世界一のDJを決めるDMC世界大会がアジア初開催。世界王者DJ KENTAROとDJ RENAが語る、その進化と現在地


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世界最大級のDJバトル「DMC WORLD DJ CHAMPIONSHIPS」が、今年で40周年を迎える。

これまでにA-Trak、CRAZE、Hudson Mohawke、Cashmere Catといった世界的アーティストを輩出してきたこの大会が、アジアで初めて日本で開催されることとなった。日程は2025年10月11日(土)と12日(日)の2日間。世界各国のチャンピオンたちが東京に集い、その技術と創造力を競い合う。
大会初日には、O-EASTを舞台に「CLASSIC」「BATTLE FOR SUPREMACY」「SCRATCH BATTLE」の3部門で世界王者が決定。さらに、5連覇を成し遂げた伝説のユニットKIREEKの一夜限りの再結成や、Skratch Bastidによるゲストプレイ、DJ KENTARO × Takuya Nakamuraのスペシャルセッション、Invisibl Skratch Piklz(Q-bert、D-Styles、Shortkut)の登場など、歴史的なショーケースも予定されている。
2日目はHARLEMに舞台を移し、機材制限なしの自由な部門「THE OPEN」を開催。ゲストには、3度の世界制覇を果たしたベースミュージックのパイオニアCRAZE、7インチを自在に操るDJ KOCO aka Shimokita、新世代の注目株nasthugらが登場する。
この歴史的大会を前に、アジア人として初の世界チャンピオンであり今も第一線で活躍するDJ KENTARO、そして当時中学生でDMC世界一に輝いた次世代を牽引する若き王者DJ RENA、そしてDMC JAPANディレクターの桝中氏がblock.fm「INSIDE OUT」に登場。DMCの進化や現在地、そして世界大会の見どころについて語ってもらった。

