YouTubeがポリシー変更、意図せず短い曲が使用された場合は動画の収益を保護

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YouTubeが新たに動画によるマネタイズのポリシー変更を発表した。
2019年9月中旬から適用される新たなポリシーでは、今後、動画のクリエイターが意図しない短い曲が動画に使用された状態の場合、権利者から著作権侵害の申し立てがあった場合でも、収益の権利をクリエイター側が保持、権利者に移ることはないという。
新ポリシーで保護されるケースは、例えばレストランで鳴っている店内BGMや路上でなる音楽が動画に意図せず映り込んでしまった場合などだ。これによりクリエイターは、不可抗力による著作権違反のリスクを避けることがなくなる。しかしながら、新ポリシーが適用されるのは著作権所有者が手動申し立てツールを使い、著作権違反を申し立てた場合に限られる。YouTubeのコンテンツID一致システムによって作成された申し立ての場合は、このポリシーは適用されない。
今回のポリシー変更は動画クリエイターにとっては”意図しない音楽使用”による著作権違反を問われることがなくなるため、朗報だといえるが、先述のとおり、条件付きだ。そのためYouTubeでは引き続き、著作権違反を避けるためにクリエイターに引き続き、意図しない音楽の再生であっても、ライセンスされていない音楽を使用することを控えるように呼びかけており、YouTubeオーディオライブラリなど信頼できるソースからの使用を推奨している。
日本でもYouTuber人口は増え、現在ではテレビなどで活躍する芸能人のチャンネル開設も珍しくなくない。以前よりもYouTubeコンテンツも拡大されている。それだけに著作権に関する取り締まりも強化されており、トラブルも増加中だ。新ポリシー適用後はそういったトラブルが減少していくようになればよいが…。
written by Jun Fukunaga
source:
https://www.youredm.com/2019/08/16/youtube-makes-major-update-in-policy-for-manual-copyrights-against-short-music-clips/
https://youtube-creators.googleblog.com/2019/08/updates-to-manual-claiming-policies.html
photo: mohamed hassan