インタビュー|目指すのは“踊れる音”。N.S. DANCEMBLE、実力派が集う新バンドの幕開け


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合言葉は「踊らせたい」。期待の実力派バンドが、シーンに鮮烈な登場を果たした。
ラッパー/ウッドべーシストのNAGAN SERVERを中心に、キーボーディストのTAIHEI(Suchmos/賽)、ドラマーの松浦千昇、ベーシストのJinya(D.A.N.)、そしてトランペッターの寺久保伶矢が集結したバンド、N.S. DANCEMBLE。
ダンスミュージックを軸に、ヒップホップやジャズ、ハウスなどをクロスオーバーし、唯一無二のグルーヴで聴く者を虜にしている。
1st EP『N.S.D』のリリースを記念して、バンド結成の経緯から楽曲に対するこだわりまでを聞くロングインタビューを実施。後半では、座談会形式で、彼らの素顔に迫る。

ーバンド結成のきっかけと名前の由来を教えてください。
TAIHEI:SERVERくんから千昇の話を聞いていたんだけど、ちょうどSERVERくんと飲む約束をしてたとき、千昇がセッションやってるらしいから、飲むだけじゃなくて遊びに行こうという話になって、会いに行ったんだよね。
松浦千昇:それが2022年の6月くらい。3人で会って意気投合して。最初のライブは青山の“晴れたら空に豆まいて”でした。確か5、6曲用意して行ったんですけど、いろんな事情があって、持ち曲が全くないし、出会ったばっかりのメンバーなのに、2時間半もライブをして。個人的には、そのライブで“このバンドはいける”って確信しました。
そのときはSERVERさんが集めてくれたメンバーだったので、「NAGAN SERVER & DANCEMBLE」っていう名前でやってて。でもやっていくうちに、“SERVERさんとその他”っていうバンドじゃないだろう、ということで、NAGAN SERVERからNSを取って、今の「N.S. DANCEMBLE」になったんです。最終的には伶矢が名付け親だよね。
寺久保伶矢:僕がみんなと出会ったのも1、2年前くらい。「これから、ちゃんとバンドとしてやっていきたい」っていう話になったときに、「じゃあ、N.S. DANCEMBLEでいいんじゃない?」って僕が言って決まったんだよね。
NAGAN SERVER:これで1つになれる、って思った。“アンド”がついてたら、他のみんなはサポートのような印象があるし。“アンド”がないだけで1つになれる感じがしたんだよね。
ー1曲が生まれるまでの過程を教えて下さい。
NAGAN SERVER:基本はスタジオに入って、ジャムセッションから始まります。誰かが音を鳴らし始めたら、みんなそれに乗っかって。セッションから生まれたワンフレーズをブラッシュアップして曲にしていく流れが多いかな。だからこそ毎回録るようにはしてますね。
寺久保伶矢:戻ってこないもんね。
NAGAN SERVER:そうなんだよね、生物というか、瞬間だなって思うのよ。ジャムに関しては特に。
ー楽曲を聴いて、生音と打ち込みが共存している感じに聴こえたんですが。
TAIHEI:基本的に、全部うちのスタジオで録ってるんですよ。音をもう少しブラッシュアップしたいって思うタイミングがあるんですけど、うちのスタジオには打ち込みの機材がなくて。全部マイク立てて録るしか方法がないんです。
だから、生のキックにもう少しローが欲しいときは、スタジオの床を裸足のかかとで踏んだ音をキック用のマイクで録る。スネアにもっとパンチが欲しいときは、木片を叩く音をマイクで録ったり。そういうのを足しながら、ブラッシュアップしていくんです。
ー木片を使ったり、生音を打ち込みっぽく聴かせたりする発想は、これまでのバンド活動でも行ってきたことなんですか?
TAIHEI:そうですね、特に僕の場合は、Suchmosと賽っていうバンド、あとN.S. DANCEMBLEも、完全に生音至上主義なところがあって。
でもたまに打ち込みっぽい音が欲しいとき、エレドラだったら、シンセの音と“かかとで床を踏んだ音”を混ぜたりします。スネアだったら、木片の音とデッキブラシで床をこする音を足したり。そういう音作りが好きなんですよね。
松浦千昇:僕、生まれて初めて、マイクに向かって真剣な顔で木を叩きました(笑)。でも楽しかったです。
TAIHEI:録音が終わったあと、千昇が「今までのRecでいちばんむずかったっす」って(笑)。まあ、そりゃそうだよね。
NAGAN SERVER:1つのクルーというか、一体感が欲しいんだよね。俺もソロでできないような、みんなで被せる感じ…マイクを1本立てて集まって録れるようなフレーズを作ったりとか。そういうのがひとつのグルーヴになったりするから、そういうのを大切にしながら作ってる。
TAIHEI:確かに、俺らのふざけてる声とかも音源に入れたしね。
NAGAN SERVER:「機械に頼らず、俺らの声でなんとかしようぜ」みたいなのが好きなんだよ。そういうのが、俺らの“色”なんじゃないかなって思ってる。

