対談|森田美勇人×SPENSR 音楽で繋がった2人のストーリーとクリエイティブの裏側


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「初めて会ったのはいつなんですか?」「…ちょうど1年前かな?」
出会って1年しか経っていないとは思えないほど仲の良さを感じさせる、森田美勇人とSPENSRという2人のマルチアーティスト。
森田自身も「学生時代の友達より密かも」と言うほどで、毎日のように連絡を取り、ともに音楽作りを行っているという。
絵画、モデル、ダンサーなど様々なステージで活躍する森田美勇人が、この夏、音楽活動を本格始動。その右腕となっているのがシンガー/プロデューサーのSPENSRだ。演奏からデザイン、映像までセルフプロデュースするマルチアーティストとして、近年音楽好きなリスナーを中心に話題を集めている存在である。
同い年だという2人は、どのようにして出会い、ともに音楽を作るようになったのか?その経緯と、2人のクリエイティブへのこだわりについて話を訊いた。

ーまず、お二人が知り合ったきっかけについてお聞かせください。
森田:僕がSPENSRのライブに突撃したのがきっかけだよね。
SPENSR:そう。そもそもその前に、どうやって僕を知ってくれたんだっけ?
森田:共通の友達にTakeっていうドラマーがいるんですが、Takeのインスタをたまたま開いたら、リハーサルのインスタライブをやっていて。SPENSRがフジロックの「ROOKIE A GO-GO」に出演する前のリハーサルだったと思うんだけど。それを観て「かっこいい!」と思ったのが最初でした。
それで一度会ってみたいなと思って調べたら、asiaでライブするっていう情報を見つけて。それで突撃しました(笑)。
SPENSR:深夜3時くらいだったよね(笑)。
森田:出番が3時。話しかけたのは4時。みんなどろどろに疲れてた(笑)。
SPENSR:そんな時間にわざわざ来て、話しかけてくれたんだよね。
森田:SPENSRの「Bad Seeding」っていう曲がすごいかっこいいんです。そういう曲、僕もやりたい、って言いました。
SPENSR:一緒にやれる人を探していて、一緒にやりたいって言ってくれた。
ーかなり積極的ですよね。自分で口説きに行くというか。
森田:自分からイベントに出向いて話したのは、初めてかもしれない。
SPENSR:でも、割とそういうタイプでしょ?積極的に会いに行く人。
森田:会いに行くよ。会わないと分からないから。もちろんSNSで情報はキャッチできるけど、最終的には会って確認しないと、コミュニケーションが取りにくい。DMだけのやり取りはあまり好きではないんです。だから会いに行って、ちゃんとサウンドを聴いて、ライブしている姿を見て、やっぱりかっこいいと思って話しかけた。
ーSPENSRさんは初めて森田さんとお会いした時の印象を覚えていますか?
SPENSR:礼儀正しい人だったよ(笑)。すごく丁寧に話しかけてくれた。
森田:あはは!
SPENSR:でも、その時は何者かも分からなかったから、一緒にやろうってすぐには言えなかったね。責任があるし。
森田:自分も礼儀正しいじゃん(笑)。
SPENSR:だから、その後でちゃんと一回飲み会を開いて。ライブの場ではじっくり話す時間がなかったから、ちゃんと話す場が欲しいなと思ったんです。だから、さっき話しに出たTakeも交えて飲みに行きました。その飲み会の時も、すごく礼儀正しくて(笑)。

森田:それはお互い様(笑)。その飲み会では、自分がやっていきたいことをSPENSRに伝えたんです。Takeも僕のことを知ってくれてるから、一緒になって色々と話してくれた。僕やTakeは話してるうちにどんどん熱くなってたんだけど、SPENSRはそれを最後まで全部冷静に受け止めてくれた。かなり赤裸々に話した内容を受け止めてくれたので、頼りになりそうだなと思いましたね。
SPENSR:ちゃんと聞こうとしてたからね。それで、いい人だと思ったから、一緒にやろうかなって。
森田:アーティスト対談で「いい人だったから」ってありなの?(笑)
SPENSR:いい人で、礼儀正しかったから(笑)。
森田のイメージする世界観を、SPENSRが具現化する
ー2人の共同プロデュース作品として最初にリリースされたのが「Time」ですが、この曲から作り始めたんですか?それとも数曲が同時進行だったのでしょうか。
SPENSR:最初に弾き語りをくれたのは「Time」だよね?どうやって作るかという相談をしたときに、弾き語りでメロディーは作れるということだったので、それをいくつか送ってもらって。それに僕がトラックを作るという流れでした。
森田:役割分担はわりと明確だよね。俺が世界観担当で、SPENSRが錬金術担当(笑)。
SPENSR:美勇人くんの中に、曲にしたい情景や世界観が完全にあるんですよ。それを僕が読み取って、楽曲として具現化する。
森田:そう。メロディーと歌詞はある程度僕のほうで作って。そのサウンド感をさらに広げてくれるのがSPENSRです。

