Post Maloneが出演したポケモン25周年バーチャルコンサートをレポート

誰からも愛されるポップカルチャーの象徴ポケモンとPost Malone両者の共演にほっこり。ポケモン愛あふれる演出にも注目。
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2021.03.08 04:00

2021年2月27日(日本時間2月28日)の「Pokémon Day」にポケモンとPost Malone(ポスト・マローン)がコラボしたバーチャルコンサートを配信した。






ヒップホップ界のポケモン的存在Post Maloneがセレブレイトするポケモン25周年バーチャルコンサートレポート




かねてよりポケモン好きを口にしているPost MaloneがUniversal Musicと株式会社ポケモン(The  Pokémon Company)とコラボし、バーチャルコンサートを配信した。


2021年は“初代ポケモン”こと『ポケットモンスター赤/緑』発売から25年のアニバーサリーイヤー(1996年2月27日発売)である。これに際し、年間を通じて音楽コンテンツを展開する『P25 Music』プロジェクトが始動。その第1弾としてPost Maloneがバーチャルの世界でポケモンと共演し、メモリアルなライブパフォーマンスを敢行した。


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大好き同士の夢の共演。ポケモン×Post Malone開演


みんな大好きポケモンとPost Maloneというオーガニックな組み合わせは始まる前から幸せになる予感しかしない。カイリュー、ゲンガー、ヒトカゲ、フシギダネ、ピカチュウといった人気ポケモンの巨大バルーンが浮かぶスタジアムは超満員。ヒトカゲとフシギダネがいるのに、なんでゼニガメがいないんだ。その代わりにロコンやガーディがいる。“ほのおタイプ”が多いのはPostyの好みだろうか。海外では“ほのおタイプ”のポケモンが人気なのかもしれない。




開始時間になるとカウントダウンが出現し、ゼロになった瞬間に「Psycho」のイントロとともにPost Maloneが登場。大歓声に迎えられステージに立つと、ピカチュウのホログラムが現れ、“でんこうせっか”や“10万ボルト”を炸裂させる。シビれるくらいかわいい演出だ。


スタジアムを飛び出し、草原へと移動すればカビゴンが寝ていたり、イーブイ(この2体は個人的に推しポケモンなので嬉しい)が飛び出してきたり。リアルな息遣いが聞こえてきそうなポケモンたちがたくさんその姿を現す。映画『ジュラシックパーク』で初めて恐竜を観るシーンを思い出した。




マシェードの群れがぼんやりと周囲を照らす幻想的な森の中に入ったPost Maloneの次なる曲は「Circle」。ドダイトスたちも集まってきた。森を駆け抜け、楽曲の爽快なメロディ同様に森から大空へと羽ばたけば、伝説のポケモンルギアとランデブー。これはうらやましい。全ポケモントレーナーの夢である。









スペシャルカバーソング「Only Wanna Be with You(Pokémon 25 Version)」


広い海の上、大サビでは海中からギャラドスがご挨拶。Post Maloneの頭上にギャラドスがアーチを描き、それを見上げる演出に歓声がわき起こる。これにはPCの前で思わず「うおお!! 」と興奮して声を上げてしまった。


そのまま海中へと潜ると25周年を記念してライブ前に公開されていたカバー曲、「Only Wanna Be with You(Pokémon 25 Version)」を披露。ロックバンドHootie & The Blowfish(フーティ・アンド・ザ・ブロウフィッシュ)のカバーだが、Post Maloneとの相性は抜群。


原曲のHootie & The Blowfishのボーカル、ダリアス・ラッカーはカントリー歌手としても活躍しているので、カントリーに音楽的ルーツのひとつを持つPost Maloneとの相性がイイのは当然と言えば当然か。




ポケモンと同様、Post Maloneが幼少期から親しんできた楽曲なのかもしれないと思うと感慨深い。往年のカントリー歌手を思わせるスモーキーな歌声は聴き心地が良く、ポケモンの『金・銀・クリスタル』『ハートゴールド・ソウルシルバー』に登場するタンバシティのBGMがマッシュアップされているのも懐かしくて胸アツポイントなのだ。カントリーの郷愁感とゲームの思い出がリンクする絶妙なカバー曲となっている。




「Conglatulation」でフィナーレ。最後にはあのポケモンが


海底火山へと進んで行けば、見覚えのある炎の尻尾がチラリ。リザードンの登場だ。リザードンとともに火山を抜け、スタジアムへと帰ってきた。最後はポケモン25周年を祝うにふさわしい「Conglatulation」でシメ。会場には花火が上がり、Post Maloneの熱量もピークに達する。


このライヴは全編にわたり生で歌っているような音源が使われている。バーチャルでありながら、そこに生きたPost Maloneを彷彿とさせる演出となっており、フジロックでライヴを観たときの興奮が蘇ってきた。




最後に、ポケモンにお祝いのメッセージを贈りコンサートは終了。最後に『P25 Music』のプロジェクトアンバサダーを務めるKaty Perry(ケイティ・ペリー)に加えてJ. Balvin(J・バルヴィン)の参加が発表された。『P25 Music』のコンピレーションアルバムも発売される予定で今後もプロジェクトは展開されていく。ポケモンフリーク&音楽ファンは引き続き注目しておきたいところ。




Post Maloneは年々顔面タトゥーが増えているけれど、外見ではなくキャラクターと音楽性で子供向けのゲームやホビーの企画に起用されるというのは懐が広いなあという感想を抱いた。ポケモンはすでに“子供向け”という枠組みではくくれないほどのビッグコンテンツだからこそかもしれないが、本来はおもちゃやゲームとヒップホップの関係性はかねてより蜜月にある。


タトゥーに対する認識は日本とアメリカで全然違うとは思うけれど、例えばKOHHやBAD HOP、舐達麻といったアーティストたちがトミカやレゴ、植物を育てるおもちゃ(昔流行った、髪の毛みたいに芝が生えてくるやつみたいな)のような商品とコラボするような、ゲーム・トイ・ホビーメーカーとの企画も見られたらイイのになあ。


誰からも愛されるポップなキャラクター性があいまって、短いながらも素晴らしいコラボレーションとパフォーマンスを見せてくれたPost Maloneとポケモンたちに拍手を贈りたい。歌が好きなプリンが主役をとられて不機嫌そうに登場する最後の最後まで、ポケモン愛にあふれているバーチャルコンサートだった。






Written by Tomohisa Mochizuki


Source:https://corporate.pokemon.co.jp/

Photo:P25 Music Presents: Post Malone Virtual Concert Experience! 



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