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WONKインタビュー 脚本から制作した映画的アルバム『EYES』に込めた意思

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☆Taku Takahashi(m-flo)・TJOとともに、アルバムの制作やプライベートについてトーク。
2020/07/14 09:00
admin
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最新アルバム『EYES』をリリースしたばかりのWONKが4人揃ってTCY Radioにリモート出演。ナビゲーターのm-flo ☆Taku TakahashiとTJOとともに、アルバムの制作やプライベートについてトークしてもらった。

トークのアーカイブはこちらから視聴可能。

https://block.fm/radios/1

***

☆Taku:今日はWONKのみなさんがゲストでお越しくださいました!リモートでおつなぎしています。WONKのみなさん、よろしくお願いします!

WONK:お願いします!

☆Taku:今日はいろいろとお話できれば嬉しいです。まずは最新アルバム『EYES』をリリースされたということで。“架空の映画のサントラ”というテーマでアルバムを作ったそうですね。なぜそのような設定で作品を作ろうと思ったのですか?

長塚:リーダーの荒田が「SFの世界観の映画を作りたい」と言い出したのが始まりです。そして僕ら4人が感じてる問題意識を込めた作品にもしたいという話になりました。そこから脚本を書くことになり、結果映画を1本作るような勢いになってしまいました。脚本の下地は井上が書いて、その後作家さんとストーリーを膨らませていき、そのストーリーに合わせて曲を作っていった感じです。

TJO:なるほど。そのストーリーのあらすじを教えてもらえますか?

井上:『EYES』は今よりも文明が発達して、情報化社会が進んだ世界が舞台になっています。住人は大きいゴーグルのようなものをかぶって生活していて、自分の視界を自由に操れる。自分の好きなものはハイライトしたり、嫌いなものは消したりできるような社会です。その中で主人公が「見たいものしか見ない」社会のあり方に疑問を感じ始めて、「Blue Moon」という別の世界に訪れたことで様々な価値観を知り、主人公の気持ちがどんどん変化していく。そういうストーリーになっています。

☆Taku:アルバムのストーリーとしてSFの世界観を選んだ理由はなんですか?

井上:荒田が最初に描いた絵がきっかけですね。足元にも頭の上にも世界があるような、2つの世界みたいな絵を荒田が描いていて。そういう世界観で作るならSFやファンタジー的なものがいいのかな、ということでSFになりました。

TJO:アルバムタイトルを『EYES』にした理由を教えてください。

荒田:想像を膨らませられるようなタイトルにしたいなと思っていて。「EYES」って言われたら普通に「目」と捉えることもできるし、複数形のSがついてるので「いろんな人種の人たち」とも捉えることができる。「物の見方、感じ方」という意味での「EYES」とも捉えることができるし、様々な意味を含む単語だと思うんですね。今回、多様な価値観を認めあって、常に考え続けることが大切なんじゃないかっていう問題提起をしたかったので、いろんな意味を含んでいる「EYES」とつけました。

☆Taku:その問題提起は、今世界で話題になってるBlack Lives Matterにも繋がりますね。

TJO:そうですね。『EYES』はSFの話ですけど、SNSで起こってることとか、今の現状にも近いなと思いました。そういう問題について投げかける作品にしたいというのは、なにかきっかけとなるようなできごとがあったんですか?

荒田:このアルバムを作り始めたのが3年くらい前なので、なにかがあったというよりは、自分の中にあったものが少しずつ溜まっていったことがきっかけじゃないかな。そうしたら偶然、僕らが問題提起したようなことが世間的に話題になってしまっている、という感じです。

TJO:多様な価値観を認め合うって、普遍的なテーマでもありますもんね。

TJO:Twitterでもコメントが来ています。「質問の仕方と答え方がなんだか面接みたいで面白い」って(笑)。

☆Taku:あはは。WONK集団面接(笑)。

TJO:リモートなので、顔が見えない状態で6人でしゃべっていて、絶妙な緊張感があるんですよね〜。

☆Taku:そうなんですよね。では引き続きWONKのみなさんにお話をお聞きしていきます。WONKの制作は誰か1人が作詞や作曲を手掛けるのではなく、全員で制作するスタイルとのことですが、制作のプロセスはどんな感じで進んでいくのでしょうか?