ー森田さんが想像していなかった意外なアプローチで返ってくることもあるんですか?
森田:もちろんありますよ。
SPENSR:そういうときは「違う」って言われる(笑)。
森田:いやいや、採用してることもあるじゃん(笑)。そもそも、僕が今までちゃんと曲を作ったことがない状況で、SPENSRに対して自分の意思を出しきれずに作ってしまうと、今後、何を表現したいかが彼に伝わりにくくなると思ったので。だから最初は、自分のやりたいことをはっきり伝えたほうがいいと思ったんです。「もうちょっとこういうイメージなんだよね」っていう話し合いを、最初の頃は何度もやり取りしましたね。
SPENSR:そこが一番時間をかけたかもね。
森田:ライブをしたり、曲がリリースされると改めて、「僕はこういう世界観を表現したいんだな」って客観視ができる。最初はとくに「自分の名刺的な曲を作らなきゃ」って強く思っていた部分もあるんですが、それを経て、今はSPENSRの持っている世界観や引き出しと自分の想いをうまく混ぜて作っていきたいなと思っています。
解放を味わう時間を大切にしたい
ーお二人の手掛けた2作目が「Spinning Out」ですね。この楽曲のテーマについて教えてもらえますか?
森田:僕は生きていく上で、やたら息苦しさを感じちゃう体質なんですけど。そんな中、車で夜の高速道路を一人で走っている時に、そういう息苦しさから解放された気持ちになることがあって。
今は情報が多すぎて、右も左も、バランスの取り方も分からなくなるような世の中じゃないですか。そういう中で生きていると、自分でも気付かないうちに色んなものに取り憑かれちゃうんだなと思うことがあって。
そういうときに、一人で運転するときのような、解放される時間をちゃんと大切にするというか。日常の中でも「自分が解放される瞬間」を大切にしたい。そう気づけたことを曲にしました。

SPENSR:ちなみにこの曲はトラックを先に作ったんです。他の曲は美勇人くんのメロディーが先なんですけど、「Spinning Out」は先に楽曲のイメージを話してもらって、それをもとにトラックを作りました。
森田:そうだね。今話したような想いと、ノリ感のある曲にしたかったので、それを伝えて。今楽曲のテーマについて話しましたけど、単純にこのサウンドのノリ感を楽しんでもらえれば、今話した僕の想いとかはそこまで深く伝わらなくてもいいと思っています。
SPENSR:昨日、この曲の最初のデモを聴き返したんだけど、トラックももっと落ち着いた曲だった(笑)。
森田:そうそう、本当はメロディーももっと落ち着いた感じにしたかったんですけど。どんどん変わっていったよね。ボーカルも、マイクの前に立ったらノリノリで歌ってしまって。高まったままを収録した感じです。
ー確かにボーカルの雰囲気も「Time」とは違いますよね。それも前回のインタビューでおっしゃっていた「生感を大切にしたい」というところとつながってるんですね。
森田:それは絶対です。生っぽさがないと自分の感覚を伝えきれない感じがするので。そこはサウンド面でもすごく話し合ってます。
SPENSR:作っていくうちにどんどんテンションが上がっていく、その過程が歌詞とも合ってるね。今振り返ってみると。
ー制作の過程で印象的だったことはありますか?
森田:そうですね、最初にできたサビのメロディーを何度も変えたくなっていたんですが、結局スペンサーに「そのまま残した方がいい」と言われて、変えずに残したことかな。
SPENSR:Takeもそのままでいいって言っていたけど、美勇人くんは全く変えようとしてたんですよね。他の曲でもよくあるんですよ。すごく良いメロディーを作るのに、途中で変えたくなっちゃう。
森田:ポケモンとかも、10レベルくらいまでは結構すぐにレベルアップするじゃん?でも、30レベルくらいから振り幅が無くなってくる。僕は今、1から10の間くらいのレベルだから、どんどん気持ちが更新していっちゃって。知らないことを吸収しては、「あれもやりたい、これもやりたい」ってなっちゃうんです。あともう数曲作ったら、気持ちが落ち着くのかもしれない。
SPENSR:ピュアな初期衝動のときに出てきたものってことだよね。だからあえて、今のものを残したほうがいい。これからどんどん成長して、さらに良いものが思いつくんだけど、それをやってたら完成しなくなっちゃうからね。

