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映画『スーパーマリオ』クッパ役のジャック・ブラックが歌うピーチ姫へのラブソング「Peaches」が世界で大バズリ!

2023/04/28 17:30
Buffy Yoshikawa
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PHOTO: Lyrical Lemonade YouTube
世界で興行収入1000億円を突破するという大ヒットを記録している『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』。クッパを演じたジャック・ブラックが歌うラブソングと彼の魅力について改めて振り返る。

Text:バフィー吉川

日本でも4月28日から公開された『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』。日本を代表するゲームであり、世界中に多くのファンをもつ「スーパーマリオ」シリーズを『SING/シング』(2016)や「ミニオンズ」シリーズなどで知られるイルミネーションが制作した本作。

スーパーマリオは今までにも松竹で『スーパーマリオブラザーズ ピーチ姫救出大作戦!』(1986)や海外のみの展開ではあるが『The Super Mario Bros. Super Show!』など、何度かアニメ化されている。また1993年には『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』として一度実写映画化されているが、その後も映画化企画が絶えず、一時期は「メトロイド」や「ゼルダの伝説」とあわせて任天堂ユニバース構成などもあったほど。

それがこの度、現代の技術を活かしたアニメ映画として落ち着いたようだ。

マリオシリーズだけではなく、ドンキーコングのキャラクターも多く登場することから、1作目から世界観が大きく広がっているように思えるだけに今後のシリーズ化も期待されている。

今作を手掛けたアーロン・ホーバスとマイケル・ジェレニックは「ティーン・タイタンズ」などのDCコミックのアニメを制作していたふたりであり、脚本のマシュー・フォーゲルは『レゴ® ムービー2』(2019)の脚本家といった、どちらもワーナーアニメーションにゆかりの深いスタッフがワーナーからユニバーサルに行き、イルミネーションで制作した作品ということで、少し複雑な裏事情はあるものの、作品自体は全米ボックスオフィスでは3週連続No.1。全世界ではついに1,000億円突破するという快挙。

「ワイルド・スピード」シリーズや『アイアンマン3』(2013)などのMCU作品の音楽を手掛けるブライアン・タイラーによる、ゲーム版リスペクトなスコアの数々も注目を集めている中、全米公開日の4月5日にあわせて解禁になったのは、クッパというかジャック・ブラックが歌う「Peaches」という曲のミュージック・ビデオ。たちまちYouTubeやTikTokには「歌ってみた動画」や「リアクション動画」が溢れる状態となった。

また高校生のブログから発展し、今では大きな影響力をもつ音楽メディアに成長を遂げた「Lyrical Lemonade」では、クッパの声優を務めるジャック・ブラックの素顔バージョンも公開され、ジャックの個性が爆発しているこちらも話題となっている。

もともとクリス・プラットやアニャ・テイラー=ジョイ、セス・ローゲンなどと豪華な声優陣ではあるが、ジャックの「Peaches」を聴くだけでも、英語版の価値がかなり上がったともいえるだろうし、この曲を聴いてしまうと、各国の吹替えキャストは、かなりプレッシャーだったに違いない。

このMVでジャックの存在を知ったという人は、クッパよりもジャック・ブラックという俳優に興味がわいたのではないだろうか。そんな方に本稿では、ジャック・ブラックの魅力について改めて紹介しよう。

■個性的すぎる俳優ジャック・ブラック!!

ジャック・ブラックといえば、個性的すぎる俳優として知られており、ベン・スティラーやオーウェン・ウィルソン、ヴィンス・ヴォーンなどによるフラット・パックというコメディ俳優グループに所属していた。

『俺たちニュースキャスター』(2004)や『ナチョ・リブレ 覆面の神様』(2006)といったおバカで下品な映画に多く出演しており、何よりラリった役やヤバいオタク役が良く似合う俳優だ。

アニメの声優としても今までに『シャーク・テイル』(2004)や『カンフー・パンダ』(2008)といったアニメ映画でも声優を務めてきたが、どのキャラクターもジャックの個性を活かしたというか、ジャックありきでキャラクター構築されているだけに、今回の「Peaches」も、ジャック・ブラックがクッパを演じてるからこそ用意されたのではと考えてしまう。

