監督や女優たちも登壇！10月27日に公開される続編の気になる内容は？

台風21号の到来で陰鬱な空気が漂う週末の東京に、あのハリソン・フォードがやって来た。新作映画『ブレードランナー 2049』を引っさげて。
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本作が1982年に公開された『ブレードランナー』の続編であることは、もはや説明不要。SF映画の金字塔として、今もなお多くのクリエイターに多大な影響を与え続ける同作の続編ということで、世界中のファンから大きな注目を集めている。

週明けの10月23日、東京は見事な晴天。ハリソンをはじめ、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、キャストのシルヴィア・フークス、アナ・デ・アルマスが記者会見を行うということで、block.fmも潜入してきた。
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9年ぶりに来日したハリソンを筆頭に4人が登壇すると、総勢200人の取材陣からはどよめきとフラッシュの嵐が。ハリソンは「再び来日できて、とてもうれしい。台風を終わらせてくれてありがとう」とクールに述べ、「1作目の『ブレードランナー』で来日したとき、日本の観客の反応が非常に良くてとてもうれしかった。本作もきっと楽しんでもらえると思う」と約束した。

『メッセージ』でアカデミー賞にノミネートされた監督は現在50歳で、『ブレードランナー』に大きな影響を受けた一人だ。「あの映画の前と後で大きな違いが生まれた。リドリー・スコット監督による光の使い方や雰囲気の作り方は、それまでに観たことがないものだった」と語る。

そのスコットが製作総指揮を務める中でメガフォンを執るのは「ものすごいプレッシャーだった」といい、「とても興奮していたが、大きな恐怖を覚えた。本作に携わったすべてのアーティストが、オリジナル版はもちろん、記憶や思い出に敬意を払って制作した」と明かした。
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新作の舞台は、前作から30年後の2049年。貧困と病気が蔓延するカリフォルニアではレプリカント（人造人間）が労働力として生産され、人間と危うい共存関係にあった。レプリカントの暴挙を阻止する捜査官＝ブレードランナーのK（ライアン・ゴズリング）は、新たなレプリカントを製造するウォレス（ジャレッド・レト）の巨大な陰謀を知る。その陰謀を暴く重要な鍵を握っていたのは、30年前にこつ然と姿を消したかつての“ブレードランナー”、デッカード（ハリソン・フォード）だった。
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「オリジナル版の舞台は2019年で、（未来について）多くのことが予測されていたが、実際に今の僕らが暮らす世界とは異なることが多い。本作ではそれをパラレルワールド的な別世界ととらえ、オリジナル版につながる2049年を描いた。スティーブ・ジョブズは存在しない世界だ」と監督は解説する。

「本作で描いた世界は今の世界よりも気候も生活も過酷で、それが建築物や乗り物、テクノロジーに影響を及ぼしている。でも、僕にとって最も興味深いのは、本作が未来ではなく現在について語っているという点なんだ」
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前作公開後、恋人である女性レプリカントと姿を消したデッカードの行方や、「デッカードの正体はレプリカントなのか？」という謎が、30年以上経った今もファンの間で議論されている。「リドリー・スコットから電話をもらって驚いたよ。続編の撮影が始まる4年前のことだ。あの役を再訪することに興味はあるかと聞かれたから、物語次第だと伝えた」とハリソンは振り返った。
 
「その後、リドリーがオリジナル版の脚本家の一人、ハンプトン・ファンチャーと手がけた短編小説と、それをベースにした脚本を読んだ。私は彼らが築き上げたデッカードの感情的な側面に強い思い入れを感じ、これはとても良い機会だと考えた」
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デッカードだけでなく、ハリソンは『スター・ウォーズ』シリーズのハン・ソロやインディ・ジョーンズなど、同じキャラクターを長い時を経て再び演じてきた。そのことについて聞かれると、「なんでダメなんだ？」と笑い、「30年後のハン・ソロや35年後のリック・デッカードを知り、時の経過を認識して、彼らが人生の異なるステージにおいて、過去が招いた結果に向き合う姿を追うプロセスは、役者にとって非常に興味深いものだ」と話した。
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ウォレスの右腕であるレプリカントを演じたシルヴィア・フークスは、日本の印象について「ブレードランナーの世界に来たみたい」と目を輝かせた。前作公開時は生まれていなかったが、『ブレードランナー』は「人として、そして女優として、私にとって重要な作品」と語る。本作へのオファーを受けて「大声で叫び、号泣してしまった」といい、あまりの叫び声に監督から「まだ生きてる？」と聞かれたそうだ。

Kの恋人ジョイ役のアナ・デ・アルマスは、「オファーを受けて感激したと同時に、とても怖くなり、ナーバスになった。ドゥニの期待に応えられるパフォーマンスができるかどうか心配だった」と告白。セクシーな衣装が多く、現場ではハリソンに心配されていたといい、「『大丈夫？寒くない？』とか、『これ貸そうか？座る？そのブーツは履き心地いいのかい？』と気遣ってくださった」と明かした（ハリソンは「覚えていないな」とコメント。
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本作は既に本国アメリカ等で公開され、世界45か国以上で首位デビューを果たしている。監督は「映画の神様に感謝している。車に爆弾を仕掛けられなくてよかった」とホッとした様子だった。

ハリソンは異なる文化圏でヒットしていることを挙げ、「人間とは何か、運命はコントロールできるのか、という感情的な疑問を問いかけているところに、成功の理由があるのではないか」と分析。オリジナル版を知らない新世代に対しては、「1作目を観なくても十分に楽しめると思うが、できれば観ることをおすすめしたい。本作だけでも壮大なスケールだし、とても満足のいく体験となるだろう。でも、もし1作目を楽しんだのであれば、少し違った体験が待っていると思うよ」とメッセージを送った。

映画『ブレードランナー 2049』は10月27日より全国ロードショー。
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▷ 『ブレードランナー 2049』
製作総指揮：リドリー・スコット／監督：ドゥニ・ヴィルヌーヴ
出演：ライアン・ゴズリング、ハリソン・フォード、ロビン・ライト、ジャレッド・レト、アナ・デ・アルマス、シルヴィア・フークス、カーラ・ジュリ、マッケンジー・デイヴィス、バーカッド・アブディ、デイヴ・バウティスタ
配給：ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
10月27日（金）全国ロードショー

▷ 公式サイト: <a href="http://www.bladerunner2049.jp/" target="out" rel="noopener">http://www.bladerunner2049.jp/</a> Written by Thumper Jones

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ハリソン・フォードが台風と共に上陸、『ブレードランナー 2049』来日会見レポート

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