2023年は音楽シーンでもAIが台頭。この1年間でblock.fmが紹介してきたAI音楽ツールの中から最も注目すべきツールをピックアップ。

プラグインはNeutoneのサイトで無償提供されている。

<p>NeutoneのAIオーディオプラグイン「Neutone Plugin」に新たなリアルタイム音色変換を可能とする新音色が追加された。</p>
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<h3>ギターや鳥、ザトウクジラの歌へのリアルタイム音色変換が可能に</h3>
<p>Neutoneは、2023年にAI研究者・アーティスト・DJの徳井直生が代表取締役を務めるQosmoによって新たに設立されたAIを用いた新しいタイプのシンセサイザーやエフェクターの開発、販売を目的とする新会社。</p>
<p>Neutone Pluginは、現在はNeutoneのサイトで無償提供されている深層学習を使ったリアルタイムDSP（デジタル音響処理）モデルをDAW上で利用可能にするプラグイン。今回、15個の新しいモデル(音色) が追加されたことで、ギター、オルガン、ピアノなどの新しい楽器やさまざまな鳥やザトウクジラの歌へのリアルタイム音色変換が可能になった。</p>
<p></p>
<blockquote class="twitter-tweet" data-width="500" data-dnt="true">
<p lang="ja" dir="ltr">AIオーディオ・プラグイン Neutoneに15個の新しいモデル(音色) が追加されました。<a href="https://t.co/YuEQxH3BdM">https://t.co/YuEQxH3BdM</a></p>
<p>ギター、オルガン、ピアノなどの新しい楽器に加えて、さまざまな鳥やザトウクジラの歌へのリアルタイム音色変換が可能に🦜🐳   この機会に是非お試しください〜 (無償です!)</p>
<p>来週12/8の… <a href="https://t.co/aYGanJnitO">https://t.co/aYGanJnitO</a> <a href="https://t.co/iBoXXpx93E">pic.twitter.com/iBoXXpx93E</a></p>
<p>&mdash; Nao Tokui / 徳井直生 (@naotokui) <a href="https://twitter.com/naotokui/status/1730165276631842891?ref_src=twsrc%5Etfw">November 30, 2023</a></p></blockquote>
<p><script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script></p>
<h3>&quot;アーティストらの音楽的創造性の発露をAI技術によってサポートすることを目指す&quot;</h3>
<p>Neutoneは今年7月の会社設立発表時、設立の背景について、「生成AIの技術革新が話題を呼ぶなか、経済的なメリットや技術論が先行しており、実際に文化の創出を担うアーティストやクリエイターの立場に立った視点が十分に反映されていないという現状がある」と説明。またそれを受けて、同社では「今後、生成AI技術を利用しつつも、あくまでもアーティスト、つくり手を中心に置いた世界観を重視し、アーティストらの音楽的創造性の発露をAI技術によってサポートすることを目指していく」と発表していた。</p>
<p>2023年は音楽シーンでもAIの台頭がホットトピックとなっており、音楽クリエイターの間でもAIに対する関心が高まっている。AIを活用した音楽クリエイティブに興味がある人は、一度「Neutone Plugin」を試してみてはいかがだろうか？</p>
<p>Neutone Pluginのダウンロードと詳細は下記リンクにて。<br />
<a href="https://neutone.space/">https://neutone.space/</a></p>
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AIオーディオプラグイン「Neutone」に新音色が追加! ギターや鳥、ザトウクジラの歌へのリアルタイム音色変換が可能に

<p>2023年、音楽業界にも大きなインパクトを与えたAIの台頭。AIの活用に関しては、音楽シーンでも法と倫理面での問題などもあり、音楽クリエイターやアーティストの間でもさまざまな意見が見られる。</p>
<p>しかし、その一方でAIに可能性を感じる音楽クリエイターやアーティストも決して少なくないはずだ。またこれまで音楽制作の知識がなく自分で音楽を作ったことがない人にとっても、頭の中にある音楽のイメージを形にできるというメリットもある。その意味ではAI音楽制作ツールは、人間の音楽制作能力の拡張につながるものだと言えるだろう。</p>
<p>そこで本稿では、今年block.fmが取り上げた注目の最新AI音楽制作ツールをピックアップして紹介していく。</p>
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<h3>LANDRによるAIを搭載した音楽制作ソフト向けマスタリング用プラグイン「LANDR Mastering Plugin」</h3>