ー1st EP『N.S.D』について、この作品のコンセプトを教えてください。
NAGAN SERVER:コンセプトは、もうほんとシンプルで。「ダンサンブル」って言ってるくらいだから、とにかく踊らせたい。それだけ。踊らせる曲が、自然とできちゃうんだよね。
Jinya:踊りたいし、踊らせたい。常に。
TAIHEI:俺ら、フェスとか行ったら、全員そろって誰よりも遊んでますからね。全ての出演者の中で1番遊んでるんじゃない?
NAGAN SERVER:そう、朝まで遊んでる。フェスが3日間あるとしたら、初日から入って、3日目の最後までずっと遊んでたりするから。「お前、いつまでおんねん」ってよく言われるもん(笑)。だってさ、その地方のご当地食材だけで作られたご飯、あるじゃん?アーティスト専用のケータリングエリアのやつ。あれ、全部食べたいじゃん。
一同:爆笑
ーいろんなジャンルが複合的に混ざり合っている中でも一貫したグルーヴ感がありますが、音像や空気感を作るうえで、みなさんの間で意識していたことはありましたか?
TAIHEI:曲ごとにカラーが全然違うじゃないですか。だからこの個性を1つにまとめようとするよりは、それぞれの曲のキャラを立たせよう、っていう意識のほうが強かったですね。ドラムの音色の使い分けとかは、全体を見ながら意識的にやってた部分もあるかもしれない。でも基本的には、曲が「こっちに行きたい」っていう方向に自然と合わせてブラッシュアップしていっただけで。全体を通して意識したことはあまりないかもしれないですね。
松浦千昇:ドラムの質感って、グルーヴを作る上で一番大事なもののひとつだと思ってて。そこは責任もすごく感じてるし、自分が一番こだわれるところでもあるから、かなり突き詰めてやりました。リズムの捉え方とか、音色、チューニング、叩き方のニュアンス。それだけで曲の印象が大きく左右されるので。それが聴いてる人に伝わってるって聞けたのは、ちょっと安心しました。
TAIHEI:相当、録り音研究したもんね、うちで一緒に。
松浦千昇:そう。TAIHEIさんのスタジオで「あーでもねー」「こうでもねー」言いながら。
TAIHEI:同じセッティングでもその日によって音色が違ったりとか。
松浦千昇:不思議ですよね、あれ。ほんと楽しかった。
Jinya:ベースに関して言うと、ドラムとかビート全体のノリに対して、ベースって多分、ちょうど中間にいる楽器なんだよね。低音だけどミッドも出てたりとか、グルーヴに対しての音価の長さとか、点と線を行き来する楽器というか。基本的に自分はグルーヴのうねりを意識して作っていて。タイトなのか、長いのか、ダビーなのかとか、いろんなグルーヴの種類があると思うんですけど、他の音やラップのフロウに対して、どうやってはめていけば全部が繋がるのかとか、そういう意識でベースを弾いています。
ーEP制作中に印象的な出来事はありましたか?
NAGAN SERVER:俺はベースを持って行ってもみんなの演奏が上手すぎて、結局ベース出さずに帰ることがほとんどだった(笑)。「やっぱ俺はラッパーだな」って。みんなの音聴いて、「うわ、最高だね」みたいな。で、居酒屋の予約だけはしっかりする(笑)。
TAIHEI:実はこのEP、曲の制作期間が1年超えてるんですよ。「Crash Brain」とか作ったのは相当前だし。N.S. DANCEMBLEとしてこの5人になるまでの歴史も含めて、やっと出せたなという印象です。大変でした。だからエピソードを語り始めたら…7日ぐらいかかるんじゃないかな(笑)。しかも酒なしでは語れない話がいっぱいあるし。
松浦千昇:ジャムからできたパーツから、次回のリハで曲作ろうぜって言って集まっても、違うジャムをやっちゃって、違う曲を作ってることが多々あった。
NAGAN SERVER:曲の“輪郭”はたくさんできるんだけど、それをどうブラッシュアップしていくか、何を選び取るかっていうのが大事だったよね。

