Twitter上ではDaniel Ekの投資に反対する声があがっており、Spotifyのボイコットを呼びかけるハッシュタグを使った抗議も。

SpotifyのCEOとして知られるDaniel Ekが、AI防衛技術を開発する企業「Helsing」に1億ユーロを投資した。
報道によるとHelsingは、今年設立されたミュンヘンのスタートアップ企業で、AIを利用して戦場での評価作業において軍隊を支援することを計画している。Helsingの新しいAIソフトウェアは、カメラ、赤外線画像、レーダーデータ、その他のセンサーからの情報からパターンを認識し、可能な限り正確な状況図を作成すると言われており、これまでに同社の技術はフランス、イギリス、ドイツの各軍に販売されているという。
AI防衛技術を開発する企業に対する投資に反発の声
Spotify以外に投資会社「Prima Materia」の創業者でもあるDaniel Ekだが、今回の出資により、今後、Helsingの取締役会にも参加することになるという。また、Financial Timesは、今回のDaniel Ekからの出資を受けて、Helsingの価値は4億ユーロ強となると報じている。
しかし、この出資を報告するDaniel Ekの<a href="https://twitter.com/eldsjal/status/1458011708832862208" title="ツイート">ツイート</a>には、Spotifyユーザーからの反発の声が集まっており、プロデューサーのDarren Sangitaを含む他のユーザーも#BoycottSpotify を使い、Spotifyの利用を止めることを呼びかけている。
Darren SangitaはResident Advisorの取材に対して、「音楽が武器として使われています。私はそれには賛同できないので、すでにSpotifyの利用登録を解除しており、自分の音楽もSpotifyから全て引き上げるつもりです」「私たちは、音楽が平和のための強力なツールであると信じています。そうでなければ、私たちの音楽哲学とは完全に矛盾しています」と今回のDaniel Ekの投資を批判している。
Daniel Ekのツイートに対する返信やリツイートの多くは否定的な内容
また、先述のDaniel Ekのツイートに対する返信のうち、80％がこの件に納得しておらず、リツイートの95％が否定的な内容だったという。
この記事を執筆している時点では、この件に関するDaniel Ekからの新たなコメントは出されていないが、現在、物議を醸しているだけに引き続き今後の動向には注目が集まりそうだ。

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Spotify CEOがAIを利用した防衛技術へ投資　アーティストや音楽ファンから反発も

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