江﨑:じゃあ面接風にいきます(笑)。今回弊社では…。

一同:爆笑

江﨑:あはは。今回は、楽曲ごとにプロデューサーを設けたんです。例えば「EYES」は私が下地を作って、そこからボーカルの長塚がメロディを書き、荒田がドラムのトラックを作り、という形で進めていきました。一曲一曲に対して、僕か荒田か井上が下地を作って、みんなでアレンジを詰めていくという感じです。今までは全員で一緒に作曲してたんですけど、今回は1人が軸になってある程度のところまで成形していくという作り方をしました。1人ひとりの色が濃厚にでるような制作フローになったと思います。

TJO:今回のアルバムは20曲以上収録されていて結構ボリューミーで、アルバム通して世界観を感じてほしいという作品だと思うんですが。今はプレイリストで音楽を聴く人も多い一方で、今の音楽の聴き方についてどう思いますか?

長塚:プレイリスト聴きやシャッフル聴きは別に悪いことじゃないと思うんですけど、アルバムを通して作り手側が想いをしっかりと伝える、そういう姿勢を持ったアーティストに憧れてリスペクトしてる部分もすごくあるんですよ。Kendrick Lamarをはじめ、海外ではそういった作品をリリースしてるアーティストは多いと思うんですけど、僕らもそうした作品作りをしたいという気持ちがあって、今のプレイリスト聴きに対するアンチテーゼのような気持ちもこもっているのは確かです。

TJO:ありがとうございます。以前荒田さんにblock.fmの「DJ座談会」という企画に参加していただきましたが、そのとき「WONKは“ジャズ”とカテゴライズされることが多いから、広く認知されにくい部分もある」と語っていました。ところが、今回のアルバムはビルボード10位、オリコン9位、J-WAVE TOKIO HOT100で「Rollin'」が3位という快挙を成し遂げています。今回の反響の高さを受けての率直な感想はいかがですか?

荒田:え〜…、なんでランキング入ってるのかな、って…。

一同:爆笑

荒田:なんででしょう?もちろん自分たちの周りに協力してくださる方々が増えて、いろんな雑誌やWEBメディアに取り上げてもらってるのもひとつの要因で、ありがたいなと思うんですけど。ぶっちゃけ、なんでなんだろうなっていう感じですね。

☆Taku:たしかにね、ランキングって結果だから、自分たちはいい曲作ろうって思って作って、そういう風になったら嬉しいし。でも同時に、なにが理由だったのかっていうのはわからなかったりしますよね。

荒田:まさに「めちゃくちゃ売れる曲を作ろう」と思って作ってはいなかったので、本当に自分たちが作りたいものを作った結果、こういう風になったのがすごくありがたいし、嬉しいですね、素直に。

TJO:7月にアートブック+CDとしても発売されるんですよね。楽曲それぞれにCGヴィジュアルがついて、ARの仕掛けもあったり、視覚的にも音楽を堪能できる内容だそうですが、普通のCDではなくアートブックとして発売しようと思った意図はなんでしょうか?

井上:僕ら、CDを作ることに長年疑問を感じてた部分もあって。デジタルの時代なので、モノを作って在庫を抱えて、っていうのはもうやらなくてもいいんじゃないかと。だからデジタルだけに踏み切ることもできたんですが、自分の生活を振り返ってみると、両親の棚にあったCDを聴いて感銘を受けたような経験があって。モノとして残ることの価値はいまだに捨てきれないと実感してる部分もあったんです。でも、残るものがCDじゃなくてもいいなとも思っていたので、ただパッケージに紙とCDディスクが入ってるんじゃなくて、もっと「残したい」と思ってもらえるようなものを作りたくて。ちょっと値段は張るけどいろんな仕掛けがあって、飾っても見ても楽しめる。みんなの心に残って、いずれお子さんにも見てもらえる、そういうメモリアルなものを作りたいと思って作りました。

☆Taku:プライベートな部分も聞かせてください。外出自粛中、制作以外ではどんな風に過ごすことが多かったですか?

長塚:僕はずっと料理をしてました。最近は料理配信とかもやってるんですけど、その準備だったり。あとは外食に行けなかったので、できるだけクオリティの高いものを自分でも摂取しようとして作ってました。

☆Taku:今まで作ったことないものにトライしたりとか?

長塚:タイ料理とかエスニックはあまり作ってこなかったので、食材やスパイスを取り寄せて作ったりはしました。

☆Taku:食べてみたいなぁ。江﨑さんは?

江﨑:僕は人生で初めて家庭用ゲーム機を買いました。

☆Taku:買ったことなかったの?厳しいお家だったとか?

