「BET Hip Hop Awards 2023」でKendrick Lamarが最多受賞

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数あるアワードの中でもヒップホップに特化したアワードであるBET Hip Hop Awardsが今年も開催された。ノミネートが発表された時点では21 Savage(21・サヴェージ)とCardi B(カーディ・B)が12部門でリード、続いてDrake(ドレイク)が9部門となっていたが、結果はKendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)がノミネートされていた4部門全てで受賞するという圧倒的な強さを見せた。
Cardi Bは受賞せず
最多ノミネートとなっていたCardi Bだが、今年は残念ながら全ての部門で受賞を逃している。「ベスト・アーティスト」「ベスト・ソング」「ソング・オブ・ザ・イヤー」など主要部門でノミネートしていたのだが、やはりアルバムのリリースが無い事が影響しているか。
Kendrick Lamarに続いてはDrake、21 Savage、Lil Durk(リル・ダーク)、J. Cole(J・コール)らが複数部門で受賞。Drakeと21 Savageに関してはコラボアルバム『Her Loss』での「アルバム・オブ・ザ・イヤー」と「ベスト・デュオ」を揃っての受賞ということでWin-Winの活躍だったと言える。来年はここにDrakeのニューアルバムも追加されることだろう。
映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』のサントラも手がけたMetro Boomin(メトロ・ブーミン)は「DJ・オブ・ザ・イヤー」も受賞。コーチェラ2023ではSAHARA STAGEでトリを務めたりと、今年最も活躍したアーティストの1人となった。
アトランタ勢が魅せた圧巻のパフォーマンス
アワードでは誰が受賞するかよりも、パフォーマンスについてより注目されている昨今。今年はヒップホップ50周年ということもあり、各地でトリビュートセットが披露されているが、今回のBET Hip Hop Awardsではアトランタ開催ともあって、サウスのラッパー達が大集結。
サウスシーンを代表するレーベル、So So Def(ソー・ソー・デフ)のボス、Jermaine Dupri(ジャーメイン・デュプリ)が指揮を取り、Ludacris(リュダクリス)、Nelly(ネリー)、Lil Jon(リル・ジョン)、Da Brat(ダ・ブラット)などなどがJermaine Dupriプロデュースによるヒット曲をメドレーで披露し、30代40代には特に嬉しい内容だった。
さらにはDJ Drama(DJ・ドラマ)のステージにはFabolous(ファボラス)、T.I.、Jeezy(ジージー)も登場し、懐メロをパフォーマンス。ヒップホップ・アワードに相応しい内容に華を添えた。