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SoundCloudから登場したロックスター|Post Maloneの経歴と最新AL『Twelve Carat Toothache』の注目曲
サマーソニック2022ではヘッドライナーを務めるPost Maloneの経歴と最新アルバムから注目楽曲をレビュー。
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今年のサマソニでヘッドライナーを務めるとあって、国内でもさらに注目度が増しているPost Malone(ポスト・マローン)。お忍びで来日したこともあり、親日家でもある彼のキャリアを振り返りつつ、最新アルバム『Twelve Carat Toothache』の魅力を紐解いていこう。
クラウド・ラッパーとして台頭
アメリカ・ニューヨーク州のシラキュース出身のPost MaloneはDJとして活動していた父親の影響もあって、幼い頃から音楽に囲まれた環境で育った。そんな彼が注目されるきっかけとなったのが2015年にSoundCloudでアップされた「White Iverson」だった。SoundCloudをメインに楽曲を発信し続けるアーティストは“クラウド・ラッパー”と呼ばれるが、Post Maloneはその先駆けであり成功例と言っていいだろう。
タイトルの通り「白人のアイバーソン」と自らのアイデンティティを示したことによって、黒人社会であるヒップホップに無名の白人アーティストとして一石を投じ、彼に対する賛否が知名度を上げるきっかけにもなった。
Kanye Westの曲に参加
ラッパーでありシンガー、さらにプロデュースなど幅広い才能を持つPost Maloneに真っ先に興味を持ったビッグネームがKanye West(カニエ・ウェスト)だ。Kanye WestはPost Maloneがファーストアルバムを出すよりも早く自身の曲「Fade」にフィーチャリングで招き、Post Maloneの名を世に送り出した。
その後2016年にリリースされたファーストアルバム『Stoney』ではKehlani(ケラーニ)やMigos(ミーゴス)のQuavo(クエイヴォ)らが参加し、人種の壁を打ち破るヒットを記録。2018年のセカンドアルバム『Beerbongs & Bentleys』のリードシングル「Rockstar」では21 Savage(21・サベージ)とコラボし、自身初の全米1位を獲得。名実ともにトップアーティストの仲間入りを果たした。
ロックスターとしての地位を確立
ラッパー、シンガーと表現してはいるものの、Post Maloneのスタイルは型にはまるものでは到底ない。『Beerbongs & Bentleys』の大ヒットでロックスター、ポップスターとしてヒップホップファンでなくとも彼の名をしる人が多くなった絶好のタイミングでフジロックで来日を果たしている。
ステージ上でファンのスニーカーに注いだ酒を飲むと言った破天荒なパフォーマンスに心を奪われたファンも多かったであろうフジロックでのPost Malone。その姿はヒップホップやロックといったジャンルで縛ることのできない存在であることを見せつけてくれた。
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ジャンルレスなアルバム『Hollywood’s Bleeding』
2019年のサードアルバム『Hollywood’s Bleeding』ではこれまで以上に自由な音楽性を示している。フィーチャリングアーティストこそMeek Mill(ミーク・ミル)やFuture(フューチャー)、Young Thug(ヤング・サグ)などラッパー勢が多いものの、“ポップ”と表現されるであろう楽曲を多く収録。
それまでに手にした名声によって生まれた人間関係に嫌気が差し、1人の時間をより好むようになったPost Maloneは『Hollywood’s Bleeding』をリリースするタイミングでユタ州の田舎に引っ越している。1人の時間を多く過ごすことが2022年6月にリリースされた最新アルバム『Twelve Carat Toothache』へと繋がることとなる。
売れる曲を作るより自分のこだわりを大切にしたい
約3年ぶりのリリースとなったアルバム『Twelve Carat Toothache』についてPost Maloneは「もう売れる曲を作る必要は無くなった。自分のこだわりを大事にしたい」とインタビューで語る。
そんなアルバムでまず外せないのはリードシングルでもある「Cooped Up」。自身のツアーに連れ出すなどフックアップしてきたラッパーのRoddy Ricch(ロディ・リッチ)参加のこの曲は、静かなPost Malone節を堪能できると同時にクラブ、フェス向けの曲でもあり、Post Maloneの器用さが伺える。
続いてはDoja Cat(ドージャ・キャット)とコラボした「I Like You (A Happier Song)」。アルバムではこの曲に続く「I Cannot Be (A Sadder Song)」と対を成す曲で、収録曲の中では特に聴きやすいポップさに溢れている。リリックを聞いていると男女の恋愛関係なのか友情なのかわからない、そんなモヤモヤした気持ちもまた聞いていて心地がいい。
「Love/Hate Letter To Alcohol」ではPost Maloneの人柄がよく表れているように感じる。ドラマティックな展開のトラック上で歌うのはタイトル通りアルコールに対する気持ちだ。「酒のせいで、歯がどっかいったみたいだ」「ショットを飲み続けて椅子から落ちた」など、酒の失敗談を歌うPost Malone。もちろん、いろいろな感情が込められての歌詞だろうが、曲を聴いているとなぜか失敗談すらも愛おしいと思えてしまう。
『Twelve Carat Toothache』はデラックス盤も配信が開始された。サマソニ2022に行く予定の人はもちろん、音楽ファンはPost Maloneの最新作をチェックして彼のサウンドの幅広さを堪能してみてはいかがだろうか。
【 リリース情報】
Post Malone『Twelve Carat Toothache』
デジタル配信URL: https://umj.lnk.to/PostMalone_TCTDeluxe
輸入盤CD: https://store.universal-music.co.jp/product/4578095/
国内盤CD: 7月20日発売予定
https://store.universal-music.co.jp/product/uicu1345/
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