<p>音楽シーンにおいて、かねてからAIが活用されてきた分野のひとつであるマスタリング。その先駆者といえば、AIによるオンラインマスタリングサービスを提供してきたLANDRだ。マスタリング用プラグインとなる「LANDR Mastering Plugin」。</p>
<p>従来のLANDRのオンラインマスタリングサービスは、ブラウザベースで使用できるものだが、LANDR Mastering Pluginは文字どおり通常のマスタリングプラグインと同様、音楽制作ソフトでの使用を目的とした非ブラウザベースのツール。LANDRのオンラインAIマスタリングサービスは、2014年の開始以来、過去10年間で2500万曲以上をマスタリングしているが、LANDR Mastering PluginではそのAIアルゴリズムが活用されている。またLANDR Mastering Pluginでは、オンライン版LANDRとは異なり、専用のGUIでマスタリングの仕上がりを調整しながら、リアルタイムでマスタリングを行える。この点がこのツールのメリットとして挙げられるだろう。</p>
<p>現在、LANDR Mastering Pluginは299ドルで永続ライセンスが購入できるほか、LANDR製品の全製品がバンドルされたサブスクリプションプラグインサービス「LANDR Studio Pro」を契約することで使用可能だ。</p>
<p>なお、2023年はマスタリングやミキシング向けプラグインで知られるプラグインメーカーのWaves AudioがオンラインAIマスタリングサービス「Waves Online Mastering」をローンチ。またiZotopeも音楽制作ソフト向けの定番AIマスタリングツールの最新版となる「Ozone 11」をリリースしている。</p>
<p><div class="iframe-wrap"><iframe loading="lazy" title="Mastering a Song with LANDR Mastering Plugin" width="500" height="281" src="https://www.youtube.com/embed/IslBZmbz47Q?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" allowfullscreen></iframe></div></p>
<p><news slug="landr-mastering-plugin"></news></p>
<h3>サンプルプラットフォーム・Spliceが提供するループベースのAI搭載楽曲制作ツール「Create」</h3>
<p>2023年は音楽クリエイターに人気のサンプルプラットフォーム・SpliceもループベースのAI搭載楽曲制作ツール「Create」を公開した。</p>
<p>Createは、2022年にSpliceが発表した楽曲制作アプリ「CoSo」をベースにしたツール。AIがマッチングさせたSpliceのサンプルを組み合わせることで、ループベースの楽曲制作が行える。CoSoとの違いは専用のアプリをダウンロードする必要はなく、ブラウザ上で利用できる点だ。</p>
<p>300以上の楽器と130以上の音楽ジャンルからなる膨大なサンプルライブラリーを持つCreateでは、12のスタイルからひとつを選択し、サンプルレイヤー（トラック）が並べられたStackを作成できる。サンプルレイヤーは最大8つまで作成でき、そこで使用するサンプルはパッド、コード、ボーカル、ブラス、FXなどに分類されたサンプルカテゴリーから選択して入れ替えることも可能だ。また音量調節、ミュート/ソロの設定、BPMの変更もでき、これらを調整しながら、自分好みのStackを作ることができる。完成したStackは、ライブラリへの保存やステム、オリジナルサンプルとして書き出し可能。またCreateとの機能統合済みのAbleton Liveではステムやサンプルの移行がより手軽に行える。</p>
<p>2023年10月にはリニューアルも行われており、Spliceユーザーがサンプルライブラリから選択したお気に入りのループでStackを作成できる新機能が追加。サンプルライブラリにある「Create a Stack」ボタンをクリックすると、サイドバーが起動し、互換性のあるサンプルが並べられたStackが表示される。そこでユーザーはStackのサンプルレイヤーの入れ替え、追加、削除、ミックスの調整、BPMの変更などが行える。完成したStackは保存時に自動で名前が付けられるが、手動で名前を付けることも可能。また完成したStackはStackのライブラリに追加されるようになった。</p>
<p><div class="iframe-wrap"><iframe loading="lazy" title="NEW AI Website For Music Producers UNLOCKS Powerful Workflows | Splice Create" width="500" height="281" src="https://www.youtube.com/embed/9Mn2riOV5X0?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" allowfullscreen></iframe></div></p>
<p><news slug="splice-create-renewal"></news><br />
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<h3>AI Grimesと合法的にコラボでき、収益化も可能なAI音声ソフト「Elf.Tech」</h3>