ー皆さんソロや別バンドでも活動されてますが、意見がぶつかることはありましたか?
TAIHEI:ぶつかるというよりは、「とりあえず試してみよう」って感じ。「WE ARE」と「Yellow Hello」以外の曲は、うちで作ってるんですけど、みんなバラバラでスタジオに来ることが多くて。だからそれぞれの音を重ねていくうえで揉めるとかは一切なかったですね。
寺久保伶矢:そうだね。誰かの主張が前に出るっていうよりも、音楽を中心にしてみんなで作っていくみたいな流れが多かったイメージ。ぶつかることはなかったかな。
ー今回の作品で、リファレンスにしたアーティストや作品はありましたか?
寺久保伶矢:ないですね。
TAIHEI:例えば「夜に街中で」「山の中で」「海辺で」とか、「朝なのか昼なのか、晴れてるのか雨なのか」とか。このロケーションで、こういう曲で爆音鳴ってたら踊りたいよね、とか、このロケーションでライブやるならこういう曲がやりたいとかの話はしました。でも具体的な曲やジャンルについては全く話したことはないです。
ーバンドの今後の展望について教えてください。
NAGAN SERVER:やっぱり世界に行きたいですね。まず日本では、ずっと言ってるんですけど、フジロックのレッド・マーキーに出たい。現実的な目標をひとつずつ見据えながら、いつかは海外にも行きたいなと思ってます。
TAIHEI:行くっしょ。フジロックならレッド行って、その次ホワイト行って。うん、行ける行ける。全然行けるっしょ。
NAGAN SERVER:行きます。

音楽制作の裏側に迫ったあとは、彼らの素顔にも注目。ここからは座談会形式で、日常や趣味、関係性を掘り下げていく。
■このグループの活動を通して知ったお互いの新しい一面
TAIHEI:みんな真面目。
NAGAN SERVER:確かに。ふざけてるけど真面目だよね。
TAIHEI:ふざけるのも真面目。真剣にふざけてる(笑)。
Jinya:みんな優しい。
TAIHEI:見た目は怖いんだけど。
Jinya:オラオラしてないし。体調悪かったら普通に心配するし。
NAGAN SERVER:いや、あなた、骨を折りましたからね。みんな心配してたのに、病院行った1時間後ぐらいには、「TRAP LIFE」って書いたTシャツで松葉杖ついて出てきたんだっけ(笑)。あのTシャツは狙ったの?
Jinya:狙った。あれ着て病院行ったから(笑)。
TAIHEI:天才だわ、マジで。