ー何を「完成」とするかって難しいですよね。
SPENSR:実際ライブとかでアレンジを変えて更新していくことはできる。だから音源は今の形で残すのがいいんじゃないかって。
森田:そうだね。ライブでは生の演奏になったときの音やアレンジを楽しんでもらえたら嬉しいです。
ー5月のミニライブのときは、TakeさんのドラムとSPENSRさんのギター・鍵盤、森田さんのボーカルという編成でしたが、そういったバンドの形も変わってくるのでしょうか?
森田:それも考えてはいるんですが、3人でやるライブもかなり面白かったので、しばらくはこの形で続けたい気持ちもあります。打ち込みと生演奏、両方の要素があって、僕としてはこの3人のバランスがベストだったんですよね。
ーちなみに今後も新曲のリリースがある予定ですか?
森田:はい、もうお尻を叩かれるように急かされている状態です。体育会系のノリ(笑)。今、ストックはたくさんあるので、新曲も楽しみにしてほしいです。SPENSRとの制作も、どんどんいろんなパターンが生まれているので、「Time」「Spinning Out」とはまた違ったサウンドを聴いてもらえると思います。ただ、サウンドは違っても自分の本質的な部分は変えずに表現していくつもりです。
ー最後にお二人それぞれの今後のビジョンを教えていただけますか?
森田:僕はやはり、強度のある音楽を作りたいですね。時代やトレンドに左右されず、いつ聴いても気持ちが高まったり、安らいだりする。時代を越えてもそう感じさせる音楽が理想です。
SPENSR:プロデューサーとしては、かなり親密に美勇人くんとコミュニケーションが取れてると思うので、引き続きどんどん深めていきたいですね。

【リリース情報】

▼森田美勇人 – Spinning out
https://linkco.re/84arUn4Q
Release:2024/10/16 (Wed)
Format:Digital / Streaming
作詞:森田美勇人
作曲:森田美勇人、SPENSR
編曲:森田美勇人、SPENSR
【個展情報】

・MYUTO MORITA EXHIBITION IN FUKUOKA at TAG STA
開催期間:2024/10/31(木)-11/5(火)
会場:TAG STÅ
〒 810-0003 福岡県福岡市中央区春吉1-7-11スペースキューブ1F
Tel:092-724-7721
https://tagsta.in/
【ライブ出演情報】
11月4日(月)
“SIKI” Fukuoka After Party
OPEN 19:00
CLOSE 21:00
■会場情報
como es
〒810-0021 福岡県福岡市中央区今泉2丁目1−75
https://www.instagram.com/como_es_imaizumi/
■出演者
森田美勇人
andrew (TREKKIE TRAX)
YonYon
■入場料
4000円
*別途購入時のZAIKOの手数料、会場入場時の1ドリンク代が必要です。
■チケット発売日
10/31 20:00 一般発売開始
https://block-fm.zaiko.io/item/367837
■注意事項
・会場スペースの都合につき、プレゼント及びスタンド花・お祝い花は、お受け取り辞退させていただきます。
・ライブ中の撮影・録音は禁止とさせていただきます。
・サイリウムやペンライト、うちわ等の応援グッズの持ち込みは禁止とさせていただきます。
・会場への飲食物の持ち込みは禁止とさせて頂きます。
・会場周辺での入り待ち、出待ちは一切おやめくださいますよう、お願いいたします。
【アーティスト情報】
森田美勇人
アーティスト/モデル
1995年10月31日生まれ
アーティストとして音楽やダンスでの表現の傍ら、絵や写真などの表現活動、多数のファッションブランドからのビジュアルモデルとしての起用など、活動の幅は多岐にわたる。
2021年11月に、自身の思想をカタチにするプロジェクト「FLATLAND」を設立し、本格的にソロでの活動を始動。
近年は「Ground Y」にて自身の撮り下ろし写真を使用したコレクションの発表や、newbalanceの新店舗オープンを記念して描き下ろしたアート作品の製作など、クリエイティブに富んだ活躍をみせている。
Instagram:https://www.instagram.com/myutomorita_official/
X(Twitter):https://x.com/MyutoMorita_jp
YouTube:https://www.youtube.com/@myutomorita_official
SPENSR (読み:スペンサー)
岡山県出身、現在東京都を拠点に活動するシンガー/プロデューサー。作詞曲、アレンジ、演奏、デザイン、映像までセルフプロデュースをするマルチ・ アーティスト。2019年に活動開始して以来、R&B、Neosoul、Jazzなどをポップスに昇華した楽曲が徐々に広まっていき、Spotify公式プレイリスト「Soul Music Japan」などのトップカバーへの抜擢や、FUJI ROCK FESTIVAL’23への出演などを果たし、注目度が高まっている。他アーティストの楽曲プロデュースも多数おこなっており、プロデューサーとしての評価も高い。
Instagram:https://www.instagram.com/spensr_tokyo/
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