江﨑:そういうわけではなく、PCのほうにハマっちゃったんですよね。でもこの期間、せっかくなので流行ってるものをやってみようと思って、Switchでどうぶつの森をやったり、PS4でデスストランディングをやったり。今のゲームの画質に感動しました。

☆Taku:ガンガンやってますね〜!あつ森は島完成しました?

江﨑:まだ全然で。『EYES』の制作と平行してだったので、一日にちょっとだけりんごを回収するくらい(笑)。

☆Taku:島クリまでいくと楽しいですよ!あと、友達の島に行くとお土産がもらえます。大沢(伸一)さんの島に行くとひのき風呂をもらえるらしいです。今日Twitterに書いてありました(笑)。

江﨑:そうなんですか?(笑)再開して諸先輩方のところにお邪魔します。

井上:僕は『EYES』の制作で3DCGのアーティストと一緒にアートブックを作ったんですけど、それに触発されて自分でも3DCGでいろいろ作ってみたいなと思って。WONKのメンバーをモデリングしたりしてました。

☆Taku:へぇ、そんなに簡単にできるものなんですか?

井上:今の時代すごくて、ツールが揃ってるんですよね。YouTubeでHowToとか検索すると割と簡単にできちゃう。

☆Taku:WONKはデジタルのライブ配信も準備してますよね?それって関係してきます?

井上:関係してきます。WONKが3DCGのアバターとなって、ヴァーチャル空間でライブするっていうのを企画してるんですけど。そういう企画もやるので、自分でも作れたら面白いなと思って。ボーカルの健斗を3DCGアバターにして、雪山の真ん中に置き去りにするっていう動画がめちゃバズリました(笑)。

☆Taku:今度時間あるとき、僕の作ってください!すごいところに僕を落とし込んでほしい(笑)。

井上:ぜひぜひ、作ってお送りします。どこがいいかな、火山とか?

TJO:ちゃんと声もあててもらってね(笑)。荒田さんは?

荒田:家が閉鎖空間すぎて、引っ越しをしました。しかも遠くではなく隣の駅に。ちょっと広い家になりました。自粛で、考える時間が増えたんですけど、考えるスペースがほしいなと思って。

☆Taku:物件探すときにおすすめのサイトとかあります?

荒田:以前長塚さんに紹介してもらった不動産屋の人にお願いしてます(笑)。

☆Taku:あはは。条件は?

荒田:和室があるところがいいなということで、和室をゲットしました。

江﨑:え、和室が考える部屋ってこと?禅だ。

荒田:そう、まさに。

☆Taku:行ってみたい。30分くらいお借りしたい。

TJO:あつ森じゃないけど、お邪魔したいですね。では次の質問。みなさんそれぞれ、最近観て面白かった映像作品はありますか?

長塚:タイトルをド忘れしちゃった…少し前に出た、数分間の手書きの4Kアニメーション。

江﨑:名前を忘れたら何も話せないじゃん(笑)。

☆Taku:検索しますよ〜!「手書き 4K」…。

長塚:あ、『ソル・レヴァンテ』!これ、やばいですよ。衝撃を受けました。手書きなのが信じられないというか。

TJO:Netflixですね。見てみたい。江﨑さんは?

江﨑:他のインタビューでは『EYES』を作るにあたって『ブラック・ミラー』『ラブ、デス&ロボット』を観たという話をしてたんですけど…。『エルカミーノ』という作品があって、『ブレイキング・バッド』というドラマのスピンオフなんです。Netflixオリジナル作品として半年くらい前にリリースされて。『エルカミーノ』を観てからもう一度『ブレイキング・バッド』を観るというのをやってます。何度観ても一番好きなドラマだなと思いながら観てます。

☆Taku:続編でもあり、ちょっと過去や回想録もあるっていう感じのスピンオフですよね。ハマっちゃう理由ってあります?

江﨑:ユーモアのセンスがシュール寄りっていうのと、カメラワークがすごく面白いんですよね。例えば、郵便受けの中にカメラをセットして、外から人物が手を伸ばしてくるようなカットとか、全編手持ちカメラで撮影されてたりとか。手ブレが入ってるんですけど、そういう細かいところにアートを感じるのがめちゃ面白くって。

☆Taku:確かに、日本の作品って枠内に収めたがるんだけど、枠内に収まってないシーンが結構あって、それがいいんですよね。井上さんはどうですか?