■今1番気になっているジャンル、アーティストなど
TAIHEI:映画の『国宝』を早く観たい。
NAGAN SERVER:あれはほんとに良かった。結構感動したよ。咀嚼しきれないぐらい。観たあと2日間くらい、映像がずっと頭に浮かんでた。映画館で観たほうがいいよ。
寺久保伶矢:この前フジロックで山下達郎さんを初めて観て。世代が違うから、僕的には、もちろん知ってはいるけど、普段から聴いてるアーティストではなくて。でもフジロックでライブを観て、終わったら涙が出ちゃって。普段ライブを観て涙流すことなんてないんだけど。それから最近は色々ディグってますね。
NAGAN SERVER:感動したよね。グリーンステージがあんなに埋まるのを、俺初めて見たから。ほんとに丘の一番上まで行かないと観られなかったもんね。
俺はナイジェリアのObongjayarっていうアーティスト。フロウがやばすぎて、最近聴いた中でも結構衝撃受けた。Little Simzとやったりしてるんだけど、声が楽器のような感じで。生で観てみたいですね。
■休日の過ごし方
NAGAN SERVER:俺は結構ぼーっとしてんだよね。自分の家からちょっと木が見えるんだけど、その緑だけ見つめて、何にも考えない。この時間が自分にとっては結構大切なのかなと思ったりもする。普段ずっと外に出てるから。
TAIHEI:緑を海に変えたら、そのまま俺。海でぼーっとしてる。
松浦千昇:何も考えない時間は大事だよね。俺もぼーっとしてるかも。
寺久保伶矢:でもジムに行ってるじゃん。
松浦千昇:あぁ、でもライブの朝にジム行くから、休日はあんまり行かない。休みの日は目覚ましかけずにとことん寝て。起きられるときに起きて。あとは家の周りを散歩して写真を撮ったり。
NAGAN SERVER:Jinyaもぼーっとしてそうだけど、どうなの?
Jinya:いや、俺は常にぼーっとしてる。ぼーっとするの得意だよ。あとは、温泉とか銭湯、サウナも好きだし。
NAGAN SERVER:それもぼーっとしてるになるね。伶矢は?
寺久保伶矢:俺は車の免許を1年前に取ったばっかりで、車で森とか行って…。
NAGAN SERVER:ああ、ぼーっとしてるわ。これ。
寺久保伶矢:(笑)。ぼーっとしに森に行ってるかな。でもそういうときに限って、また音楽のアイデアが出てきたりするよね。
NAGAN SERVER:はい。N.S. DANCEMBLEはみんなぼーっとしてます(笑)。
■ライブ前のルーティン、緊張をほぐす方法
NAGAN SERVER:程よい緊張は常にあるんだけど…俺、ライブ出る直前にメルカリとかで欲しいもの見てると落ち着くんだよね。
松浦千昇:わかる。ライブのときとそうでないとき、思考にあんまり差がなくて。日常生活の中で音楽をやってるから、普段通りにしてるのが一番落ち着くんだよね。
TAIHEI:俺も緊張は全くしない。ライブ前は基本的に喫煙所にいて、その日のセットリストのイメージだけぼーっと考えてるかな。ライブ後のルーティンとしては、手のアイシングはすぐやるようにしてる。
寺久保伶矢:俺、昔は緊張してたんですよ。緊張するときはずっと音楽のことを考えちゃってたんだけど、ぼーっとするようになってから緊張しなくなりました。
TAIHEI:ただ、ぼーっとしてるとポカミスやらかすリスクも高いのよね。
寺久保伶矢:そこは程よく「やるぞ」って思う。あと俺、本番前にトイレに行くのが好きなんだよ。トイレって日常生活から絶対切り離せないから、トイレに行くとなんか落ち着くの。
Jinya:俺も緊張しないんだよね。でもある程度は緊張した方が絶対よくて。だから着替えるのが大事かな。リハのままの服だと、自分の中のスイッチが入らないというか。着替えるとひとつスイッチが入って、いい緊張感が出るんだよね。
■もし音楽をやっていなかったらどんな職業を選んでいたと思いますか。
NAGAN SERVER:俺、デコトラ好きで。昔からトラックの運ちゃんに憧れててさ。トラックに龍とか描いてあるの見ると、結構興奮するんだよね。
松浦千昇:すごい!全く一緒。
TAIHEI:2人とも広島やな。
NAGAN SERVER:『爆走デコトラ伝説』っていうプレステのゲームがあって、昔はそれをデコレーションして夢を叶えてたんだけど(笑)。
松浦千昇:やばい。そこまで一緒や。ちなみに『カミオン』っていうデコトラ雑誌があるんですけど、俺の兄貴はメタルギタリストやりながら、『カミオン』でコラムを書き始めました(笑)。昔から好きだったものを今でも追求して、コラム書けるレベルっていいですよね。

