将来起こり得る「絶滅」を渋谷で体験。「絶滅体験レストラン」の主催者が語るショーのコンセプト

4月に渋谷で行われるエンターテイメントショー「絶滅体験レストラン」。イベントの主催者にコンセプトやショーの背景をインタビューした。
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2019.02.21 04:10

環境問題を体感できるイベント「絶滅体験レストラン」の開催が決定




若手クリエイターたちが集結し、環境問題を体感しながら本気で考えるイベント「絶滅体験レストラン」が2019年4月20日(土)にKawaii Monster Caféにて開催される。

「絶滅」を疑似体験することができるレストラン…一体どんなショーなのだろうか。主催のWoWキツネザル氏から、ショーのコンセプトや背景に関してコメントが届いた。



ー「絶滅体験レストラン」とはどういったものなのでしょうか?


WoWキツネザル(以下、W):種の絶滅や生態系の崩壊という現象を、フード、ショー、様々なブースを用いて五感で体験する総合エンターテイメントショーです。「絶滅」を様々なクリエイターが表現する「未来から、今を考える。」イベントにする計画を立てています。「知っているだけではもう止められない。感じて動き出さなければならない。」 そんな現状から、知識よりも体験が人を動かすと信じて開催を決めました。


もし、食料として食べられている生き物たちが絶滅してしまったら? もし、自分かの出したゴミがどこかで生き物たちを殺していたら? もし、地球から森がなくなってしまったら?もし、人類だけが生き残ったとして、地球上てに食べるものはあるのか? そういった「このままだとやってるくるかもしれない、もう一つの未来」を体験していただきます。 そしてショーの最後には、より良い未来を選択するための具体的な方法をお伝えし、サスティナブル(持続可能)な社会をつくるためのきっかけを、このイベントで生み出したいと考えています。


ーなぜこういったコンセプトのショーを開催しようと思われたのでしょうか?


W:現在、1年間で絶滅する生物は約4万種にのぼると言われています。恐竜が生きていた時代、2億年前は生物1種が絶滅するのに1000年の時間を要したとされていますが、現在世界は6度目の大量絶滅期に入る瀬戸際と言われているんです。


例えば「ワオキツネザル」は2000年初頭、野生の個体数が約75万匹ほどだったのにも関わらず、現在は約2000〜5000匹にまでその数が減っています。他にも、昨年キタシロサイの最後のオスが死んだというニュースが話題になりました。これは絶滅に近づいたという紛れもない事実です。哺乳類だけではなく、虫や魚、鳥、植物や小さな生き物たちの多くが、人の活動による環境変化によって絶滅の危機に瀕しているんです。


自分自身が絶滅危惧種である「ワオキツネザル」をモチーフに活動する中で、動物たちとの共存共栄を目指したいと思うようになりました。その思いから、生物多様性の象徴であるマダガスカルへ2017年に渡航。そこで目にしたのは絶滅の危機に瀕している動物や、ものすごい速度で減少する自然でした。信じられない、信じたくない光景。多様な生き物が生息する、憧れだった島で「絶滅」がとても近くに感じとれてしまったのです。 


自分が持っていた価値観が打ち砕かれたことで、今までは行動に移せなかったことが行動に移せるようになりました。ゴミの分別を意識的に行う。エコバッグを使いレジ袋を断る。ストローをなるべく使わない。環境に優しい商品を選ぶ。いわゆる「エシカル消費」を心がけるようになったんです。


ゴミを減らそう、分別しよう。CO2を減らそう。プラスチックゴミは自然に戻らない。そんなことはほとんどの日本人が知っているのに、行動に移せている人は少ない。その結果、地球環境は悪化し続けている。それはなぜなんだろうと思ったときに、自分が変われたきっかけを思い出しました。マダガスカルで「絶滅の片鱗」を体験したからでした。 そうか、多くの日本人が知っているのに行動できないのは「体験が抜け落ちているからだ」と思い、今回の絶滅体験レストランを企画するに至ったんです。





ーイベントを通してどんな未来を作っていきたいと考えていますか?


W:「食」や「ショー」「展示」を通し絶滅を体験することで、環境への危機意識を自分ゴト化し、より良い未来を選ぶために行動できる人を一人でも多く増やすことができるイベントを目指しています。 そして今後は一回きりではなく定期的に開催し、より多くの方に体験してもらうことで、2030年には日本国⺠一人ひとりが世界に誇れる環境保全の意識を持った国になることを目指しています。


ー「絶滅体験レストラン」でゲストに感じてほしいこととは?


W:明日から植林を始めてみよう!募金しなきゃ!家にあるプラスチック用品をオーガニックなものに変えよう!ということを伝えたいわけではありません。サスティナブルであり続けるためには、ゲスト一人ひとりにとっても無理をしないことが大切です。 無理なダイエットが続かないように、その人の生活の中にその人らしく「未来のため」の環境を思う気持ちが芽生えてほしいのです。 


今使っている洗剤がなくなったら、いつも選ぶものより少し高いけど、環境に優しいものを手に取る。ツイッターで環境系の記事を見つけたら、自分の思いとともにツイートしてみる。ペットボトルではなく水筒にしてみる。そんな積み重ねが、環境のためにさらなる意識や行動を変えることに繋がっていくはずです。


遠い場所に住む動物が絶滅しても、無関係だとは思わないで欲しい。どこかで自分に繋がっている。だから些細なことでも行動を変えることで、そんな動物たちを救えるかもしれない。そんなきっかけを作れるイベントにしたいですね。


なお、このイベントはクラウドファンディング「CAMPFIRE」で前売り券が購入できるとのこと。環境問題をもっと身近に考えるきっかけとして、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。




【イベント情報】




名称:絶滅体験レストラン

日時:2019年4月20日(土) 昼夜の2公演。

場所:Kawaii Monster Cafe 〒150-0001 渋谷区神宮前4-31-10 YMスクエア4F

後援:WWF ジャパン

実施内容: 

・様々な食材が絶滅した後という設定のコース料理の提供。

・スタイリッシュな動物たちによる多彩なダンスショー。

・ブースでの体験コーナー。

・フォトブースの設置。

・収益の一部を動物保護団体に募金。

参加費:

通常席プラン10,000円

プラチナプラン20,000円

VIP席120,000円


【チケット詳細】


環境破壊が進んだ未来を体験するイベント『絶滅体験レストラン』を開催したい!

クラウドファンディング日程:2019年2月21日〜2019年3月30日

https://camp-fire.jp/projects/view/115827



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