番組アーカイブ視聴はこちら(※2025年10月6日まで視聴可能)
アナログからデジタルへ。技術深化とトレンドの変化
渡辺志保:KENTAROさんご自身もDMCに出場され、優勝経験もある立場として、大会のトレンドの移り変わりをどう見ていますか?
DJ KENTARO:僕が出場していた頃はアナログがメインだったので、アナログの機能を駆使したスタイルが多かったですね。針を飛ばしたりとか、僕はシールを貼って、そのシールのノイズで音を表現したりとか、いろんな特徴がありました。それが年々デジタル化することによって、ミキサーの機能、CUEポイントだったりStems機能だったり、テクノロジーを駆使したルーティーンと、レコードをミックスさせるようになっています。デジタル化によってすごく斬新なバトルになっていて、かなりスタイルとしては変化していますね。
渡辺志保:アナログからデジタルへ移行する時期、KENTAROさんはどのように取り入れていましたか?クラブDJの方たちの間でも、意見やスタンスが分かれたタイミングでもあったのかなと思っていて。
DJ KENTARO:僕がSeratoを取り入れ始めた頃は3台セットでやっていたんですね。ターンテーブルを3台並べて。右の2台をアナログにして。左の2台をチャンネル変えて、Seratoにできるようにして。ミックスさせてやってましたね。
渡辺志保:文字通り、融合というか。今はデジタルオンリーですか?
DJ KENTARO:今はデジタルですね。
渡辺志保:そうなると、ジャッジする側も結構柔軟性が試されるんですかね。どんどん新しい技が出てくるわけじゃないですか。
DJ KENTARO:そうですね。まだアナログで出るDJもいますし。比べるのが難しかったりもしますから。確かにジャッジする側も大変ですね。
渡辺志保:RENAさんは逆に、ご自身が大会に出るようになった頃は、100%デジタルでしたか?
DJ RENA:はい、デジタルで出場しました。
渡辺志保:10年近くずっとターンテーブルと向き合ってきて、ご自身の今の技やルーティーンは、どんなふうに進化してますか?
DJ RENA:いろんなレジェンドの方のYouTubeを観て、やりたいと思った技はYouTubeを何回も繰り返し再生して、練習しました。あとは今の時代のスキルを作りたいと思う時もあって。それはひたすら自分で実験して、誰もやったことないものを発見しまくる。とにかく実験の繰り返しですね。
若手DJたちの台頭とシーンの未来
渡辺志保:DMCの歴代チャンピオンって、やはり日本人DJの方もたくさんいらっしゃるじゃないですか。その日本人DJたちの功績は、どのように見てらっしゃいますか?
DJ KENTARO:今はもう数えきれないぐらいというか、何人ぐらいいるんだろうね?
DJ RENA:シングルだと、KENTAROさんはじめ、IZOHさん、YUTOさん、僕。バトルだと、AKAKABEさんとか、諭吉さん、松永さん、CO-MAさん。10人以上はいますね。
渡辺志保:すごいですよね。世界大会を東京でやるのが遅すぎたくらい。
DJ RENA:ずっとロンドンで開催されていて、他の国でやるっていうことがなかったので。やっと来たか!という感じです。
渡辺志保:みんなが待ちに待った、日本での開催。RENAさんのご活躍以降、やっぱり若手の方もだいぶ増えている感じですか?
DJ RENA:そうですね。結構増えてきてます。
渡辺志保:RENAさん的にも、後進の下の世代のために俺がやらねばみたいな、そういう気持ちはありますか?
DJ RENA:若い子たちに影響を与えられるDJになりたいなとは思ってるんですが、若い子は若い子で、新しい機能を駆使して頑張っているので。あとは、いろんなスタイルの若手が出てきているので、下の子というよりは同じ世代のDJとして仲間が増えて心強いという思いです。
渡辺志保:桝中さんはディレクターとして長年シーンを見ていて、ターンテーブリスト人口は増えてきていると感じますか?
桝中:ジャンルが増えたこともあって、人口は増えてきていると思います。ただ、DJの始めやすさとして、コントローラーで始める人が多い印象です。もちろんターンテーブル以外を使える部門もあるんですが、ターンテーブルでスクラッチや2枚使いなどにチャレンジする人も増えてほしいですね。
渡辺志保:確かに、今は機材がたくさんあってカジュアルになっている分、ターンテーブルじゃない方もたくさんいるんですね。今はスクールもすごく増えてると聞きますし。いろんな入り口がある時代にもなっているのかなと感じます。KENTAROさんはいかがですか?
DJ KENTARO:実は僕も「WORLD DJ ACADEMY」というDJスクールをやっていて。オンラインとスタジオ両方でやっているんですが、今、海外から受講されるDJもいるんですよ。そういう方からはすごい意気込みを感じますし、めきめき上達して大会に出場するようになったりとか。国を超えてそういった出会いがあって、自分としても楽しいですね。
渡辺志保:確かに、このスキルと伝統を受け継がねばならないというか、継承していく大切さっていうのもありますよね。
アジア初開催となる世界大会の見どころ
渡辺志保:近年、例えばボディートリックをやる方が増えているとか、楽曲重視、ノリ重視になってきているとか、そういった変化もあるんでしょうか?
DJ KENTARO:ボディートリックはDMCがスタートした初期の頃、1985年くらいに流行っていて。DJ Davidという人が、ターンテーブルの上に手を乗せてブレイクダンスみたいにぐるぐる回ったりとか。あとはビリヤードのキューを使ってレコードスクラッチしたりとか。パフォーマンス性が高いスタイルが流行っていたのが初期の頃ですね。その後、90年代に入ってから、スキルやヒップホップのグルーヴが重視される時代に変わっていきました。
渡辺志保:今、2020年代に入って、ここ数年の傾向はありますか?
DJ RENA:CUEポイントと言って、ミキサーの片方に8つのボタンがあるんですが、そのボタンにキックやスネアの音を設定できるんですよ。それによって、フィンガードラムみたいな感じでドラムを叩けるようになりました。プラス、ドラムを叩きながらレコードも触れるようになっているんです。さらに、エフェクトを使って音が途切れるようにしたり、フェーダーでピッチを変えられたり、シンセサイザーのようにしたり、可能性が無限になったんですね。それらを駆使してパフォーマンスをするんですが、良い面としてはすごくクリエイティブ。ただ、その技のすごさが少し理解されにくくなっている場面もあります。そのバランスの取れた人が上位に残っているという印象がありますね。
渡辺志保:皆さんそれぞれやり方があると思うんですが、この決勝大会に向けたルーティーンっていうのはどうやって構築していくんでしょうか?
DJ KENTARO:やっぱりターンテーブルにひたすら向かって、自分のアイデアを絞り出していくしかないですね。リズムをどう崩していくかとか。
渡辺志保:ここでこの声ネタを入れようとか、頭の中の引き出しというか、ひらめきがすごいなと思いますね。
DJ RENA:みんなやっぱり勝ちたいと思うので、どれだけ他の人がやっていないことをするか、人を驚かせるか、プラス、ジャッジに刺さるかという全部のことを考えて作ります。
渡辺志保:記念すべき40周年目、世界大会を東京で迎えるということで、見どころを伺えますか?
桝中:各国からレジェンド級のDJたちが来るので、ショーとしても楽しんでもらいたいですし、純粋に大会としても楽しんでもらいたいですね。やっぱり生で、直接観てほしいです。世界大会を日本で観られる機会ってないと思うので。
DJ RENA:国によってスタイルが違うのも楽しんでもらいたいですね。日本は構成意識で、アメリカは構成というよりもスキル、かっこよさ、お客さんの盛り上げ方に超特化していて、ヨーロッパは音楽性とスクラッチが超上手いんです。その人たちがバトルするので、見ごたえはすごいと思います。
渡辺志保:どんなDJが優勝するのか、全然想像がつかないですが、ぜひこの機会に生で見届けたいですね。
イベント情報