Jinya:音楽やってなかったらって考えると、ちょっとゾッとするけど。俺はフリーターかな。これは音楽やるときに結構考えたんだよ。大学2、3年のとき、今後自分の人生どうするのかって考えたときに、音楽を続けるのか、就職なのか、別のことをやるのかって悩んで。どうせ音楽はずっとやるだろうと思って、音楽を選んだ。音楽だけをやりたいから頑張ろうと思って。だから音楽をやってなかったら、何もやってない可能性がある。代わりがない。
寺久保伶矢:俺もそうかも。例えばトランペットやってなかったら、だったら他の楽器の選択肢があるけど、音楽だけをやって生きてきてるから、想像がつかない。あとは、最近料理が好きだから、ご飯屋さんをやってみたいのは少しあるかも。老後に「伶矢の台所」って(笑)。
NAGAN SERVER:それいいね。YouTube始めたらいいじゃん。
TAIHEI:俺は高1のときに、ちょっと絶望した経験があって。それで、自分の人生を真剣に考えたときに、最後の二択に残ったのが、音楽の道か、山岳ガイド。で、俺は音楽を選んだんだけど。
Jinya:それまでは山とかも登りまくってたの?
TAIHEI:幼少期から富山で雪国育ちっていうのもあるけど、両親がスキーによく連れてってくれてて。中1のときにスキーの2級の資格を取って、もうちょっと頑張ったらインストラクターの道も開けるくらいだった。世界の山のガイドとかそっちでトップ目指すのも面白そうだなって考えてたんだけど。でも、音楽のほうがもっとやってみたいことがたくさんあって。もし音楽やってなかったら、キリマンジャロとか行けたとしても、多分帰ってこれてない気がする。突っ走りやすいタイプだから危なかったと思う。
■今だから話せるやらかし話
NAGAN SERVER:当時マンハッタン・レコードが大阪にもあったんだけど、閉店セールで70%オフくらいになってたときがあって。ボックス持っていって入り切らないくらい買って、タクシーで帰ったんですよ。それで次の日聴こうと思ったらどこにもなくて。なんと、タクシーのトランクに置いてきたまま、未だに見つからないという(笑)。
当時はマンハッタン・レコードの店長と共同生活してたから、さすがに言えなくて。今ここで告白しました。お世話になったのにすみません!そのタクシーの運ちゃんが、トラックメーカーとかになってればいいんだけど(笑)。
■これだけは譲れない食事のこだわり
NAGAN SERVER:左にご飯、右に味噌汁。意外と定食屋とかでその配置じゃなく出てくることもあるから。
Jinya:ピザ出されたらすぐ食うとか。ピザはチーズが命。それがどんどん劣化するのを待つのはちょっとありえない。一番美味しい時間が短いから。すぐに食いたい、ピザは。
松浦千昇:そういう系だと、ラーメンは麺よりまず先にスープ飲むとか。
TAIHEI:俺、炭火の焼肉のときだけ絶対に焼き奉行やりたいっす。
寺久保伶矢:一緒に焼き肉行ったとき、「俺焼きます」って言ったら「伶矢マジやめろ」って、ひとつも触らせてくれなかったよね。
TAIHEI:炭って場所によっては温度が低いから、肉の半分だけ生焼けになるのがほんと許せなくて。だから焼肉屋に行ったら最初に全部のトングを回収する。誰にも触らせない。

