Kool Herc、Missy Elliott ロックの殿堂入りに見る、ヒップホップとレゲエの関係


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2023年にロックの殿堂入りを果たすアーティストが先日発表された。今年50周年を迎えるヒップホップからは生みの親であるDJ Kool Herc(クール・ハーク)そしてMissy Elliott(ミッシー・エリオット)が選ばれた。(Kool Hercはミュージカル・インフルエンス・アワード)
ヒップホップとレゲエは兄弟と言われるほど密接な関わりを持っており、Kool HercとMissy Elliottにおいても例外ではない。
Kool Hercはジャマイカ人として3人目の殿堂入り
Kool Hercはジャマイカ、キングストン生まれでアメリカに渡った移民。これまでジャマイカ人アーティストはBob Marley(ボブ・マーリー)が1994年に、Jimmy Cliff(ジミー・クリフ)が2010年にそれぞれ殿堂入りを果たしており、Kool Hercはジャマイカ人として3人目の殿堂入りとなった。
Kool Hercがジャマイカのサウンドシステムカルチャーをニューヨークに持ち込み、ブロンクスのアパートで開催されたパーティーがヒップホップの誕生と言われていることからも分かる通り、ヒップホップはジャマイカのカルチャーから大きく影響を受けている。2020年にKool Hercは「ヒップホップの起源を助ける歴史的重要性」としてジャマイカのカルチャーについて言及していた。
レゲエアーティストとコラボするMissy Elliott
Kool Hercと同じく今年殿堂入りが決まったMissy Elliott。ヒップホップにはレゲエアーティストとコラボした曲も多くMissy Elliottもその1人。”The First Lady Of Dancehall”と呼ばれるLady Saw(レディ・ソウ)とは1999年リリースのアルバム『Da Real World』収録の「Mr DJ」ですでにコラボ。このアルバムはグラミー賞にもノミネートされていた。
2011年には今なおヒットを飛ばすレゲエアーティスト、Vybz Kartel(ヴァイブス・カーテル)と「Bad Man」という曲でコラボ。さらに同年現役クイーン・オブ・ダンスホール、Spice(スパイス)の「Fun」という曲にフィーチャリングで参加している。レゲエシーンからもMissy Elliottがリスペクトを受けている証拠だ。
カントリーミュージックとレゲエ
もう1人、ヒップホップではないが今年殿堂入りするカントリーシンガーのWillie Nelson(ウィリー・ネルソン)もまたジャマイカのカルチャーを取り入れている。2005年にリリースしたアルバム『Countryman』では「The Harder They Come」「Sitting in Limbo」とどちらもJimmy Cliffの名曲をカバーし、収録。
同アルバムの「I’m a Worried Man」という曲ではレゲエ・スカ・グループToots & the Maytals(トゥーツ・アンド・ザ・メイタルズ)からToots Hibbert(トゥーツ・ヒバート)を迎えてもいる。
ロックの殿堂入りだけでなく、今年はジャンルを越えてヒップホップにさらなる注目が集まるだろう。もう一歩踏み込んでジャマイカ、レゲエについても深く知られるきっかけになればと思う。
