YouTube、AI音声カバーツール「Dream Track」と鼻歌から音楽を作成できる「Music AI Tools」を発表!


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YouTubeは、Google DeepMindが開発する先進的な音楽生成AIモデル「Lyria」を利用した「Dream Track for Shorts」と「Music AI Tools」というふたつのAI音楽生成ツールを発表した。
有名アーティストの声が使用できる「Dream Track」と鼻歌から音楽を作成できる「Music AI Tools」
今年8月、YouTubeはAIを音楽に活用するための基本的な考え方「AI Music Principles(音楽AIの基本的な考え方)」の制定と、三大メジャーレーベルのひとつであるUniversal Music Group(UMG)のアーティスト、作詞・作曲家、プロデューサーが参加する「YouTube Music AI Incubator」の発足を発表。音楽AIの基本的な考え方を「大胆かつ責任ある改革に取り組みながら、音楽業界との協働関係を築いていくというYouTubeのコミットメントに根ざしている」とし、同社のCEOのNeal Mohan氏は、「AIの存在を無視することはできません。YouTubeは音楽業界と協働し、AIを責任を持って活用していきます」とコメントしている。
AIが有名アーティスト声をカバーしてショート動画用BGMを作成できる「Dream Track」
今回発表されたふたつのAI音楽生成ツールのうちDream Track for Shortsは、現在実験的に一部のクリエイター向けに提供されているYouTubeのショート動画サービス「YouTube Shorts」向けの機能。Charli XCX、Sia、Charlie Puth、John Legend、Demi Legato、T-Pain、Troye Sivanら数組の有名アーティストが実験的に参加している。
この機能では、ユーザーがテキストで作成したい音楽のスタイルや歌詞のテーマなどを入力し、実験に参加しているアーティストの中から好きなアーティストを選択すると、YouTube ShortsのBGM用にそのアーティストの音声を使用した短い楽曲(最大30秒まで)を作成できる。
AIが鼻歌から新しいギターリフを作ってくれる「Music AI Tools」
一方Music AI Toolsは音楽制作の現場向けの機能になっており、鼻歌から新しいギターリフを作る、作成中のトラックをレゲトン調など別のテイストに置き換えるといった処理がAIにより簡単に行なえるようになる。YouTubeによると、このツールのテストは、今年後半からMusic AI Incubatorの参加者を対象に行われる予定だ。
アーティストやクリエイターの想像力を伸ばし、創造的なプロセスを強化するAI機能の可能性を探る実験
なお、YouTubeは今回のAI音楽生成ツールの発表にあわせて、次のようにコメント。
「これらの実験を組み合わせることで、アーティストやクリエイターの想像力を伸ばし、創造的なプロセスを強化するAI機能の可能性を探っていきます。そしてその結果、ファンは新しい方法で彼らが愛するクリエイターとつながることができるようになり、インタラクティブなツールや体験を通じて、彼らとの距離を縮めることができます。これらのことはすべて、私たちが技術を反復・強化し、将来のアプリケーションに情報を提供するのに役立つでしょう」
また、AIがYouTubeと音楽業界にもたらす影響についても、次のように述べている。
「AIがもたらす機会は非常に大きいものの、急速に進化する領域であり、複雑な課題があることも認識しています。YouTubeの最大の強みは、音楽業界のパートナーとの強固な関係です。私たちは、この新しい時代を迎えるにあたり、彼らと協力し、新たな機会を共に批判的に探求し、賢明で持続可能なコントロール、収益化、アトリビューションの枠組みを開発することを約束します。私たちはまだこの作業の初期段階にあり、さらに多くのことを学びながら、私たちのアプローチを進化させ続けることを期待しています」
Dream Track for ShortsやMusic AI Toolsは、アーティストやレコードレーベルだけでなく、音楽を使用してUGC動画を作成するさまざまなレベルの動画クリエイターにも大きな影響を与えることが予想される。それだけに今後の開発状況を含むツールの動向に引き続き注目していきたい。