【タイトル】
Technics presents DMC World DJ Championship Finals
【日時/会場】
2025.10.11 [SAT] 13:00-21:00 O-EAST
2025.10.12 [SUN] 13:00-20:00 HARLEM
【チケット】
前売券 : ¥5,200 [1日券]
※2日通し券はございません
ZAIKO (https://dmc.zaiko.io/)
【10.11 (SAT) O-EAST】
世界各国のチャンピオンとワイルドカードを勝ちあがったDJたちによる、CLASSIC、BATTLE FOR SUPREMACY、SCRATCH BATTLEの部門を開催。
GUEST ARTIST
KIREEK (DJ HI-C, DJ YASA)
Skratch Bastid
DJ KENTARO with Takuya Nakamura
Invisibl Skratch Piklz (DJ Qbert, Shortkut, D-Styles)
DJ Fly
DJ Rena
JFB
BGM DJ
DJ TA-SHI
DJ Flow
HOST MC
CRAZE
DJ Babu
DARTHREIDER
Deejay T-JR
【10.12 (SUN) HARLEM】
世界各国のチャンピオンとワイルドカードを勝ちあがったDJたちによるTHE OPENの部門を開催。
GUEST ARTIST
CRAZE
DJ KOCO aka Shimokita
nasthug
BGM DJ
DJ Flow
HOST MC
DJ Revise
DJ Rina
【SNS】
Instagram (https://www.instagram.com/dmcdjchamps/)
Facebook (https://www.facebook.com/dmcdjchamps/)
MORE INFORMATION (https://www.dmcdjchamps.com)
■日本チャンピオンが世界に挑戦!ゴールデンチケットによりDJ FUMMYが参戦!

8/30 (土)にWOMBで開催された日本大会。熾烈な各部門のバトルを勝ち抜いた4名のDJたちが世界大会へと駒を進めました。2019年に世界を制したCreepy NutsのDJ 松永以来、6年ぶりとなるワールドチャンピオンが日本から生まれるのか注目です。
さらに、国別大会免除で世界大会に出場できる権利を与えるゴールデンチケット。1枠しかない、その栄誉を手にしたのは、4度の日本王者に輝き、世界大会でも3度準優勝を果たしたDJ FUMMY。各国の代表たちと肩を並べCLASSICに挑み、悲願の世界一を目指します。

【2025 DMC JAPAN CHAMPION】
CLASSIC : ヒラテマリノ
BATTLE FOR SUPREMACY : DJ NOLLI
SCRATCH BATTLE : DJ KEITA
THE OPEN : PACHI-YELLOW
【2025 DMC WORLD GOLDEN TICKET】
DJ FUMMY
【DMC JAPAN SNS】
Instagram (https://www.instagram.com/dmc.japan/)
X (https://x.com/dmcjapan)
Facebook (https://www.facebook.com/dmcjapandj)
MORE INFORMATION (https://dmc-japan.jp/)
■DJ KENTAROが世界大会のアンバサダーに就任!Technics × DMC WORLD FINAL 2025コンセプト映像を制作中!

長年DMCをサポートしてきたTechnicsは本大会のメインスポンサーシップを契約。2025年はTechnics 60周年、DMC 40周年、さらに大阪で万博が開催される節目の年でもあります。その記念すべきタイミングに開催される世界大会の成功に向けて対話を重ねてきました。
Technicsを抱えるPanasonicが万博で掲げるテーマは”Unlock your nature”。
「解き放て。こころと からだと じぶんと せかい。」のメッセージは若い世代が自分を解き放ち、自由に表現をすることを意味します。12歳という最年少で世界一に輝いたDJ RENAの功績もあり、今年も10代のターンテーブリストが何人も日本大会のファイナリストに名を連ねています。DMCはまさに才能をUNLOCKする舞台です。
その理念を体現する存在としてDJ RENAとDJ SORAが”Unlock your nature”のサポーターに就任。さらに2002年にアジア人としてはじめて世界一に輝いたDJ KENTAROが「Technics x DMC World Final 2025」 のアンバサダーを務めます。そんな3名がセッションを披露するコンセプト映像The UNLOCK SESSIONを近日中に公開予定。シーンを牽引してきたベテランとの共演を通じて次世代の才能をUNLOCKさせます。これからの日本を背負う若手DJが魅せるパフォーマンスにぜひご期待ください。
■世界大会が日本で開催!クラウドファンディングが開催中!

日本での世界大会開催をご支援いただくプロジェクトをCAMPFIREでおこなっています。返礼品にはWORLD FINALへの招待に加えて、ここでしか手に入らないDMCの卓上ネオンサインや所縁のDJたちによるお宝グッズ、さらにメインスポンサーであるTechnicsの非売品アイテムや限定アパレルなどをご用意しています。有志団体であるDMC JAPANが今後も存続していくため、ぜひご支援をお願いします。

