img

SEARCH

ナビゲーターやDJ、番組名、記事タイトル、文中ワードで一括検索することができます。

注目のキーワード

Copyright © 2011-2021 block.fm

XG「Nothin’」ヒップホップ愛に溢れたサイファー動画を徹底解説!

img
N.O.R.E.による2000年代のヒット曲「Nothin’」をビートジャックした本作。リリックでサンプリングされた楽曲などヒップホップ視点から紐解いていく。
2023/06/06 18:30
BsideNews
この記事をシェア

7人組HIPHOP / R&BガールズグループのXGが、デビュー前より公開を続けているラップパフォーマンス動画シリーズ『XG TAPE』の最新作を公開した。

今回ビートジャックした曲はN.O.R.E.(ノリ)による2002年リリースの代表曲「Nothin’」で、先日開催された88rising(88ライジング)主催のフェス「Head In The Coulds New York Music & Arts Festival」で初披露されたことでも注目されていた。

リリック、MVに散りばめられたヒップホップネタ

今回ビートジャックした「Nothin’」ではトラックはそのまま、フロウもオリジナルに沿っている中で、リリックには知る人ぞ知る小ネタが多く散りばめられているので、細かく解説していこう。

まずフックで使われている「God's favorite like a N.O.R.E」というフレーズは、オリジナルを歌うN.O.R.E.へのリスペクト。『God’s Favorite』は2002年にリリースされたN.O.R.E.のサードアルバムのタイトルで、「Nothin'」も収録されている作品だ。

続くバースに入って聴こえてくるのは「zero-two flow like bootlegged mixtapes」というリリック。2002年を指す“zero-two”は「Nothin'」のリリース年であり、さらに2000年代初頭に主なプロモーションアイテムであった“ブートレグ・ミックステープ”についてもシャウトしている。

同じバースの中盤では「Wildin' out without carryin' a canon」というフレーズが使われている。これは俳優でありラッパーのNick Cannon(ニック・キャノン)がホストを務める人気番組『Wild 'n Out』を使い、さらに“carryin'”はNick Cannonの元奥さんであるMariah Carey(マライア・キャリー)という見事な言葉遊びがここでも成立。

そのまま続けて聴くと「Makin' chess moves, step to the Neptune」というリリックも。これは「Nothin'」のプロデューサーでもあるThe Neptunes(ザ・ネプチューンズ)へのリスペクト。そしてその直後に続く「Chillin' wit my b-boy stance then lean back」ではベテランFat Joe(ファット・ジョー)率いるTerror Squad(テラー・スクワッド)によるNYアンセム「Lean Back」をお馴染みのダンスムーブとともにラップ。ちなみにこちらのMVにはN.O.R.E.もカメオ出演している。

最後は「True playa for real」と始まるフレーズをキックしている。このフレーズはR&BシンガーUsher(アッシャー)の代表曲「U Don't Have to Call」でも使われていて、同曲のプロデューサーは「Nothin'」と同じくThe Neptunesだ。

まだまだネタが隠されたセカンドバース

それではセカンドバースを聴いてみよう。最初の一節から「I spit trilingual, that's a special delivery」とスピットしていて思わずニヤついてしまう。「Special Delivery」とはラッパーのG-Dep(G・デップ)の代表曲で、この曲もNYではヒップホップクラシックとして今もなお愛されている曲だ。最近ではLil Wayne(リル・ウェイン)がSwizz Beatz(スウィズ・ビーツ)プロデュースによる「Uproar」でもサンプリングしていた。

中盤で登場する「Asian wit a attitude」は、ドキュメンタリーも公開されている西海岸の伝説のグループN.W.A(エヌ・ダブリュ・エー)の正称でもある“Ni**** Wit Attitudes”をサンプリング。続けて「Yeah, we gon' act a fool」とここではサウスの重鎮Ludacris(リュダクリス)の代表曲のタイトルを使用。ちなみにオリジナル「Nothin'」のリリックでは『Fast and Furious』というフレーズが出てくるが「Act A Fool」は『ワイルド・スピードX2』のサントラにも収録されている流れもあってのリリックだ。(『ワイルド・スピード』の原題は『The Fast and the Furious』)

その後「Guerrilla mode with the bathin' ape camo」とラップする場面ではMVで「A BATHING APE®」の衣装をアピール。創業者のNIGO®はThe NeptunesのPharrell Williams(ファレル・ウィリアムス)と旧知の仲であることを知る人も多いだろう。

同時に大谷翔平選手のユニフォームも目を引くが、これがMLB公式のカルチャー専門アカウントMLB Lifeの公式ツイッターで紹介され、ワールドワイドなプロモーションに一役買っている。

そして終盤の「On them two letters then follow like Simon Says」ではこちらもNYアンセムであり映画『ゴジラ』のサントラをサンプリングしたことでも話題となっていたPharoahe Monch(ファロア・モンチ)の曲「Simon Says」からサンプリング。ここにはXGの総合プロデューサーであるSimon Jakopsの意味もかかっているはずだ。

そして最後は「Music makes me like」と締めくくるがこちらはNYクイーンズ地区を代表するLost Boyz(ロスト・ボーイズ)「Music Makes Me High」からサンプリング。

リリックに撒かれたヒップホップ愛、特にNYヒップホップへのリスペクトを感じるビートジャックとなっているが、披露されたのがNYで行われた88risingのフェスだったというのも流石の一言。

特徴のないカバーであれば話題にもならないところ、XGのJURIN、COCONAという2人のスキルによって見事現代でも受け入れられる仕上がりに。MVでは後ろのサインにN.O.R.E. Nothin’と書かれているのも含め全てにリスペクトを感じる。

ちなみに「Nothin'」はラッパーのArmani White(アルマーニ・ホワイト)が「BILLIE EILISH.」という曲でもサンプリング。TikTokをきっかけに世界中でヒットしていた。

『XG TAPE』では「Nothin'」と同時に、Cordae(コーデー)とAnderson .Paak(アンダーソン・パーク)の「Two Tens」をHARVEY、MAYAがカバーする動画も公開されており、Lo-Fiでメロウなビートを巧みなフロウで乗りこなす様があわせて話題となっている。

「Nothin'」の「XG 'bout to break ya idol stereotypes」のリリックが示す通り、我々がイメージする「アイドル」という固定概念を常に打ち破ってくるXG発のコンテンツ。彼女たちが国境、世代を越えて世間を席巻する日もそう遠くなさそうだ。

この記事をシェア

合わせて読みたい

関連する番組はこちら

img

韓国の今をお届け

K-Music HB STUDIO

  • DJ DJ 機器,
  • hoverboard

block.fm唯一のK-Musicプログラム。DJ DJ機器が幅広い韓国に縁のある選曲でお届けします。

img

TOKYO's NO.1 HIP HOP RADIO

INSIDE OUT

  • Yanatake,
  • 渡辺志保

ディレクターYANATAKEがお送りする block.fm の人気ヒップホップ専門番組!2015年7月より毎週放送!渡辺志保とYANATAKEがナビゲーターを務めてお送りします。

TOP NEWS
Loading...
Loading...Loading...
Loading...Loading...
Loading...Loading...
Loading...Loading...

新着エピソード

Loading...
Loading...Loading...
Loading...Loading...
Loading...Loading...
Loading...Loading...