Aphex Twinから坂本龍一、Björkまで! 「WARP」30周年特番をアーカイヴ音源でふりかえる

3日間100時間に渡り放送された「WXAXRXP」。アーカイヴでもう一度チェックしておきたい6音源をピックアップ!
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2019.06.27 02:00

日本時間6月21(金)から3日間100時間に渡り放送されたエレクトロニックミュージックシーンきっての人気レーベル、WARPの設立30周年を記念したNTSの特番「WXAXRXP」。


同放送にはAphex TwinやAutechre、Boards of Canada、Squarepusherといったレーベルを長きに渡り支えてきた大御所アーティストから、近年シーンで人気を博すOneohtrix Point Never、Mount Kimbie、Flying Lotusらがそれぞれエクスクルーシヴ音源を提供した。また今回の放送では、WARP所属アーティスト以外にレーベルと縁が深い坂本龍一やAdrian Sherwoodなども登場。さらにはレーベルアーティストがこれまでに手がけたBjörkのリミックス音源特集が放送されるなど、IDM、エレクトロニカファンを中心に大きな注目を集めた。



もう一度チェックしておきたい「WXAXRXP」6音源をピックアップ  


そんな「WXAXRXP」だが、現在は一部の放送コンテンツは除かれているものの、先述の人気アーティストたちによるプログラムがアーカイヴとして公開されている。今回はその中から特にもう一度チェックしておきたいプログラムを6つピックアップして紹介する。 


Aphex Twin - live at Barbican Hall, London, 10/10/12


Aphex Twinのプログラムは、2012年にロンドンのバービカンホールにて行われたライヴ映像を動画付きで放送。内容はAphex Twinのイメージとして強い偏執狂的なビートものではないが、彼の音楽性のもうひとつの側面であるアンビエントサイドを堪能できるものになっている。エクスペリメンタルな舞台装置とトリッピーな音のコンビネーションを是非、動画でチェックしてほしい。



Flying Lotus - FLAMAGRA VS. WXAXRXP MIX 


昨年話題になった3Dライヴを再び日本で開催することを発表したばかりのFlying Lotusのプログラムは、「WXAXRXP」全プログラムの中でもベストコンテンツのひとつだった。提供された音源は、Flying Lotusのエクスクルーシヴコンテンツで構成されており、彼が音楽を提供したアニメ『キャロル&チューズデイ』、『ブレードランナー ブラックアウト2022』の未使用音源や、最新アルバム『Flamagra』収録曲のエディットバージョンを多数使用。また未発表曲の「You’re Different Now」、「A Dog Among the Ruin」、「Throwing My Phone At the Wall If You Call」なども使用されており、来日を心待ちにしている日本のファンにとってはマストでチェックしておきたい内容になっている。また日本のミュージシャンで、『Flamagra』収録曲の「Takashi」にも参加しているオノシュンスケによる坂本慎太郎「ディスコって」のリミックスも使用されていることに注目したい。





Oneohtrix Point Never - MYRIAD LIVE AT THE ROUNDHOUSE, LONDON, 08/03/2019 


昨年、東京でも披露されたOneohtrix Point Neverによる「ポストモダン・バロック」ライヴショー、「M.Y.R.I.A.D.」ロンドン公演のライヴ音源。この時のライヴにはゲストとしてMoses Sumney、Kelsey Luがゲスト参加している。日本での「M.Y.R.I.A.D.」は、当時一夜限りのプレミアム公演として注目された一方で、東京在住以外のファンには地理的にも参加が難しいという面もあった。それだけにOPNファンにとってはありがたすぎるアーカイヴ音源化ではないだろうか? 筆者的には終盤で聴ける「Chrome Country」は、東京公演の記憶を呼び起こさせるものだった。昨年、ライヴに参加できた人もチェックしてほしい音源だ。




Boards of Canada - SOCIETAS X TAPE 


Warpの看板アーティストの一角を担うBoards of Canadaによるプログラムは、極上のダウンビートを2時間に渡るミックスを聴かせるプログラムだった。2013年のアルバム『Tomorrow's Harvest』リリース以降は、目立った活動がなく、公の場に姿を現すのは6年ぶりだということもあり、往年のファンからしても今回の「WXAXRXP」における目玉コンテンツのひとつだと考えていた人も少なくなかったのでは? ミックスにはYMOの「Light In The Darkness」、立花ハジメ「XP41」といった日本人アーティストによる楽曲も使用されていることにも注目。また現在、ファンの間でこのプログラムをきっかけに彼らが新作アルバムをリリースするかもしれないという噂がネット上ではまことしやかに囁かれだしているので、ファンは今後の動向に注目しよう。



坂本龍一 - WXAXRXP MIX  


NTSには以前から登場している坂本龍一による約1時間22分のミックス音源はアンビエント曲で幕をあけ、前半はアンビエント中心で後半はIDMビートが目立つ曲が多い構成になっている。使用されたのは、かねてからのコラボレーターのAlva Notoや自身の作品『ASYNC - REMODELS』でリミキサーに起用したOneohtrix Point Never、Yves TomorらWARP所属アーティストの楽曲だ。そのほかにBraian Eno、Autechreらの楽曲や、Flying Lotusのアルバム『You're Dead!』収録曲でKendrick Lamarとのコラボ曲「Never Catch Me」なども使用されている。




Björk - WXAXRXP IN FOCUS: BJORK REMIXED  


Björkリミックス音源を中心にミックスされた音源を放送する番組では、Mount Kimbieのコラボレーター、Mica Leviによるリミックスや、Wu-Tang ClanのRZAによる名曲「Bachelorette」のリミックスなどから、Hudson Mohawk、Plaid、LFOこと故Mark Bell、Death GripsらWARPアーティストによるリミックス音源を使用が使用されている。それぞれのアーティストの特色がでたリミックスばかり使用されているので、この機会にBjörkのアザーサイドともいえるリミックス音源を一挙にチェックしてみてはいかがだろうか?



「WXAXRXP」のプログラムではそのほかにもHudson Mohawke、Adrian Sherwood、Plaid、Special Request、Clarkなどアーカイヴ音源が多数公開されている。気になった人はNTSの公式サイトにアクセスしてチェックしてほしい。 


written by Jun Fukunaga 


source: https://www.nts.live/recently-added 


photo: NTS YouTube



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