベントに出演できるのは光栄なことだと思っています。</p>
<p>ーー実際の出会いのきっかけも教えてください。</p>
<p>サイモン(Bonoboの本名 Simon Green)と私には共通の友人がたくさんいますが、特にJon Hopkins(ジョン・ホプキンス)の存在が大きかったなと思います。ジョンとは何回かコラボレーションをしているんですが、ジョンとサイモンは長い知り合いで、それが縁で知り合いました。エレクトロニクスの音楽コミュニティの良いところは、自分の好きな雰囲気のアーティストを見つけると、その人を自分の世界に招き入れるということです。1人でやっている人たち同士だから、そういうコミュニティ感覚が必要なんだと思います。そこに私も招き入れて貰いました。私が最初の曲を書いたのが10年前で、アルバムを最初に出したのが2017年だから、それに比べるとずっと前からサイモン達はやっている。私にとってはメンター的な存在になるし、そういう人がアドバイスをくれたり協力してくれるので、私もいずれは助けになる側に回れたらいいなと思います。</p>
<div id="attachment_154635" style="width: 2570px" class="wp-caption alignnone"><img aria-describedby="caption-attachment-154635" loading="lazy" src="https://img.block.fm/wp-content/uploads/2024/07/18140140/kelly-1-scaled.jpg" alt="kelly" width="2560" height="1710" class="size-full wp-image-154635" srcset="https://img.block.fm/wp-content/uploads/2024/07/18140140/kelly-1-scaled.jpg 2560w, https://img.block.fm/wp-content/uploads/2024/07/18140140/kelly-1-300x200.jpg 300w, https://img.block.fm/wp-content/uploads/2024/07/18140140/kelly-1-1024x684.jpg 1024w, https://img.block.fm/wp-content/uploads/2024/07/18140140/kelly-1-768x513.jpg 768w, https://img.block.fm/wp-content/uploads/2024/07/18140140/kelly-1-1536x1026.jpg 1536w, https://img.block.fm/wp-content/uploads/2024/07/18140140/kelly-1-2048x1368.jpg 2048w" sizes="(max-width: 2560px) 100vw, 2560px" /><p id="caption-attachment-154635" class="wp-caption-text">Photo by KAORU GOTO</p></div>
<h3>バンドからダンスミュージックまで幅広く触れてきた音楽遍歴</h3>
<p>ーーレコード店で働いていた経歴をお持ちとのことですが、これまでにどのような音楽に影響を受けてきましたか ?</p>
<p>私のおじさんは凄く音楽が好きで、Kate Bush(ケイト・ブッシュ)のファンでした。彼の実家、つまり私のおばあちゃんの家の、彼のベッドルームに本棚があって。その中にKate Bushの切り抜きがたくさんあったんです。それをきっかけに聞いてみたら、バンと新しい世界が開けたような、それまでの人生を忘れてしまうような衝撃がありました。あとは90年代に育ったので、Nirvana(ニルヴァーナ)などのグランジも大好き。パンクやニューウェイブ、インダストリアル系も聞いていました。誰かに勧められたというより、自分で発見したパターンが多かったと思います。自分で見つけたものは、人に薦められたものよりも“自分のアーティスト”という感じがして、その感覚を大事にしています。インディキッズでもあったし、マンチェスターが割と近かったので、ライブをよく見に行ってました。ライブを見ると感情が高まって、自分でもやりたいという気持ちがさらに強まりますね。</p>
<p>ーーそういうバンド音楽からエレクトリックなサウンドに傾倒していくきっかけは何だったんですか ? </p>
<p>バンドは今も大好きなんですけど、The Knife(ザ・ナイフ)やLCD Soundsystem(LCD・サウンドシステム)など、シンセとメロディが生きているようなサウンドは元々大好きでした。でも、ストレートなダンストラックのテクノは、実は最初の頃あまり好きではなくて。結局のところ、いわゆるストレートなテクノと言われる音楽は、すぐには分からなかったのかなと思います。自分なりに人生経験を積んでその魅力を理解できました。その大きなきっかけは、Daniel Avery(ダニエル・エイヴリー)のデビューアルバムに収録されている「Drone logic」にボーカルで参加した時です。<br />
<div class="iframe-wrap"><iframe loading="lazy" title="Daniel Avery - Drone Logic (Official Video)" width="500" height="281" src="https://www.youtube.com/embed/eS0CO-yPmO4?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe></div><br />