NAGAN SERVER:そう考えるといろいろあるね。俺、たまに一人のとき、ミルクレープを1枚ずつめくりたくなる。あと、こしあんが好きだから、つぶあんの粒を潰して、自分なりのこしあんにしてたこともある。
Jinya:それはこしあんを買って(笑)。
TAIHEI:あと、梅干しの種の中のデンプン質、天神様って言うらしいんだけど、それは絶対食いたいとかね。
NAGAN SERVER:いや、それは結構珍しい。今ちょっと引いたかも。
TAIHEI:いやいやいや。あんぱんに言われたくないわ(笑)。
■音楽以外で夢中になってるもの
松浦千昇:俺はカメラですね。iPhoneのカメラで漠然と撮るのが好きだったので、知り合いのカメラマンに少しいいカメラを教えてもらって。最近はそれで写真を撮ってます。
NAGAN SERVER:俺は服もすごい好き。音楽もそうだけど、ずっと一緒に歩んできた感覚。
寺久保伶矢:音楽以外ならやっぱりご飯かな。
NAGAN SERVER:俺もまいたけご飯とか炊いてる。
TAIHEI:SERVERくんと出会って間もない頃、コロナ禍でライブもできないときに、「最近元気してんすか?」って電話したら、「あかんTAIHEI、最近俺、バナナケーキ作るのにはまってもうて、ベースひとつも触っとらんわ。バナナケーキばっか焼いとるわ」って言われたの覚えてる(笑)。意外と料理好きだよね。
NAGAN SERVER:料理って、音楽と違うベクトルじゃん。だから多分、ぼーっとしてる感じと同じで、めっちゃ心が安らぐんだよね。
TAIHEI:そう言われると俺も、たけのこ湯がいて1日が終わったり、スパイラルみたいなきゅうりの切り方マスターしてるわ(笑)。
Jinya:俺も昔より料理するようになってるかも。昔はとりあえず食べられればいいみたいな感じだったけど、最近は料理自体が楽しいよね。
寺久保伶矢:みんな料理好きだ。
■メンバーの中で音楽的に一番変態だなと思う人
NAGAN SERVER:Jinyaだな。TAIHEIもめっちゃ変態なんだけど、でもJinyaはやっぱ変態感あるよね。
TAIHEI:変態の意味にもよるけど。
松浦千昇:同じリフを何分弾けるって言ってましたっけ?
Jinya:30分以上。
NAGAN SERVER:変態だよ(笑)。だからクラブミュージックをちゃんと体現してるというか。
Jinya:変って意味ではそうかも。同じような音楽遍歴を辿っても、表現方法がベースっていう人はあんまりいない。
NAGAN SERVER:狂気的な部分があるよね。普段緩いけど、ライブでたまに見ると、すごい狂気的なときある。そういうときは「やっぱこいつ、すげえかっこいいな」と思うよ。

踊らせたい──そのシンプルで強い思いが、ジャンルも肩書きも飛び越えてひとつのうねりになる。N.S. DANCEMBLEのグルーヴは、まだ始まったばかりだ。
photo: Takao Iwasawa
【リリース情報】

Artist : N.S.DANCEMBLE
Release : 2025.08.20. (wed)
Tittle : N.S.D
Format : Digital EP
Label : DANCEMBLE Records [DCB-002]
N.S.DANCEMBLE:Profile

エヌ . エス . ダンサンブルは、2025年1月から始動したクルー。
ラッパー/ウッドべーシストのNAGAN SERVERを中心に、鍵盤奏者のTAIHEI(Suchmos /賽)、ドラマーの松浦千昇、ベーシストのJinya(D.A.N.)、トランペッターの寺久保伶矢、そして「on 存在」としてカルロスが参加。〈ダンスミュージック〉をテーマに、 ヒップホップ、ジャズ、ブレイクビーツ、ハウス、テクノなど多彩なジャンルをクロスオーバーし、そのパフォーマンスで観る者を足元から音楽に引き込む。
X:@nsdancemble
IG:@n.s.dancemble
YT:@N.S.DANCEMBLE
Live スケジュール:
■9/11( 木 ) @ 渋谷 WWW 「N.S. DANCEMBLE 1st ONE-MAN Show」
時間:開場 18:30 / 開演 19:30
会場:渋谷 WWW ( 東京都渋谷区宇田川町 13-17)
チケット料金:一般 ¥5,500 /Under-23 ¥3,500(税込)
https://eplus.jp/nsd.1st
