FL Studio最新ベータ版が公開。音源分離機能とAIマスタリング機能が追加

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Image-Lineが開発・販売する音楽制作ソフト「FL Studio」の最新ベータ版「FL Studio 21.2 beta」が公開。新機能としてAIによる2mix音源から任意のステムに分離する音源分離機能とAIマスタリング機能を追加した。
AIによる音源分離機能とマスタリング機能が主要音楽制作ソフトに搭載されるのは今回が初
両機能は今年8月にImage-Lineが発表した、クラウド経由でサウンドライブラリ、コンテンツ、ツールなどを提供するクラウドサービス「FL Cloud」(現在はベータ版)が使用されているという。
現在販売されている主要音楽制作ソフトにAIによる音源分離機能が搭載されるのは今回が初。FL Studio 21.2の音源分離機能では、2mix音源をほかの音源分離系のプラグインや機能同様にベース、ドラム、ボーカルなどのトラックを構成するステムに分離することができる。
また同じくAIマスタリング機能が音楽制作ソフトに搭載されるのも今回が初だ。この機能では、AIがより良いマスタリング結果を得るために自動でトラックのジャンルを検出するほか、ユーザーはドロップダウンリストから任意の音楽ジャンルを選択することも可能。また、希望するトラックの出力レベルやYouTubeやSpotifyなど音源の公開先プラットフォームにあわせたラウドネス・ターゲットなども選択可能だ。
FL Studio 21.2では、そのほかに「SOUNDS」(FL Cloudの機能のひとつでサンプルのテンポを自動でトラックに同期させて使用できるサンプルライブラリ)や「Keplar」(RolandのJuno-6のクローンソフトシンセ)といった新機能の追加が予定されている。
FL Studioライセンス所有者は最新ベータ版を無料でダウンロード可能
FL Studio 21.2の正式リリース日程は、この記事を執筆している時点では発表されていないが、現在、FL Studioのライセンス所有者はImage-LineのFL Studio Forumから「FL Studio 21.2 beta」最新ベータ版のBeta 3を無料でダウンロード可能。FL Studioユーザーは、早速新機能を試してみてはいかがだろうか?