おバカな役が目立つかもしれないが、俳優のティム・ロビンスが主催する劇団「アクターズ・ギャング」にも所属し、そこで俳優としての基礎を学んでおり、『キング・コング』(2005)や『ホリデイ』(2006)では、お笑い要素を完全に遮断した演技をみせているだけに、実は演技派俳優でもあるのだ。

■『スクール・オブ・ロック』の成功で一躍有名に

コメディ俳優としては知られていたジャックだが、一般的に知られるようになったのは、やはり『スクール・オブ・ロック』だろう。

ジャックの友人である脚本家のマイク・ホワイトによって制作された本作は、何度か浮上した続編企画は実現しなかったものの、のちに「キャッツ」や「オペラ座の怪人」などで知られるミュージカル界の巨匠、アンドリュー・ロイド=ウェバーによって舞台化され、さらにドラマ化もされた。

ジャックは音楽オタク(特にヘビメタやロック)であり、今までにも『ハイ・フィデリティ』(2000)などで音楽の知識が披露されてきたが、その決定版となったのが『スクール・オブ・ロック』である。またその熱意から商業利用を嫌うレッド・ツェッペリンを口説き落とし、作中で「移民の歌」を使用することを許可させたほど。

ロック愛の溢れるストーリーと、教育現場の固定概念を覆すというみんなが大好きな王道的ストーリーも重なって、全米初登場1位を記録した。

今作で共演した子役たちとは関係も良好で、ほとんどのキャストは俳優業を辞めてしまっていたが、何度か行われているリユニオンライブには毎回メンバーの多くが参加している。

■映画化もされたコメディ・バンド「テネイシャスD」

https://www.youtube.com/watch?v=ZWVw4sLjgVQ

ジャック・ブラックを語る上で決して忘れてはならないのが、コメディ・バンド「テネイシャスD」の存在だ。

1994年に「アクターズ・ギャング」で知り合った俳優のカイル・ガスと結成したテネイシャスD。下品で過激な歌詞がたびたび問題になりながらも、1997年にはドラマ化もされ、『バイオドーム』(1996)にもテネイシャスDとして登場している他、『テネイシャスD 運命のピックをさがせ!』(2006)という映画も公開されたほど。

『テネイシャスD 運命のピックをさがせ!』では、ジャックが愛するロニー・ジェイムス・ディオやデイヴ・グロール、ミートローフといったアーティストがゲスト出演を果たしたほか、友人のベン・スティラーやジョン・C・ライリー、『オレンジカウンティ』(2002)で共演したコリン・ハンクス、演技の先生でもあるティム・ロビンスといった、ゆかりの深いキャストが揃い、全力でおバカな映画を作り上げている。

ただ過激だったり、歌詞が面白かったりするのではなく、音楽としてのレベルが非常に高いのだ。それが一周回っておもしろくなっているという独特の存在感のあるバンドであることからも、多くのコアなファンを抱えている。

近年はおもちゃのサックスをライブで演奏していることが話題にもなり、落ち着くどころか年々おかしなおやじ感が増しているジャック・ブラック。今後もどんな活躍をみせてくれるか期待したい!

映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』

(C) 2023 Nintendo and Universal Studios

声の出演:クリス・プラット、アニャ・テイラー=ジョイ、チャーリー・デイ、ジャック・ブラック、キーガン=マイケル・キーセス・ローゲン、フレッド・アーミセン、ケヴィン・マイケル・リチャードソン、セバスティアン・マニスカルコほか
脚本: マシュー・フォーゲル
監督:アーロン・ホーヴァス、マイケル・ジェレニック
製作:クリス・メレダンドリ(イルミネーション)、 宮本茂(任天堂)

日本語版吹替声優: (マリオ) 宮野真守、(ピーチ姫)志田有彩、
(ルイージ)畠中祐、(クッパ)三宅健太、(キノピオ)関智一、(ドンキーコング)武田幸史

公式HP:http://mario-movie.jp/

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