その時のスタジオワークで、音の加工の仕方などを見て、シンセサイザーの豊かさに気付きました。特にアナログシンセは、こちらがソウルを与えてあげれば、アナログシンセにも魂が宿るということをすごく実感して。その経験から、テクノは優れた音楽なんだとリスペクトして見ることができるようになりました。エレクトロニック・ミュージックは、見た目が凄くシンプルなものでも、実は複雑で、そこには色々なテクニックが込められている。手作業で作り上げられたものなんだと分かりました。私は楽器が上手く弾けたり譜面が読めるわけではないので、ギターを持って口ずさみ、自分の気持ちを歌に乗せるのが表現の仕方だと思っていました。でも、テクノロジーを利用すれば、楽器の練習に時間をかけなくても、自分の感情をそのまま乗せて音楽を作れるようになるんじゃないかと気づいて。それからシンセやプログラミングを一生懸命学びました。2013年頃に書いた「Keep Walking」という曲が、最初に私が書いた曲です。一度できるようになると、本当に限界なしに色々なものが生まれますね。</p>
<p><div class="iframe-wrap"><iframe loading="lazy" title="Keep Walking" width="500" height="375" src="https://www.youtube.com/embed/NsfYDwsWhRU?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe></div></p>
<p><module-adv></module-adv></p>
<h3>故郷を愛し、リズムを愛するKelly Lee Owenssの音楽性</h3>
<p>ーーロックバンドでベースを弾いていたキャリアもお持ちですが、その経験は現在の活動に活かされていますか?</p>
<p>私は楽器だとドラムが一番好きなんですが、ベースやドラムのリズム楽器に惹かれるのと、ダンスミュージックに惹かれるのは根本は同じだと思っていて。リズムはある意味、ダンスミュージックの全てじゃない ? だから、私が今ダンスミュージックをやっているのは、バンドからフォーマットが変わっただけで、同じようにリズムを追求して、好きなことをやっているんです。私はベースの周波数が大好きで、その周波数の中で暮らせるくらいに取り憑かれています。バンド時代にベースをやっていた時は、ドラムとシンクロナイズドしてプレイする快感がありました。同様に、ベースとドラムが一緒に正しいリズムを繰り出す、その基礎さえしっかりしていたら、エレクトロミュージックは正しいものができると私は思っています。そのドラムとベースのリズムの感覚はバンド時代の経験が生かされたものです。</p>
<p><div class="iframe-wrap"><iframe loading="lazy" title="Kelly Lee Owens - Full Performance (Live on KEXP)" width="500" height="281" src="https://www.youtube.com/embed/Oskqru6HKUo?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe></div></p>
<p>ーー壮大で神秘的な楽曲から、ダークでミニマルな楽曲まで幅広い音楽性をお持ちですが、楽曲を制作する際に何からインスピレーションを受けますか ? </p>
<p>私のテーマ的には、ウェールズの伝統的なものがあるかもしれません。私は褒め言葉だと思っていますが、ウェールズの人はメランコリックで、哀愁をおびていると言われます。自分の感情を表に出すことを恐れない、深い感情をしっかり持って、それを歌や詩や小説に表現する人たち。それがウェールズ人だと思っています。私も子供の頃ポエムを書いていましたが、自分が詩人だなんて決して思っていなくて、自分の感情を整理する道具がポエムでした。それが今は曲作りに変わっただけなんだと思います。詩の内容は、自分の人生に起きたことだけで、ファンタジー的な要素や神秘的な雰囲気は、サウンドの方でついてくるものかなと思います。歌詞はあくまでもリアルなものばかりで、ファンタジー性は一切ないです。ミニマムな部分は、テクノとかインダストリアルなものから影響を受けているのかもしれません。そこにアーバンなエッジが効いているのは、ロンドンで暮らしているのが影響しているのかも。そして、凄くダークな状態にあっても、希望とか光とか、喜びみたいなものを常に求めている自分でいたいです。村上春樹の本で、「凄く落ち込んでいる時は、とにかくどん底まで落ちろ、そうすればそこからは浮かび上がるだけ」という言葉がありました。まさにその通りだと思っていて。人生には浮き沈みがあり、落ち込んだ時はそれを避けようとしないで、その落ち込みをしっかり感じて、そこからまた浮き上がってくればいい。そういう考えでやっています。</p>
<p><center>＊＊＊</center></p>
<p>クールな音楽やアートワークからは想像つかないほど、素敵な笑顔が印象的だったKelly Lee Owenss。日本の文化を感じるために、緑茶を敢えてオーダーし、それを飲む姿にも親近感を覚える。そして気さくに、丁寧に答えてくれたインタビューからは、彼女の音楽や故郷への愛がヒシヒシと感じられた。色々な音楽に出会ってきた過去や、豊かなウェールズでの暮らしなど、そのバックボーンが彼女の造り出す音楽に色濃く影響しているのがよくわかる。毎回、チャレンジングなサウンドで我々を驚かす彼女だが、いよいよリリースが発表されたニューアルバムではどんなアプローチを見せるのかワクワクする。</p>