<p>2023年の音楽シーンにおいて物議を醸した、有名アーティストの音声を無断でAIに学習させ、あたかもそのアーティストの楽曲のようなディープフェイク楽曲を作成するというAI音声カバー問題。この問題に対して、さまざまな議論が行われるようになった中、他のアーティストに比べこの問題に一歩踏み込んだ発言をしていたGrimesが公開したのが、自身の声をAIにカバーさせるAI音声ソフト「Elf.Tech」だ。</p>
<p>Elf.Techは、ユーザーが自分の声を録音してアップロードすると、ソフトがGrimesの声に変換。それを使って、ユーザーはGrimes風のボーカルを使用した楽曲を制作できるというもの。またユーザーがステムを使用して自分のAI Grimesモデルを訓練することもできる。さらにGrimesはElf.Techの立ち上げとともに、AIが生成した自身の声を使った楽曲をリリースし、収益化した場合はそのロイヤリティを50%の割合で折半することになると発表。このシステムについて、Grimesは「Grimesは今やオープンソースであり、セルフコピーが可能です」と述べ、ユーザーに自身の声を&quot;活用&quot;するように呼びかけており、実際にKitoのような有名アーティストもElf.Techを活用し、AI Grimesとの公式コラボ曲をリリースした。</p>
<p>またDJ FreshもElf.Tech公開後にアーティストへの報酬を保証するAI音声変換ソフト「Voice-Swap」を発表するなど、AI音声カバーを合法的に有効活用できるようにする動きも見られた。</p>
<p></p>
<blockquote class="twitter-tweet" data-width="500" data-dnt="true">
<p lang="en" dir="ltr">HOW TO MAKE MUSIC FEAT GrimesAI <br />- we can distribute it for you and you can earn royalties from your work: <a href="https://t.co/p598CXaXnD">https://t.co/p598CXaXnD</a></p>
<p>&mdash; Princess Irulen ® (@Grimezsz) <a href="https://twitter.com/Grimezsz/status/1652696738820689921?ref_src=twsrc%5Etfw">April 30, 2023</a></p></blockquote>
<p><script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script></p>
<p><div class="iframe-wrap"><iframe loading="lazy" title="Kito - Cold Touch (feat. GrimesAI) [Official Full Stream]" width="500" height="375" src="https://www.youtube.com/embed/M6fVOoZxdQQ?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" allowfullscreen></iframe></div></p>
<p><news slug="grimes-kito-ai-song"></news></p>
<h3>FL Studio最新ベータ版が公開。音源分離機能とAIマスタリング機能が追加</h3>
<p>2023年はCubase、Studio One、Bitwig Studioなど多くの主要音楽制作ソフトで新機能を追加するメジャー/マイナーアップデートが行われた。その中で最も興味深いアップデートとなったのがFL Studioだ。</p>
<p>最新版の「FL Studio 21.2」では、AIによる2mix音源から任意のステムに分離する音源分離機能とAIマスタリング機能（クラウドサービス「FL Cloud」の契約が必要）が追加されたが、これらのAI機能が主要音楽制作ソフトに搭載されるのはFL Studioが初となる。</p>
<p>FL Studio 21.2の音源分離機能では、2mix音源をほかの音源分離系のプラグインや機能同様にベース、ドラム、ボーカルなどのトラックを構成するステムに分離することができる。一方、AIマスタリング機能では、AIがより良いマスタリング結果を得るために自動でトラックのジャンルを検出するほか、ユーザーはドロップダウンリストから任意の音楽ジャンルを選択することも可能。また希望するトラックの出力レベルやYouTubeやSpotifyなど音源の公開先プラットフォームにあわせたラウドネス・ターゲットなども選択可能だ。</p>
<p>なお、FL Studio 21.2では、そのほかに「SOUNDS」（FL Cloudの機能のひとつでサンプルのテンポを自動でトラックに同期させて使用できるサンプルライブラリ）や「Keplar」（RolandのJuno-6のクローンソフトシンセ）といった新機能の追加されている。</p>
