FKA twigsやJamie xxが所属する人気レーベル「Young Turks」が"Young"に改名

旧レーベル名がアルメニア人虐殺を行ったグループの名称だったことを受けて改名を決定した。
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2021.04.07 09:00

FKA twigsやJamie xxが所属する人気レーベル「Young Turks」が、社名を"Young"に改名することを発表した。



Rod Stewartの同名の曲からとったレーベル名を改名


これに伴い、FKA twigs、Jamie xx、Romy、The xx、John Talabot、Sampha、Kamasi Washingtonらが所属するレコードレーベルが「Young」、Jamie xx、Romy、The xxらのマネージメントを行うマネジメント会社が「Young Artists」、Arlo Parks、Samphaらが所属する音楽出版会社が「Young Songs」というようにそれぞれ名称を変更する。

改名の理由について、「Young Turks」及び「Young」の創立者であるCaius Pawsonは、次のように述べている。

「本日をもって、「Young Turks」は「Young」へと生まれ変わります。今回のレーベル名の変更は、長い検討期間を経たもので、この発表を機に〈Young Turks〉の名称の由来や変更の理由を説明したいと思います。 「Young Turks」という名前は、もともとRod Stewartの同名の曲からとったものです。最初にこの曲を聴いた時は、2005年でした。当時のインターネット検索機能を使って、この曲が誰の曲であるかを知るのに1週間かかり、また曲の意味を理解するのにはさらに時間がかかりました。この曲から若者たちの結束が想起できたので、私はその名前に魅かれ、その曲は自分達を完璧に表しているかのように思えたのです。つまり、何でもいいから何かをしたい、何かをするのを待っている10代の若者という意味で。 


しかし、私達はこの言葉の深い歴史を知らなかったのです。特に「Young Turks」というのは、1915年以降にアルメニア人虐殺を行ったグループの名称だったということを知りませんでした。この問題に関して深く知るための話し合いやメールのやり取りを続けていくうちに、この名前が人々を傷つけ、混乱させる原因になっていることが明らかになってきました。この名前が自分達にとって意味があったからこそ大好きでしたが、振り返ってみると、他の人々の声にもっと注意深く耳を傾け、もっと迅速に行動すべきでした。私達は常にポジティブな変化をもたらそうとしてきました。そして、今の私達の活動を考えれば、名前を変えるのは至極当然のことです」 


改名とともにレーベルは、4月24日が1915年のアルメニア人大虐殺のメモリアル・デイにあたることから、犠牲になった人々と生き残った人々を偲び、ロンドンにある研究と芸術を通じて現代のユダヤ系アルメニア人の生活を追求する文化的慈善団体「Armenian Institute」に寄付を行ったことも発表している。



昨年もアーティストやレーベルが改名を発表 


音楽業界では「Young」のようにポリティカルコレクトネスにより、改名するアーティストやレーベルも少なくない。昨年はBLMを受けて、The Black Madonnaが”The Blessed Madonna”に、Joey Negroが"Dave Lee"に、Detroit Swindleが"Dam Swindle"に改名したほか、レーベルでは、旧「Young Turks」傘下のダンスミュージックレーベル「Whities」が「AD 93」に、Björkらが所属する「One Little Indian」が「One Little Independent」に改名している。

関連記事:The Black Madonna、Joey Negroがアーティスト名を改名 

written by Jun Fukunaga



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