<p><strong>[リリース情報]</strong></p>
<p><img src="https://img.block.fm/wp-content/uploads/2024/07/18133406/Dreamstate-Artwork-scaled.jpg" alt="" /></p>
<p>アーティスト名：Kelly Lee Owens （ケリー・リー・オーウェンス）<br />
タイトル： Dreamstate (ドリームステイト）<br />
発売日：2024年10月18日（金）<br />
レーベル：Dirty Hit <br />
 <br />
＜トラックリスト＞<br />
Love You Got 他<br />
ストリーミング・リンク : <a href="https://lnkfi.re/dolkXnzT">https://lnkfi.re/dolkXnzT</a></p>
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Björkを筆頭に、多くの有名アーティストが認める才能。実験的な電子サウンドで異才を放つKelly Lee Owensへインタビュー

<p>今月のBandcamp Fridayは一味違う！</p>
<p>RolandがBandcampと提携し、米国時間10月4日（金）に開催されるイベント「Bandcamp Friday」へのサポートを行うことが発表された。</p>
<p>Bandcamp Fridayとは、コロナ禍で経済的な打撃を受けたアーティストやレーベルを支援するために、Bandcampが2020年3月から定期的に続けているキャンペーンだ。運営側は収益分配を放棄し、その収益はアーティストやレーベルに直接還元されるため、毎回の開催時に大きな盛り上がりを見せる。</p>
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<h3>「TR-808」など名機の音源も使える！Rolandのサブスクサービスを期間限定で無償提供</h3>
<p>Rolandは、アーティストと音楽ファンにクリエイティブなインスピレーションを届ける限定版のツールとして、「Roland Cloud」のサブスクリプション・サービス「Ultimate」の3か月間トライアルを無料で提供する（※無料トライアルは「Roland Cloud」に新規登録した方が対象）。</p>
<p>「Ultimate」では、Rolandのリズムマシン「TR-808」「TR-909」を含む50種類以上のスタジオ用ソフトウェア音源、エフェクト、アーティスト・サンプルパックや、ハードウェアとソフトウェアの両方に対応するプリセットコレクションを利用することができる。さらに「Lifetime Keys」コンテンツの50%オフの特典も用意されているそうだ。</p>
<p><div class="iframe-wrap"><iframe loading="lazy" title="Roland Cloud Ultimate (2023)" width="500" height="281" src="https://www.youtube.com/embed/OIgGueiSyNY?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe></div></p>
<h3>Kelly Lee Owens、Shigetoらをフィーチャーしたバーチャル・リスニング・パーティーも開催</h3>
<p>また、今回のパートナーシップの一環として、BandcampはRoland製品を愛用するThe Hard Quartet、 Svaneborg Kardyb、Kelly Lee Owens、Shigetoといった人気アーティストをフィーチャーした4つのバーチャル・リスニング・パーティーを開催する。</p>
<p><div class="iframe-wrap"><iframe loading="lazy" title="Kelly Lee Owens - Love You Got (Official)" width="500" height="281" src="https://www.youtube.com/embed/_EpmtYUfphI?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe></div></p>
<p>このパーティーは、ファンがアーティストや大好きな音楽とより深くつながるために行われるという。アーティストが最新アルバムをフル・ストリーミング配信して、ライブチャットを通じてファンと直接交流できるという、なんとも貴重なイベントだ。</p>
<p>ファンは音楽のインスピレーションについて語りあったり、アーティストとリアルタイムで交流したり、質問をしたりすることもできるとか。リスニング・パーティーに関する情報は、Bandcampで各アーティストをフォローすれば自動的に通知されるので、好きなアーティストはフォローを忘れずに。</p>
<p>バーチャル・リスニング・パーティーは以下の日程で開催される。</p>
<p><strong>・The Hard Quartet：2024年10月4日（金）午後6時<br />