<p><div class="iframe-wrap"><iframe loading="lazy" title="FL STUDIO 21.2 | What&#039;s New?" width="500" height="281" src="https://www.youtube.com/embed/YQ3SxZ11n8s?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" allowfullscreen></iframe></div></p>
<p><news slug="fl-studio-21-2-beta-separation-and-ai-mastering"></news></p>
<h3>テキストから高音質かつ商用利用できる音楽を生成できる音楽生成AI「Stable Audio」</h3>
<p>2022年は「Midjourney」や「DALL-E」、「Stable Diffusion」といったテキストから画像を生成できる画像生成AIツールが注目を集めたが、2023年は同様にテキストから音楽を生成できる音楽生成AIツールが一般向けに公開されることとなった。そのうちのひとつが先述のStable Diffusionの開発元であるStability AIによる「Stable Audio」だ。</p>
<p>Stable Audioは、テキストから44.1 kHzの高品質な音楽とサウンドエフェクトを商用に作成できる初の音楽生成AIサービス。45秒までのトラックを生成してダウンロードできる無料プランと商用利用も可能な2種類の有料プランが用意されている。有料プランのうち90秒のトラックを生成する「Pro」プランは、月額11.99ドル（約1800円）で利用可能で毎月500曲まで生成できる。また企業向けの「Enterprise」プランでは、制作数やトラックの長さを自由に調整できる（価格は要問い合わせ）。</p>
<p>Stable Audioの基礎となるAIモデルは、同社とパートナーシップを結ぶ音楽ライブラリ「AudioSparx」の音楽とメタデータを使用して訓練されたもの。ユーザーは、&quot;Post-Rock, Guitars, Drum Kit, Bass, Strings, Euphoric, Up-Lifting, Moody, Flowing, Raw, Epic, Sentimental, 125 BPM&quot; とテキストで入力し、95秒のトラックをリクエストすると、AIがその指示に従って音楽を生成する。</p>
<p>またStable Audioでは、AIに1曲まるまる音楽を生成させるだけでなく、指示の内容によって、例えば、ドラムソロやFXのステム的なトラックを作成することもできる。Stable Audioの有料プランは先述したとおり、高音質かつ商用利用も可能な音楽を生成できるため、AIが生成した音楽をサンプリングして、独自に音楽をリミックスしたり、発展させたりすることも可能だ。</p>
<p>なお、2023年10月6日〜11月12日（日）まで、東京・TOKYO NODEにて行われたライゾマティクス×ELEVENPLAYによる “新感覚”の没入型パフォーマンス「“Syn：身体感覚の新たな地平”」でもStable Audioが使用されたことが公表されている。<br />
</p>
<blockquote class="twitter-tweet" data-width="500" data-dnt="true">
<p lang="ja" dir="ltr">今夜19時からYouTubeでも配信されるDOMMUNEの<br />Rhizomatiks ｢Syn : 身体感覚の新たな地平」解体新書 &amp; 坂本龍一追悼番組 「坂本龍一トリビュート展」開催記念 坂本龍一の「音楽／アート／メディア」<a href="https://t.co/otgFIXKqS9">https://t.co/otgFIXKqS9</a></p>
<p>｢Syn : 身体感覚の新たな地平」ではStable…</p>
<p>&mdash; Stability AI 日本公式 (@StabilityAI_JP) <a href="https://twitter.com/StabilityAI_JP/status/1739922601705947193?ref_src=twsrc%5Etfw">December 27, 2023</a></p></blockquote>
<p><script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script></p>
<p><div class="iframe-wrap"><iframe loading="lazy" title="Stable Audio SAMPLE" width="500" height="281" src="https://www.youtube.com/embed/lvN67Xe7HNI?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" allowfullscreen></iframe></div></p>
<p><news slug="stability-ai-stable-audio"></news><br />
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有名アーティストの声をAIでカバー、テキストから高品質な音楽を生成…2023年話題になったAI音楽制作ツール5選

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