井上:新しい作品ではないんですけど、『電脳コイル』っていうアニメを今観てます。僕、そもそもSF作品が大好きで、いろんなアニメや実写を観るんですけど。『EYES』を作るにあたって自分が考えたストーリーが、よく考えたら『電脳コイル』に似てたことに気づいて。子どもたちが電脳メガネをかけて、その眼鏡で見えるものと現実がちょっと違う、っていう話なんですけど、小さい頃に影響を受けてたんだなと思って。今見返してます。

☆Taku:なるほど、気づかないところで影響を受けてることはありますよね。そのリスペクトが自分の作品に反映される。他にはどういったSF作品が好きですか?

井上:『未来世紀ブラジル』とか『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』とか、ポップなのもシュールなのも好きですね。『ガタカ』とかも。壮大なものより身近なSFのほうが好きかもしれないです。

☆Taku:SFのすごさって、架空の世界なんだけど、その世界でリアルについて問いかけがあるのがSFの魅力だったりしますよね。それこそ今回のWONKの作品もそうなんだけど。

井上:そのほうがスッと入ってくるようなことも多いですよね。

☆Taku:わかる。じゃあ最後、荒田さん。

荒田:う〜ん。『水曜どうでしょう』ですね。

☆Taku:ちゃんとオチを用意してくれました(笑)。

荒田:永遠に、何周も観ていられますね。うしろからただ移動を撮ってるだけなのに、トークで何時間も持たせられる素晴らしさ。大泉さんとミスター、あとディレクターのふじやん。ディレクターがあんなにしゃべる番組って他にないんじゃないですか。

☆Taku:映像で見せることもストーリーで見せることもできるんだけど、トーク力の企画ってすごいですよね。

荒田:あと、ホームビデオで撮ってる感じの質感って、TVでなかなか見ないじゃないですか。それが新鮮だなと。

☆Taku:そもそも「こういうのをやっていいんだ」っていうのを作ったのが『水曜どうでしょう』だよね。

TJO:というわけで、まだまだお話したいんですが、時間が来てしまいました。次はぜひ、スタジオに遊びに来てくださいね!

***

【リリース情報】

WONK 4th Album『EYES』

[Digital Album] 2020.6.17(水)Release

Listen on Apple Music / Spotify / LINE MUSIC / Amazon etc.

▶https://caroline.lnk.to/Eyes_AL_Wonk

[ART BOOK+CD] 2020.7.22(水)Release

完全予約限定作品

¥8,800(tax in)

POCS-23906

Label:EPISTROPH/Caroline International

<特殊仕様>

・LPサイズ:AR対応ART BOOK[約30㎝×30cm/24 P] + CD

・WONK初となる歌詞+対訳入り

既に予約受付が終了しているストアもございます。

各WEB STORE及びCDショップ毎の在庫は各店までお問い合わせください。

【ライブ情報】

WONK「EYES」SPECIAL 3DCG LIVE

配信日時:8/22(土) 19:00

配信先:Streaming+

視聴チケット発売:

7/13(月) 正午12:00よりイープラスWEB/アプリにて発売開始

発売URL: https://eplus.jp/st-wonk/

チケット価格:¥3,800- (システム手数料¥220別)

(ライブ映像は放送終了後、Streaming+上で24時間アーカイブ化)

制作:EPISTROPH / Wright Flyer Live Entertainment

ティーザー映像 YouTube URL:https://youtu.be/Hw5lQ4RqgRU

【プロフィール】

日本の音楽を再定義するエクスペリメンタル・ソウルバンド。2016 年に1st アルバムを発売して以来、国内有数の音楽フェス出演、海外公演の成功を果たす。2020 年1月リリースの香取慎吾ソロアルバム 『20200101』にて「Metropolis(feat.WONK)」の楽曲提供・共演を果たしたほか、メンバーそれぞれがKing Gnuやmillennium parade、堀込泰行、iriとコラボレーションを行うなど活動領域を広げている。2020 年4月に シングル「HEROISM」、6月に「Rollin'」を配信。6月17日にアルバム『EYES』をリリース。メンバーはボーカル・長塚健斗、キーボード・江﨑文武、ベース・井上幹、ドラムス・荒田洸。

【SNS】

WONK HP:http://www.wonk.tokyo

WONK Instagram:http://instagram.com/wonk_tokyo

WONK Twitter:https://twitter.com/wonk_tokyo

WONK Facebook:https://www.facebook.com/wonk.tokyo

WONK YouTube Channel:https://www.youtube.com/channel/UC7ax0ASVMDAOXEWWXd20Ubw

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