Aphex Twin、Daft PunkからPeggy Gouまで、過去30年間におけるクラブミュージックの最重要30曲は?


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ダンスミュージックの歴史における最重要ムーブメントのひとつであったアシッドハウスが勃興して今年で30年を迎える。最近では海外メディアが、昨今の90年代リヴァイバルブームもあり、この1988年に生まれたムーブメントをトリビュートする企画もチラホラと見かけるが、今月、イギリスのBBCが公開した特集記事「30 tracks that shaped dance music over the last 30 years」という記事が非常におもしろい。
過去30年間のクラブミュージック名曲を30曲分ピックアップ
その理由は、アシッドハウス勃興以降、つまり1988年以降に生まれたダンスミュージックの名曲を時代を追いながら、今年、2018年までにリリースされた名曲30曲分を独自にピックアップして紹介しているからだ。
そのピックアップされた曲では例えば、1988年ならアシッドハウスというジャンル初のメガヒット曲となったA Guy Called Geraldによるクラシック「Voodoo Ray」を選出。同曲はのちに続く90年代にイギリスで人気を博したセカンド・サマー・オブ・ラブ期に活躍したHappy MondaysやOrbital、Sashaといったダンスミュージックのレジェンドたちに多大なる影響を与えた曲として知られている。この特集ではそういった豆知識的な情報も付け加えられていることもなかなかクールだと言える。
本稿ではその30曲の中から特にこれは! というような名曲をいくつかご紹介していきたい。
Goldie – Inner City Life(1994)
ドラムンベースの帝王、Goldieによるこの界隈における90年代最大のクラシック。こちらはドラムンベースプロデューサーだけでなく、プリストルのトリップホップ系アーティストPortisheadやMassive Attackにも影響を与えたと言われている。
Underworld – Born Slippy .NUXX (1995)
昨年のUltra Japan出演を含む来日も話題になった大御所Underworldによる長らく”人類のアンセム”と称されてきた名曲。この曲が使用される映画「トレインスポッティング」のラストシーンはあまりにも有名。
The Chemical Brothers – Block Rockin Beats (1997)
最近、謎の新曲と思しき動画公開も注目を集めているThe Chemical Brothers。ダンスミュージックの傑作が多数生まれた1997年だが、その年を代表するのはビッグビートのクラシックのこれ。ちなみにこの曲はKylie Minogueにも影響を与えているとのこと。
Aphex Twin – Windowlicker (1999)
9月に新作EPをリリースするAphex Twinのクラシックがこの年を代表する1曲に。IDMの代表曲は名門レーベルWarpの看板アーティストであるSquarepusher、Autechreらにも大きな衝撃を与えた。
Daft Punk – One More Time (2001)
フレンチエレクトロデュオDaft Punkによる説明不要のクラシック。未だクラブではここぞという時のアンセムでこれまでに数々のブートレグも作られてきた。同曲は、同じフランス出身の後進たちにも大きな影響を与えた名曲だ。
Justice Vs Simian – We Are Your Friends (2006)
今月最新スタジオライヴアルバム『Woman Worldwide』をリリースしたJusticeの名を一躍有名にした出世作にして名リミックス。未だ彼らのライヴでもプレイされるこの曲がなければ2000年後半のニューレイヴやエレクトロムーブメントは生まれなかったかもしれない。
Burial – Archangel (2007)
9月にリリースされる人気DJミックスシリーズ「Fabriclive」の最終作を手がけることでも話題のBurialによるダブステップの名曲。日本でもディーン・フジオカがその影響を公言しているが、BBCによるとあのBritney SpearsやTaylor Swiftといったポップスターでさえその影響を受けているそうな。
La Roux – In For The Kill (Skream Remix) (2009)
エレクトロとダブステップ人気の転換期であった2009年にリリースされた本曲は、当時Dubstepの申し子的存在だったSkreamが、エレクトロポップの人気アーティストLa Rouxの人気曲を低音が効いたベーシーなダブステップへと変貌させた傑作リミックスで当時のクラブヒットぶりが思い出される。後半のアーメンブレイクパートは今聴いてもぶちアガること間違いなし。
Disclosure ft Sam Smith – Latch (2012)
最近、サプライズ的に新曲を連続リリースし、再始動の狼煙を上げているDisclosureの出世作。90sハウスの影響が窺える本曲は、今月のソニマニに出演していたRoss From FriendsやMall Grabら近年、注目を集める若手ローファイ・ハウス勢らのブレイクという流れを作り出した。
Peggy Gou – It Makes You Forget (Itgehane) (2018)
韓国出身でベルリンを拠点とする若手女性プロデューサー/DJのPeggy Gou。彼女は今年のフジロック出演も記憶に新しいが、本曲は名門Ninja Tuneからのレーベルデビュー作となったEP『Once』に収録されている。ラテンライクなリズムやメロディーと韓国語の歌声という一見、ミスマッチな組み合わせが妙に新鮮に感じるが、そこがまたクールだ。
上記の曲以外にも808 State、Orbital、The Prodigy、Laurent Garnierら大御所のクラシックのほか、Julio Bashmore、Daniel Avery、Bicepらによる10年代のクラブヒット曲が選出されている。その一覧は下記のとおり。
▼30 tracks that shaped dance music over the last 30 years Full List
Inner City – Big Fun (1988)
808 State – Pacific State (1989)
LFO – LFO (1990)
Future Sound of London – Papua New Guinea (1991)
Orbital – Belfast (1991)
The Orb – Little Fluffy Clouds (1991)
Gat Décor- Passion (1992)
M-Beat feat General Levy – Incredible (1994)
Goldie – Inner City Life (1994)
Underworld – Born Slippy .NUXX (1995)
Björk – Hyperballad (1996)
The Chemical Brothers – Block Rockin Beats (1997)
Roni Size, Reprazent – Brown Paper Bag (1997)
Roy Davis Jr ft Peven Everett – Gabriel (1997)
The Prodigy – Firestarter (1997)
Aphex Twin – Windowlicker (1999)
Laurent Garnier – The Man With The Red Face (2000)
Daft Punk – One More Time (2001)
High Contrast – Racing Green (2004)
Soulwax – E Talking (2004)
Justice Vs Simian – We Are Your Friends (2006)
Burial – Archangel (2007)
La Roux – In For The Kill (Skream Remix) (2009)
Caribou – Sun (2010)
Julio Bashmore – Au Seve (2012)
Disclosure ft Sam Smith – Latch (2012)
Daniel Avery – Drone Logic (2014)
Bicep – Glue (2017)
Peggy Gou – It Makes You Forget (Itgehane) (2018)
ちなみに皆さんにとってのクラブミュージックの名曲はどんな曲ですか? 是非のblock.fmのSNSまでご意見をお寄せください!
written by Jun Fukunaga
source:
http://www.bbc.co.uk/programmes/articles/5ZF19S8FTX9WJcnr5j9JF3x/30-tracks-that-shaped-dance-music-over-the-last-30-years
photo: BBC / Daft Punk Facebook / Peggy Gou Facebook
