Discogsで最も人気がある10本のカセットテープをチェックしてみよう!


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現在、人気のアナログ音源フォーマットといえばレコードだが、それに次いで人気なのがカセットテープ。80年代に大人気となったこのフォーマットは最近では、有名アーティストの音源や人気映画のサントラの復刻の際に採用されたり、おしゃれなプレイヤーが発売されたりとその需要は年々高まってきている。
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そんなカセットテープだが、音源のデータベースサイト・Discogsによれば、意外にも人気を集めているのはソニーのウォークマンが一世風靡した80年代のものではなく、90年代、2012年のものが人気になっているそう。今回は、そんなDiscogsで最も人気がある10本をご紹介。
1. God Speed You Black Emperor! –『All Lights Fucked On The Hairy Amp Drooling』
人気となっている90年代の作品。カナダのポスト・ロックバンドが1994年にリリースした貴重な限定初期作品集であるこのカセットはなんと世界に33本のみだそう。A面13曲、B面14曲収録の同作はデジタル化されていないため激レア。まさにコレクターズアイテムだ。

Photo: Discogs
2. Macintosh Plus –『Floral Shoppe』
2011年にデジタルリリースされたヴェイパーウェイヴの名作のカセット版は限定100本のみ販売されたもの。ジャケからして、90年代のレトロPC感のあるいかにもヴェイパーウェイヴなルックスが、さらにアナログなフォーマットになって人気を集めていることがおもしろい。というのもネット発の音楽のため、探せばいくらでもデジタルで手に入れられそうな音源なのにあえてカセットテープで所有したい願望は、今の若者のカセットテープ所有欲を体現してるかのようだ。

Photo: Discogs
3. Solid Space (2) –『Space Museum』
イギリスのみで1982年に発売されたこちらは、バンドがリリースした唯一の音源だそう。しかもそれ以降、アナログ化もCD化もしなかったという超レア物でなんというか これぞカルトアイテムといった感じだったようだが、調べてみたら去年と今年、非公式にアナログカットされていた模様。

Photo: Discogs
4. Metallica –『No Life ‘Til Leather”』
こちらは大御所メタリカの1982年のデモテープ。Rolling Stoneのインタビューによると、バンドのドラマー・ラーズ・ウルリッヒは、50~100本くらいテープを作れば、受け取った人がそれをコピーして友人に送ると考えていたと語ったそう。ちなみにマーケットプレイスでの取引価格は5万1012円也…。

Photo: Discogs
5. Chuck Person – “Chuck Person’s Eccojams Vol. 1”
2010年に100本限定で発売されたもので、ヴェイパーウェイヴのクラシックと呼ばれるもの。こちらもカセットテープのみの激レアものだそう。それとびっくりしたのが、このChuck Personとは今年のカンヌ映画祭で音楽賞を受賞したプロデューサー・Oneohtrix Point NeverことDaniel Lopatinの別名義だったということ。現在は6万8016円で取引されているこちら、どうしても欲しいコアなOPNファンは是非。

Photo: Discogs
6. Boards Of Canada –『A Few Old Tunes』
エレクトロニカのベテラン・Boards Of CanadaのこのカセットテープはA面B面合わせて30曲入り。1996年に彼らの家族や友人向けに作られたカセットで何本作られたかが定かではないものだそう。またこのカセットには同時期に作られたもうひとつのカセット「Old Tunes Vol. 2」というものが存在。コアなファンの間ではただ単に「Old Tunes」と呼ばれることもあるようだ。

Photo: Discogs
7. Boards Of Canada –『Boc Maxima』
こちらもBoards Of Canadaが1996年にリリースしたものでカセットテープのみのレア音源。そのうちのいくつかの音源は1998年にリリースされた『Music Has The Right To Children』に収録。その際にはこのカセットテープに収録されていた「Boc Maxima」は「Bocuma」という曲名に変更されている。

Photo: Discogs
8. Ata Kak –『Obaa Sima』
1994年にガーナでリリースされたもので、これまでに50本のみリリースされた作品。「Awesome Tapes From Africa」というアフリカのレアなカセットテープを紹介するブログを運営するBrian Shimkovitzが2006年にガーナで発見。それをブログに載せたことで注目を集めることに。その後2015年にアナログ盤、CD、カセットテープで復刻。その結果Ata KakはSonarなどヨーロッパの有名フェスに出演することになったとのこと。

Photo : Discogs
9. Aphex Twin –『Selected Ambient Works 85-92』
ベルギーの名門テクノレーベル・R&Sのサブレーベル・Apolloから1992年にリリースされたもの。今年のフジロックへの出演も話題になったエイフェックス・ツインの初期音源。そのカセットテープ版は現在、3万7462円から取引が行われている。近年は自身が出演するフェスの物販で謎のアナログ盤を発売することも話題になるエイフェックス・ツインだが、フジロックでは「APHEX MT.FUJI 2017」というカセットテープを販売。Discogsによればそちらは全45曲収録、500本のみの限定品。最近の音源のため、マーケットプレイスでは現時点で5本が出品。取引価格は2万3806円から。

Photo: Discogs
10. Boards Of Canada –『Old Tunes Vol. 2』
このリスト3本目となるBoards Of Canadaカセットテープ作品。先述の『A Few Old Tunes』と同時期に作られたもの。こちらも友人、家族を対象に配布されたもので、当時から一般の音楽ファンが手に入れるのが困難だったレアテープだ。

Photo: Discogs
ひととおり、人気の作品を見ていくとDiscogsが指摘するように人気のカセットテープ10本中6本が90年代にリリースされたもの になっている。また2010年代のネット発の音楽・ヴェイパーウェイヴ系が2本リストに入っているところは興味深い。いくつかはレアすぎてDiscogsのマーケットプレイスにも出品されていないが、中には非常に高値になっているが購入できるものもある。値段が値段だけになかなか手がでないが、いつかはレアなカセットテープを所有してみたいという欲がこの人気作リストを見ていたら刺激された。
もし、どれかひとつプレゼントしてもらえるなら、個人的にはAta Kak –『Obaa Sima』が欲しいかな。でも調べていたらこちら、復刻版はフィジカルのほかにもデジタル版も発見! とりあえずはこれで聴き込んでみよっと。
参考:
https://blog.discogs.com/ja/discogsで最も求められているカセット10本/
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Written by Jun Fukunaga
Photo: Discogs
