Two Shell、Nia Archives、FLO|2023年注目のアーティストをピックアップ!


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Text: Jun Fukunaga
2022年もさまざまな新人アーティストが登場し、音楽シーンを賑わせたが、来年はどんなアーティストがブレイクを果たすのだろうか? 今回は2022年に頭角を表した新人アーティストの中から、2023年にさらなる活躍が期待されるアーティストを3組ピックアップして紹介する。
初来日も話題沸騰! 謎の覆面デュオ、Two Shell
海外音楽メディア・Pitchforkの年間ベストソング100で2曲がセレクトされたほか、海外音楽メディア・The Faceでの12時間限定公開インタビューやグラストンベリーフェス出演、そしてBoiler Roomへの出演では替え玉出演説が噂されるなど、2022年はアンダーグラウンドのダンスミュージックシーンで一躍注目を集める存在になったロンドン拠点の謎多き覆面デュオ、Two Shell。
正体不明の2人組のスタイルは、UKガラージ、ポスト・ダブステップ、テクノをブレンドしたクラブライクなトラックとたびたび使用されるピッチアップしたボーカル・サンプル使いが印象的だ。2019年にブリストルの人気レーベル「Livity Sound」から、『Access』EPをリリース後、2020年には自主レーベル「Mainframe Audio」を立ち上げ、ホワイト盤の『N35』や『Touchpad』EP、『SoulCity』EPなど、エッジィな作品をリリース。そして、2022年はキャッチーなボーカルサンプルとレイヴな高速ビートが印象的な「Home」のリリースを皮切りに注目を集め、5曲入りのEP『Icons』でその存在を世界中のクラバーたちに知らしめた印象がある。
Two Shellの音楽の魅力はアンダーグラウンドなUKベース、テクノサウンドにハイパーポップ的アプローチを持ち込んだ、ある種のプラスチックな響きを感じるところにある。BurialやJoy Orbisonによって洗練された"UKベース"をさらにネクストステージに押し上げたかのような音楽性は要チェック。また2022年末は東京・大阪で初の来日公演を行うことも決定しているだけに、2023年は日本での注目度もさらに上昇すること間違いなし!
UKの新世代ジャングルプロデューサー、Nia Archives
2021年にUKガラージやドラムベースなどをY2K期のクラブトレンドを独自に再解釈した音楽性でブレイクしたPink Pantherssのデビューミックステープ『To Hell With It』のリミックスアルバムへの参加のほか、「Forbidden Feelingz」のスマッシュヒットで新世代ジャングルプロデューサー/シンガーとして、クラブシーンで頭角を表したNia Archives。
サウンドシステムカルチャーをルーツに持ち、ハードなジャングルを基調にしつつも、ドリーミーなメロディーとネオソウルのボーカルを融合させた“フューチャークラシック”な音楽性を持つNia Archivesは、2022年もブラジルのボディー・パーカッション集団Barbatuquesが2005年にリリースした「Baianá」をサンプリングした「Baianá」をはじめ、強烈なキラーチューンを立て続けにリリース。最新曲の「So Tell Me…」も朝方のクラブで聴きたい“朝焼けアンセム感”があっておすすめ。
また、UKの若手アーティストたちにとって登竜門的存在になっている「BBC Music Introducing」での年間最優秀アーティスト選出や、黒人由来の音楽にフォーカスしたイギリスの音楽賞「MOBO Awards」の最優秀エレクトロニック/ダンスアクト賞獲得など1年を通じて飛躍を遂げ、本国のシーンでは確固たる地位を確立。2023年はグローバルでのブレイクに期待がかかる。
現代版TLC? R&Bシーンの新星グループ、FLO
2019年に結成され、2022年3月にリリースされたシングル「Cardboard Box」でデビューしたイギリスの新人R&Bグループ、FLO。先述の「Cardboard Box」のMVは公開後、数日で90万回再生を突破したほか、MV映像を含むツイートは200万回以上再生されるなど音楽好きの間で話題に。また音楽ファンだけでなく、同曲はSZA、Missy ElliottらからもSNSで絶賛するなど、デビュー直後からその音楽性に注目が集まった。
2022年7月には「Cardboard Box」を含む5曲入りデビューEP『The Lead』がリリースされ、Hype MagazineやNylonはイギリスで長年聴かれることがなかったガールズグループの復活を意味すると述べるなど、音楽/カルチャーメディアからの高評価を獲得。先述の評価のどおり、FLOは特に90年代や2000年代に活躍したTLC、Destiny’s ChildなどY2K期のR&Bグループが好きな人に特におすすめ。また2000年代初頭のTimbaland仕事を彷彿とさせるエレクトロニックなR&Bチューン「Not My Job」も必聴だ。
ちなみにFLOは、BBCの「Sound of 2023」やVevoの「DSCVR Artists to Watch 2023」といった若手アーティストの登竜門的プログラムノミネートされるなど、2023年はさらなる躍進が予想される。気になった人は今すぐFLOの音楽をチェックしてほしい。

