フレンチタッチの草分け的存在CassiusのPhilippe Zdarが死去

Daft Punkらとともにシーンを支える一方、プロデューサーとしても人気アーティストの作品を多数担当。Cassiusの新作アルバムリリースも目前に控えていた。
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2019.06.20 09:00

Daft Punkらとともに90年代の”フレンチタッチ”を支えた音楽ユニットCassiusのメンバー、Philippe Zdarが死去した。50歳だった。彼のエージェントの発表によると死因はパリにある古い高層の建物からの落下による転落死。アクシデントだったという。



Cassiusのメンバーとしてフレンチタッチを支えたPhilippe Zdar  


Philippe Zdarは、80年代からスタジオワークを開始し、Serge Gainsbourgのようなフランスのスターの作品にもエンジニアとしてかかわったという。1996年にはHubert Blanc-Francard (aka Boom Bass)とともにCassiusを結成。1999年にはCassiusとしてフレンチハウスの名盤『1999』リリース。同アルバムからは「Cassius 1999」、「La Mouche」などがヒットを記録し、彼らの代表曲となった。



2000年代に入ってからも『Au Rêve』、『15 Again』、『Ibifornia』といったアルバムをリリース。また彼らの楽曲で”Cassius流ダブステップ”とも呼べる「I <3 U So(I Love You So)」は、Jay-ZとKanye Westのコラボ曲「Why I Love You」でサンプリングされるなどシーンの垣根を超えて愛される曲だった。




Cassiusの新作アルバムリリースを控えていた 


Philippe Zdarは、Cassiusの活動以外にもユニットのMotorbassのメンバーとしても活躍。それ以外にソロでは音楽プロデューサーとして、Phoenixのグラミー賞受賞作品『Wolfgang Amadeus Phoenix』に参加。そのほかにもThe Rapture、Kindnessらの作品も手がけた。また6月21日に発売を控えるHot Chipの最新アルバム『A Bath Full of Ecstasy』でもプロデューサーとして参加。Cassiusとしても先述の『Ibifornia』に続く最新アルバム『Dreems』の発売を同日に控えており、今週は同アルバム収録曲の「Don't Let Me Be feat. Owlle」のMVも公開していただけに今回の訃報は残念でならない。


過去作品にはPharrell、Mike D、Guy-Manuel de Homem-Christoらが参加 


Cassiusのアルバム『Ibifornia』にはPharrell、Beastie BoysのMike D、Cat Powerら人気アーティストが多数参加していたことで発売当時話題になったが、Pharrellは2006年の3rdアルバム『15 Again』にも2曲参加。ほかにも同作にはSébastien Tellier、 Etienne de Crécyらフレンチタッチ界隈の重要人物に加え、Daft PunkのGuy-Manuel de Homem-Christoが、フレンチタッチの伝説的ユニット、Le Knight Clubとして制作に関わっていることもここに書き記しておきたい。


 フレンチタッチの躍進に貢献してきた重要人物、Philippe Zdar。その早すぎる死が悔やまれる。R.I.P…。 


written by Jun Fukunaga 


source:
https://www.bbc.com/news/world-europe-48701514

https://www.discogs.com/ja/composition/934fe2d2-4fc9-4456-b118-a669c4ad2edb-See-Me-Now


photo: Qobuz



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