・Svaneborg Kardyb：2024年10月15日（火）午後3時<br />
・Kelly Lee Owens：2024年10月18日（金）午後1時<br />
・Shigeto：2024年10月22日（火）午後6時</strong></p>
<p>さらに10月7日（月）午後5時30分（米国東部標準時・夏時間）には、米国の人気デスメタル・バンドUndeathを迎えて独占インタビュー「Roland x Bandcamp AMA Interview」も独占開催。</p>
<p>第100回目の「Bandcamp Metal Show」としてブラッド・サンダースをホストに迎え、バンドのクリエイティブなプロセスを探り、彼らの音楽の旅を辿りながら音楽にまつわるストーリーを明らかにする内容で、こちらもファンは必見。参加方法は、UndeathのBandcampページで確認できる。</p>
<p><div class="iframe-wrap"><iframe loading="lazy" title="UNDEATH - DISPUTATIOUS MALIGNANCY (OFFICIAL VIDEO)" width="500" height="375" src="https://www.youtube.com/embed/bP61e_WHcZk?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe></div></p>
<p><module-adv></module-adv></p>
<h3>アーティストの音楽活動の、あらゆる場面を支援する</h3>
<p>今回のパートナーシップについて、RolandのCMOのマット・ウェクスラー氏は以下のようにコメント。</p>
<blockquote>
<p>「Rolandが、BandcampのアーティストにRoland Cloud 『Ultimate』のツール群を提供し、彼らの創造性を刺激し、オーディエンスを増やすためにサポートできることを嬉しく思います。Bandcampが長年にわたり、彼らのプラットフォームを通じてアーティストを支援してきた取り組みは、アーティストの音楽活動のあらゆる場面を支援するという当社の重要な方針と一致するものです」</p>
</blockquote>
<p>また、Bandcampのブライアン・ビニアック社長も以下のように述べている。</p>
<blockquote>
<p>「Rolandと提携し、Bandcampの500万人以上のアーティストをサポートできることを嬉しく思います。Bandcampは、アーティストをサポートすることが活動の中心となっています。Rolandも50年以上にわたりミュージシャンを支援し、彼らの創造性を刺激してきたという点で、同じアーティスト第一主義の哲学を共有する同志です」</p>
</blockquote>
<p>コロナ禍以来、お気に入りのアーティストやレーベルをサポートする絶好の機会として定着しているBandcamp Friday。今回の取り組みはアーティストをクリエイティブ面でサポートするだけでなく、ファンにとってもアーティストとのより深い繋がりを感じられるイベントになりそうだ。</p>
<p></p>
<blockquote class="twitter-tweet" data-width="500" data-dnt="true">
<p lang="en" dir="ltr">Exciting news! This Friday is Bandcamp Friday and we&#39;re proud to partner with <a href="https://twitter.com/Bandcamp?ref_src=twsrc%5Etfw">@bandcamp</a> to offer Bandcamp artists &amp; fans a free, exclusive Roland Ultimate Studio Suite. <a href="https://twitter.com/hashtag/bandcampfriday?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#bandcampfriday</a><br />Check it out 👉<a href="https://t.co/2uBafUyZO5">https://t.co/2uBafUyZO5</a></p>
<p>&mdash; Roland (@RolandGlobal) <a href="https://twitter.com/RolandGlobal/status/1840824725359984796?ref_src=twsrc%5Etfw">September 30, 2024</a></p></blockquote>
<p><script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script></p>
<p>なお、Rolandによる特典および両社のパートナーシップの詳細については下記の特設ページで確認できる。</p>
<p><a href="https://www.roland.com/bandcampfriday/">https://www.roland.com/bandcampfriday/</a></p>
<p><module-adv></module-adv></p>


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